骨折治療での整形外科と接骨院の違いとかかり方

骨折治療の整形外科と接骨院の違い

スポーツや日常で転倒するなどで骨折をしてしまった!

そんな時に整形外科に通えばいいの?接骨院では何が出来るの?という

ご質問をお受けすることがあります。

一般的に骨折の治療といえば整形外科を受診する方が多いのでないでしょうか?整形外科では医師の診察のもと骨折を治療していきます、レントゲン検査やMRIなど画像検査を行い大きな骨折や状態によって必要に応じて手術を行い治療を進めていきます。

整形外科では標準的な医療を受けることが出来るのが特徴で、固定が必要であればギプス固定を行い治癒するまで固定を継続しその後ギプスを外し治療が終了となります。施設によってはギプス固定後にリハビリを行いますが、なかなか十分にリハビリを行う施設は様々なコスト面から多くなくギプスを外したら治療終了という例も少なくありません。

整形外科には『一般整形』と『スポーツ整形』があり前者は老若男女ケガに対応しており、後者はスポーツ選手のケガや痛みに対応しており施設によっては競技復帰に向けてのリハビリも指導する理学療法士が在籍しています。スポーツをしている方はスポーツ整形外科に通院することをお勧め致します。

(整形外科ではレントゲンやMRI検査を行い手術などを行う)

・接骨院での骨折治療について

接骨院は柔道整復師という国家資格者が施術を行う施設です。柔道整復師は骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷(筋肉の怪我)に対し保険(療養費)を使用し施術を行うことが出来ます。柔道整復師は日本では100年以上歴史のある伝統医療ですが、近年は超音波エコーを活用し医学に基づきながら柔道整復師ならではの知見を生かした施術を行います。接骨院には様々な施設が存在し、なかには整体院と紛らわしい施設もありますが、そのような施設では骨折での治療通院は実質難しいと思われます。

全国にはエコー機器や治療機器を取り揃えケガの治療を専門とする接骨院もあり、そういった施設では医師と連携をして必要に応じてギプスを巻いて固定をしたり、骨折治療をスポーツ復帰や日常生活復帰までリハビリを行います。

近年では、物理療法機器(治療機器)を積極的に取り入れることで骨折治癒期間を短縮したり、競技復帰から予防まで対応している施設も出てきています。(当院では骨折治療にはLIPUSという超音波機器や疲労骨折などには対外衝撃波という機器を積極的に扱っています)

(接骨院ではエコー検査を行い、治癒促進の治療機器やリハビリを行う。)

・接骨院での骨折治療のメリット・デメリット

メリット:接骨院ではご紹介した様々な患者様の症状に合わせた治療機器を使用し治療期間の短縮を行うことが出来ます。これも、病院や整形外科に少なくきめ細やかな治療が可能で、特にスポーツ活動を行なっている場合などは積極的に活用することで試合のスケジュールなど調整がしやすくなります。その他、一般的な整形外科では固定をして固定を外してから十分なリハビリを受けることが難しいことが多いですが、接骨院でのリハビリは比較的通いやすいことからマメなリハビリを受けることが可能で、スポーツ復帰まで入念な治療を受けることが可能です。当院の場合では競技復帰に向けての患者さんに応じた治療やトレーニングを同時に行うことが可能です。

デメリット:接骨院での骨折治療には必ず医師の同意が必要となります、骨折をしたばかりの整復や固定などはその限りではありませんが、継続した治療・リハビリにおいては必ず医師の同意が必要になります。この時間が手間とも考えられますが、骨折が大きくズレがないかなどはレントゲン検査が得意なところですし接骨院では行えない検査ですので安心して接骨院に通う為にも医師の診察をうけることが重要です。

まとめ:

  • 骨折の治療は、病院(主に整形外科)・接骨院での治療が可能
  • 整形外科では、医師の診察のもと手術や固定で標準的な治療を行う
  • 接骨院では、柔道整復師が医師と連携し固定や様々な治療機器を使用しながら治療を行う、施設によっては治癒促進や競技復帰の為のリハビリを積極的に行う
  • 接骨院での骨折治療は必ず医師の同意が必要

以上、最後までお読み頂きありがとうございました。骨折をしてしまった場合の参考になれば幸いです。

【参考文献】

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