肘の痛み、テニス肘について
物を持つ時に肘が痛い‼︎
デスクワーク時に痛肘に痛みが出る‼︎
など日常動作や運動時に肘が痛むことはありませんか?
今回は肘に痛みが出る『テニス肘(上腕骨外側上顆炎)』についてご紹介致します。
〜内容〜
- テニス肘って何?
- どうしたら良くなるの?
- 早く治すヒント
【テニス肘って何?】
運動している時、家事をしている時に肘の外側が痛い!
という場合病院では『テニス肘』という診断が出ることが多いですが、テニス肘は中高年の方に多く発生し、特にテニスをしていない方でも日常生活で肘が痛くなることがあります。そもそもテニスでのバックハンドを打つときに痛みが出ることからテニス肘と言われています。
しかし、ゴルフをしても、野球をしても、ランニングをしててもスポーツをしていなくてもテニス肘になります。 なぜ肘が痛くなるかというと一般的には手首を動かす筋肉が主な原因とされていて加齢や使いすぎがきっかけとされています。
一番の原因として考えられているのは、『短橈側手根伸筋』という筋肉です。
この筋肉は、上腕骨外側上顆という肘の外側にある部分から指までついており、主に手首を動かす筋肉で、この筋肉自体の炎症や、付着部の外側上顆にストレスがかかってしまったりします。
実際に痛みが出る動作として、パソコン作業で長時間手首を上に上げた状態でタイピングやマウスを使用していたり、腕を内側に捻った状態で物を持ち上げりすると痛みが出ることが多いですが、痛みが強い方に関しては何をしても痛みが出ることがあります。
【どうしたらよくなるの?】
テニス肘の痛みは手首を動かすと痛いという場合と何をしても痛みがあるという場合があります。
後者は炎症が強くなっている場合です。いずれの場合もこの痛みの原因となっている筋肉の負担を減らす必要があり、対処方法として有効なのが『テニス肘サポーター』の使用です。
実際に文献でも、テニス肘と短橈側手根伸筋の関連は深いと言われており、それもテニス肘用サポーターを着用すると疼痛(痛み)は軽減するとも言われています。
ただし、サポーターだけで完全に良くなる人は少なく、その背景にはこの『テニス肘』は原因があまりよく分かっていないことがあります。
【実はたくさんある肘の痛みの原因】
最近、痛みを出している解剖学的な場所が様々な研究で少しづつ明らかになってきており
その原因は以下のようなものがあります。
- 短撓側手根伸筋損傷
- 長撓側手根伸筋損傷
- 腕橈骨筋損傷
- 前腕伸筋群共同腱変性障害
- 腕撓関節滑膜ヒダ障害
- 橈骨神経絞扼
- 関節拘縮
- 変形性肘関節症
- 胸郭出口症候群 etc…
とかなりたくさんあります。
もちろんサポーターのみでよくなるものもありますが、根本的な改善がされておらず中には数ヶ月~数十年痛みがあるという患者さんもいらっしゃいます。
【テニス肘を早く治したい】
その『テニス肘を早く治したい』という場合にはどうしたら良いか?
ですが、特に重要なのが『どこに痛みがでているか?』ということになります、どの位置が一番痛みを出しているか?が分かればそこの部位に適切に治療・リハビリを行うことができ『早く治す方法への手掛かり』となります
例えば『前腕伸筋群共同腱変性障害』というものが
明らかになれば『体外衝撃波』が有効で早期改善が見込めます。逆に炎症が強い時期や神経などに『体外衝撃波』を間違った使い方をしてしまうとかえって痛みが強くなってしまうこともあります。(下図は当院で使用している拡散型対外衝撃波:フィジオショックマスター )
リハビリの方法や治療方法はたくさんありますがやはり一番重要なのは『痛みの原因を明らかにする』ということになります。
特に『テニス肘』ではレントゲンで分かることは少なく、骨に異常があるかのみの検査になってしまいます。適切に筋力を計測したり、姿勢や使い方・筋肉の硬さを検査し超音波エコーで評価することが『テニス肘』には重要となります。
超音波エコーでは、筋付着部の骨の変化・腱実質の変化・石灰化の確認が有効と言われています。
当院では、その超音波エコーを使用して評価を行ない適切な治療方法をご提案させて頂いております。
当院では特に肘周辺の筋肉や神経の状態をエコーで確認することを重要視しておりテニス肘の早期回復に有効と感じております。テニス肘でなかなか良くならないという方は是非エコー検査を受けてみて下さい。
〜まとめ〜
- テニス肘は手首を動かす際に痛みがでる総称
- テニス肘は様々な組織が痛みの原因となる
- 早期回復にはその原因部位を明らかにする必要がある
- レントゲンのみでは判断が難しく筋肉や超音波エコーなどの検査が有効である
参考文献
Current physiotherapy practice in the management of?tennis elbow: A service evaluation
Radial extracorporeal shockwave therapy and ultrasound therapy in the treatment of?tennis elbow?syndrome.
Use of the Forearm Support Band for Tennis Players Examined by Magnetic Resonance Imaging*
Kunihide Muraoka Osamu Soejima(2016):Ultrasonographic Evaluation for Lateral Epicondylitis
地図をクリックすると駐車場などの詳細情報が見れます。
当院の営業日(時間外、急患の方はLINE公式アカウントよりご相談ください)
以下のカレンダーをクリックすると電話がかかります。
オンラインで簡単予約出来ます。
質問はLINE公式アカウントからお気軽に!(予約も出来ます)