朝の一歩目が痛い!足底腱膜炎について

朝の一歩目が痛い!足底腱膜炎について

●朝起きての一歩目で足の裏が痛い!!

●歩いていると足の裏が痛くなる・・・   

など

皆さんは、足の裏が痛くなったりしていませんか?


特に思い当たる原因がなく突如足裏に痛みが出てくる原因として足底腱膜炎(そくていけんまくえん)があります。


なかなか聴き馴染みのない言葉ですが、この足底腱膜炎(そくていけんまくえん)になるととても辛く、その割に医療機関で根本的に改善されていない例が多くみられます。

その足底腱膜炎について今回ご紹介させて頂きます。

〜内容〜

(1)そもそも足底腱膜って何?なんで痛くなるの?

(2)足底腱膜炎はどういった症状が出るの?

(3)どうしたら良くなるの?

(4)足底腱膜炎と間違われやすいもの

(5)検査で重要な超音波エコー検査とは

(6)足底腱膜炎に有効な体外衝撃波とは

(7)足底腱膜炎の体外衝撃波治療の実際

(8)施術の頻度と回数


(1)そもそも足底腱膜って何?なんで痛くなるの?


そもそも足底腱膜とは足裏に有る3㎜厚ほどの靭帯で足のアーチ構造や足の形を保つために重要な組織です。


(図)足底腱膜

立っている際や、歩行時は内側のアーチは低下し、平坦化する傾向にありますが、その時の足底腱膜はわずかにたわみ、足の形を保持(アーチの低下を最小限にする)し、更に体重を支え吸収する役割をしています。(下図A)

ですが、扁平足(内側縦アーチの低下)になっていると、足の前後に負荷を分散・吸収することが出来ず、結果足底腱膜に大きなストレスが加わってしまいます。(下図B)


その為、立ち仕事が長い仕事で革靴や長靴を履く事が多いなど普段の生活環境によってこの足底腱膜に機械的ストレスが繰り返し加わる事が原因とされていて


(図)足への繰り返しの衝撃が原因となる


超音波エコーで検査をすると足底腱膜が肥厚していることが確認でき通常3㎜程度の厚さが倍以上に腫れている事がほとんどです。

(2)足底腱膜炎はどういった症状が出るの?

そもそも足底腱膜炎はどういった症状が出るのでしょうか?

●朝起きて一歩目で痛む

●椅子などに長く座った後に立ち上がった際に痛む

●歩き過ぎると段々痛みが強くなってくる

などがありその他にも存在し、症状の出方は個人差があります。

一番多い症状としては、『朝の一歩目で痛む』という症状が多く言われています。

(3)どうしたら良くなるの?


足底腱膜炎の治療には段階的な対処方法があり、痛み始めた『なんとなく痛い』いう時期にはまずは原因除去が重要で”底の硬い靴を履かない””長時間立ち作業を減らす”などがそれにあたります。


なかなか仕事や習慣で原因除去が出来ない、長年痛みがある、などの場合は

一度超音波エコー検査を受けることをお勧め致します。

足底腱膜が肥厚している場合は根本的な治療が必要ですが、調べてみると足底腱膜炎ではなく他が痛みの原因であったります。


(4)足底腱膜炎と間違われやすいもの


足底腱膜炎と似たような症状を出すもので、病院でも見逃されやすいものが実はたくさんあり、簡単な例をあげるだけでも

  • 脛骨神経痛
  • 内側足底神経痛
  • 外側足底神経痛
  • 足根洞症候群
  • ショパール関節捻挫
  • リスフラン靭帯損傷 など

かなり沢山同じような症状を出すものがあります。


(5)検査で重要な超音波エコー検査とは


足底腱膜炎の治療にはまず痛みの原因を究明する事が重要です。その方法が超音波エコーになります。
超音波エコーは人体の表面にある骨や筋肉、靭帯の観察に向いていて近年の技術向上によりその描出精度はMRIを超えるレベルまでになっています。
超音波エコー足底腱膜炎ではこの足底腱膜の肥厚具合を確認する事が重要でこの病態を確認できると治療手段やリハビリ手段が明確になってきます。

(図)足底腱膜エコー画像


(6)足底腱膜炎に有効な体外衝撃波とは


では足裏の痛みが足底腱膜炎だと明確になった場合どうすれば良いか?ということですが、

足底腱膜には『ストレッチ』『体外衝撃波』が有効です。


足底腱膜炎のストレッチは図のように正座を行って行うことが効果的ですが、症状の改善とはなかなかいかない事が多いのが実際です。そもそも肥厚してしまった足底腱膜がストレッチで細くなることは難しいと考えられます。

(図)足底腱膜炎ストレッチ


そこで近年有効とされているのが『体外衝撃波』になります。

これはもともと腎臓結石などの治療で使用されていたものを応用されたもので、足底腱膜炎の治療は保険適応にされておりその有効性・安全性が認められています。


(7)足底腱膜炎の体外衝撃波治療の実際


体外衝撃波には二種類あり、集中型拡散型があります。
集中型は医師免許がないと日本では使用する事ができず保険が適応になっても治療費は高額になります。
拡散型は理学療法士や柔道整復師などにも使用可能になり、比較的安価(当院では一部位3,300円)で施術をうける事が可能です。
その効果に大差は無いということも多数研究結果が出ていますので、拡散型衝撃波でも十分に痛みを解決できる思われます。

(図)集中型・拡散型


(8)施術の頻度と回数


1回の施術時間はおおよそ5分程度患部(痛みがある部分)に衝撃を加える為、大抵は痛みを伴いますが数秒で痛みは落ち着き、施術後にはかなり痛みが軽減することを実感される方がほとんどで、中には『もっと早く衝撃波治療をうけていれば良かった』とおっしゃる方も少なくありません。
治療回数は症状によりますが、週に一度、コンスタントに継続しおおよそ5回程度で治療終了というケースが多いです。その頃には足底腱膜の肥厚も落ち着いてきます。

(図)足底腱膜炎の衝撃波治療風景

〜まとめ〜
・突如として足裏の痛みがでる『足底腱膜炎』には、超音波エコーを使用した正確な検査で見分けて、体外衝撃波で早期改善をしていきましょう!

足裏の痛みがある方、たまに痛くなるという方は一度『宜野湾スポーツ接骨院』にご相談下さい!!

参考文献)

1、Plantar fascia anatomy and its relationship with A chilles tendon and paratenon/C Stecco

2、Sonoelastographic evaluation of plantar fascia after shock wave therapy for recalcitrant plantar fasciitis: A 12-month longitudinal follow-up study

3、Application of Ultrasound in the Assessment of Plantar Fascia in Patients With Plantar Fasciitis: A Systematic Review

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