『捻挫(ねんざ)は癖になる?CAIについて』
捻挫は癖になると言われることが多いですが 実際捻挫は繰り返すことがあります そこで気をつけたいのが『CAI』という状態です
『CAI:chronic ankle instability』は日本語で『慢性足関節不安定症』とされていて 足関節が慢性的に不安定になっていることを示しており 近年、『捻挫の再負傷の確立の増加』『足底筋膜炎』『MTSS(シンスプリント)』 『膝の機能障害』につながる可能性があるとされています
どれくらいの人が『CAI』なのかというと
なんと15~30%の人が『CAI』になっているとされています
捻挫の既往や自覚がなくてもです、想像以上に多いのが現状です
無自覚なことが多いので これをいかに予防していくことが重要になります
ではこの『CAI』はどのように診断されているのでしょうか?
今回はInternational Ankle Consortium による CAI の推奨基準 をご紹介します
- ①少なくとも1回以上の足関節捻挫がある
- ②足関節の“Giving-way”や“捻挫の再発”、“不安定感”の既往を有する
- ③ 一般的な自己申告による足部および足関節機能に関するアンケートを参考にする
スポーツでのケガで一番多いのが足関節の捻挫(ねんざ)ですので ①は多くの人が当てはまるのではないでしょうか? 注目して欲しいのは ②の『Giving-way』というもので どういう現象かいうと 『捻挫や転倒には至らないがバランスを崩した状態』 となります 日常歩いている時などに足首が『ガクッ!!』っとなった 状態というと伝わりやすのでは無いでしょうか
それが『Giving-way』です
『慢性足関節不安定症:CAI』の兆候なので よく『ガクッ』となる人は要注意です
近年CAIの検査方法として 『超音波エコー検査がCAIに有効』としている研究者が多くなってきています 私も超音波エコーを使いますが『CAIの検査に有効』だと実感しています X線に比べ費用も安い、被曝がない、簡易的であること 徒手検査にはない客観的に評価できる とCAIに対しての超音波エコーは非常に有効なデバイスといって良いと思います
捻挫をした、繰り返す捻挫、ご相談ください
参考文献
- Selection Criteria for Patients With Chronic Ankle Instability in Controlled Research: A Position Statement of the International Ankle Consortium /PHILLIP A. GRIBBLE, P EFFECTIVENESS OF ULTRASONOGRAPHY IN DIAGNOSING CHRONIC LATERAL ANKLE INSTABILITY:A SYSTEMATIC REVIEW Ahmed Radwan
- Differences in lateral ankle laxity measured via stress ultrasonography in individuals with chronic ankle instability, ankle sprain copers, and healthy individuals T Croy
- 超音波検査を用いた足関節不安定性の評価 /中條 智志
地図をクリックすると駐車場などの詳細情報が見れます。
当院の営業日(時間外、急患の方はLINE公式アカウントよりご相談ください)
以下のカレンダーをクリックすると電話がかかります。
オンラインで簡単予約出来ます。
質問はLINE公式アカウントからお気軽に!(予約も出来ます)