学生・アスリートが自粛期間中に注意するべきこと
新型コロナウィルス(covid-19)の期間多くのアスリートや学生部活生が自粛や休部・休校などになっていてスポーツ活動が出来ない状況となっています
2020年6月緊急事態宣言後にスポーツ活動が徐々に再開になりましたが同じ頃にスポーツ医療関係の現場多くみられた傾向があります
それが
『疲労骨折』です。
疲労骨折は骨に過度の衝撃が加わり続けて骨折してしまうという現象です長距離ランナーや女性アスリートなどに多く発生するとが知られています
特にこのコロナ禍で自粛期間明けでは全世界的にこの疲労骨折が多くなったとされています
しかも、普段では起こりにくい男の子や球技系スポーツでも頻発しています
まだ具体的には究明されていませんが大きく分けて2つが原因として言われています
- ①骨へのストレス不足
- ②ビタミンD不足
①骨へのストレス不足
骨はもともと骨細胞という細胞からできていますが、常に新陳代謝が行われていて、古い細胞から新しい細胞へ破壊と再生を繰り返しています。その新陳代謝に重要な要素が骨への物理的刺激です、適度な刺激は骨を強くする『骨芽細胞』を活性化します、よって自粛による運動不足は骨への適度な刺激がないと骨芽細胞が働きにくくなり弱くなってしまします
②ビタミンD不足
ビタミンDは脂溶性ビタミンと言われいて食物から摂取して体の中に蓄積できる栄養素ですが、日本人にはもともと不足しているとされています。また、ビタミンも骨組織に重要であることが知られており、ビタミンDは特に体の中で働くためには『日光浴』が重要とされています。自粛期間によって『日光浴不足』になると体のビタミンDが原因による骨の脆弱性も誘発されると言えます
対策 コロナ禍における疲労骨折の対策としてはまずこの2点を重要視してみて下さい
- ①適度な運動
- ②日光を浴びる
①極端に運動量を増やすというわけでなく日常スポーツで行っているものを目安にランニングや自転車を漕いだりすることが推奨されます
②時間にして10分以上が目安とされていますが、正確なデータはでておりませんので分かりかねますがこれも日常生活を基準に極端に屋内にいる時間を増やさないように意識をして下さい
*自粛期間明けに注意してほしいこと
特に疲労骨折は下肢(骨盤から足にかけて)多く発生します、
”だんだん膝が痛くなってきた”
”子供が部活後に足をひきづっている”
など症状を訴えていたら疲労骨折かもしれません、疲労骨折の早期発見にはMRIが有効ですので、まずはMRIのある整形外科を受診をすることをオススメします
最後に2020年より未曾有の状況になっておりますが、十分な感染予防をされたうえで皆様が健康的にスポーツ活動を楽しめることを切に願います。
参考文献)Stress Fractures: A Growing Concern during the COVID-19 Pandemic Article in Journal of Foot and Ankle Surgery (Asia Pacific) · June 2021
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