肉離れ、起きてしまった場合の対処、早期治癒のヒント
走っていてふくらはぎや太ももに『ピキッ』と痛みが出て”歩くのも痛い””走ると痛みでつらい”という場合肉離れになっている可能性があります
肉離れについて治療法も含めて簡単にまとめておりますので参考にされて下さい
Topic
- え!?筋肉って線維だったの?
- 肉離れってどういう現象?
- なぜ肉離れになるのか
- 肉離れになりやすい場所は決まっている
- 肉離れになった場合の対処方法
- 早期治癒のヒント
①え!?筋肉って線維だったの?
肉離れを知る前に筋肉ついて知っておくと、イメージがわきやすいので筋肉について簡単にご説明します。
筋肉は下の図のように筋繊維という非常に小さな紐状の線維のかたまりです1本の大きさは1μm(マイクロメートル)という非常に小さく電子顕微鏡という特殊な検査機器でしか見ることは出来ませんこの非常に小さな筋原線維のかたまりである筋肉は主に骨と骨に腱として付着し、収縮弛緩をすることで関節を動かす役割があります
②肉離れってどういう現象?
肉離れは簡単にいうと運動などによって、この筋肉の構造が破壊された事を言います筋肉が運動時に引き伸ばされて切れてしまったいう方がイメージがつきやすいかもしれません
小さな部分的な損傷では痛みは感じにくいとされていて見た目にも分かることはありませ、実は筋肉痛も肉離れの1つという場合のあったりします,大きな規模での損傷では見た目にわかるほど筋肉の表面が凹んでいたり、患部に熱や腫れがあり、痛みで動くことが困難になってきます
③なぜ肉離れになるのか
ではなぜ肉離れが起きてしまうのか?大きく分けて二つあると考えられています
- ①肉離れの既往がある
- ②筋肉の伸びが悪い(硬い)
①肉離れの既往がある 肉離れの最大のリスク要因(危険度の高い要素)は同じ部位の以前の肉離れとされています 肉離れを一度起こしてしまうと瘢痕組織(はんこんそしき)としてカサブタのような組織として残ってしまうことがありそこが再度負傷するということが多くあります
*ちなみに瘢痕組織は適正な治療やリハビリで改善させることが可能なケースが多いです
②筋肉の伸びが悪い(硬い) 筋肉は筋線維という線維組織で出来ていますから、その線維の柔軟性が欠如すると切れやすくなります
筋の柔軟性を弱める要因として
- 加齢
- 冷え
- 電解質不足
- 疲労 など
があります予防には逆にことが必要になるということでが加齢は残念ながら誰にもとめることは出来ませんが加齢とともに十分は準備運動やストレッチなど筋肉のコンディショニングは必要ということになります
④肉離れになりやすい場所は決まっている
肉離れ予防にはストレッチなど準備が重要など紹介しました ですが、人体には無数の筋肉が存在するので全身のストレッチは不可能に近いです
そこで知っておくと良いのが動きや競技によって肉離れのしやすい部位が決まっているということです 簡単に以下にまとめておりますので参考にして下さい
⑤肉離れになった場合の対処方法
では実際『肉離れになってしまった』という場合にはどうすれば良いか? ということですがこれだけは知ってほしいことをまとめます
- 痛みのある動作を避ける
- 痛みのある部位を圧迫する
- 痛みが強く我慢が出来ない時だけ冷やす
理由など詳しくは別の記事でまとめていきますがこの3つを大事にして下さい 特に痛みが強くて歩けない場合などは無理して歩かないようにして下さい 筋肉に出来てしまった傷が大きく悪化してしまう恐れがあります
⑥早期治癒のヒント
⑤にあげた初期処置が非常に重要になりますが
そこにプラスして正確に傷の状態を把握する必要があります
それには2つあります
- 痛みの評価(理学所見)
- 画像評価
どこに筋肉がケガをしているのか痛みの出ている場所を確認してから画像検査をする必要があります 肉離れの検査のゴールドスタンダードMRI検査ですが検査のコストが問題になることが多く近年では超音波エコーの有効性が確立されています
*ただし肉離れの場所によってはMRI検査の方が有効な場所もあります、肉離れの検査に精通した医療機関を受診することをお勧めします
最後に
最後まで読んで頂きありがとうございました、少し長くなってしまいましたが肉離れ繰り返しやすく、適切な治療が重要なケガであることは間違いありません
今回は取り上げていませんがリハビリも早期復帰に非常に重要な要素になります
当院では超音波エコーを使用し評価をしたり医療機関と連携し適切な治療・リハビリ・再発予防につとめております。
『肉離れをしてしまった早期競技復帰をしたい!』
『肉離れを繰り返していてどうした良いかわからない』
『肉離れの予防をしたい』
などございましたお気軽にご相談ください
参考文献)
- Calf muscle strain injuries in sport: a systematic review of risk factors for injury/B Green
- Exercise-Based Strategies to Prevent Muscle Injury in Male Elite Footballers: An Expert-Led Delphi Survey of 21 Practitioners Belonging to 18 Teams /A McCall
- Mechanisms of hamstring strain injury: Interactions between fatigue, muscle activation and function/S Huygaerts
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