執筆・監修:今西 博昭(宜野湾スポーツ接骨院 院長/柔道整復師/日本超音波骨軟組織学会 評議員) プロフィールを見る ▼
足首を捻挫したら、「歩けないほどの痛み」「くるぶしの骨を押したときの強い痛み」「見た目の変形」のどれかがあれば、整形外科でレントゲンを撮ってもらってください。それ以外の捻挫は、エコー(超音波)で靭帯の状態を確かめられる接骨院でも対応できます。宜野湾市伊佐の宜野湾スポーツ接骨院は、平日21時まで・土日祝も受付しており、施術者全員がエコーで靭帯を観察します。
「宜野湾で足首をひねった。整形外科に行くべき? それとも接骨院?」——部活帰りのお子さんや保護者の方から多く寄せられる質問です。この記事では、先に「整形外科に行くべきサイン」をはっきり示し、そのうえで整形外科と接骨院の役割の違い、接骨院でできること、受傷直後に自分でできることを順番に説明します。
この記事の要点
- 骨折の疑いがあるなら整形外科へ。くるぶしの骨を押した痛み、足の甲の骨の痛み、4歩歩けない——どれかがあれば、まずレントゲンを
- 上のサインがなければ、靭帯の損傷を確かめて固定と復帰の計画を立てられる接骨院が受け皿になります。当院のエコー観察は無料です
- 整形外科と接骨院は優劣ではなく役割の違い。骨折・脱臼の疑いは医師の診察が必要で、接骨院はその後、医師の同意のもとで施術を続けられます
- 受傷直後は PEACE & LOVE の考え方で。冷やしすぎ・固定のしすぎは回復を遅らせることがあります
- 子どもの捻挫は成長板や裂離骨折が隠れることがあり、大人より慎重に
- 宜野湾スポーツ接骨院は平日21時まで・土日祝も受付、駐車場11台
まず確認:整形外科に行くべきサイン
足首の捻挫の一部には、骨折が隠れています。骨折かどうかを見分けるために世界の救急の現場で使われているのが「オタワ足関節ルール」です(Stiell ら、1992年・1993年)。多くの研究をまとめた分析では、この基準にひとつも当てはまらない場合、骨折はほぼ見逃されなかったと報告されています(Bachmann ら、2003年)。
平易に言い換えると、次のチェックリストになります。ひとつでも当てはまれば、整形外科でレントゲンを撮ってもらってください。
整形外科へ行くサイン(ひとつでも当てはまれば)
- 外くるぶしの後ろの縁から先端にかけて、骨を押すと強く痛む
- 内くるぶしの後ろの縁から先端にかけて、骨を押すと強く痛む
- 足の甲の外側にある小指側の骨の付け根(第5中足骨の基部)を押すと痛む
- 足の甲の内側、土踏まずの上にある舟状骨(しゅうじょうこつ)を押すと痛む
- ケガをした直後にも、いま現在も、体重をかけて4歩歩けない(足を引きずってでも4歩歩けるなら「歩ける」と数えます)
- 足首の形が明らかにおかしい、皮膚の色が急に変わった、しびれが強い
ポイントは「痛い場所」です。捻挫の痛みはくるぶしの前や下のくぼみに出やすいのに対し、骨折の痛みはくるぶしの骨そのものや足の甲の骨の上に出ます。痛くない側と比べながら押してみてください。
夜間・休日で整形外科が開いていないときは、変形が明らかな場合や、まったく体重をかけられない場合は救急外来へ。それ以外は、その夜は足を高くして休み、翌日に受診してください。
なお、エコーはレントゲンの代わりにはなりません。大人の足首の骨折をエコーで見つけられる確率は、研究の平均で感度89.5%・特異度94.2%と報告されています(Chartier ら、2017年)。10人の骨折のうち1人程度はエコーだけでは見逃す可能性があるということです。上のサインに当てはまるときは、レントゲンを優先してください。
整形外科と接骨院の違い(役割の違い)
整形外科と接骨院は、どちらが上という関係ではなく、役割と得意な場面が違います。整形外科は医師が診察し、レントゲン・MRIなどの画像検査、投薬、手術ができます。接骨院は柔道整復師(国家資格)が、捻挫・打撲・骨折・脱臼などのケガに対して固定・手技・運動療法を行います。
| 項目 | 整形外科 | 接骨院(柔道整復師) |
|---|---|---|
| 誰が対応するか | 医師 | 柔道整復師(国家資格) |
| できること | 医師による診察、画像検査、投薬、注射、手術、診断書の発行 | ケガの状態の観察・判断、固定、手技、運動療法、復帰までの管理 |
| レントゲン・MRI | できる(骨折の確認はレントゲンが基本) | できない |
| エコー(超音波) | 施設によって異なる | 院によって異なる/当院は施術者全員が実施・無料 |
| 骨折・脱臼の疑い | 医師の診察と画像検査で確認する | 応急手当ののち医師の診察へつなぐ。その後の施術継続は医師の同意が必要 |
| 健康保険 | 使える | 捻挫・打撲・挫傷などの急性のケガは使える(原因のはっきりしない慢性の痛みは対象外) |
| 受付時間の傾向 | 平日の日中が中心、日祝は休みが多い | 夜間・土日も開けている院が多い(当院は平日21時まで、土日祝も受付) |
大切なのは、「骨折・脱臼の疑いがあるかどうか」で入口を決めることです。疑いがあれば医師の診察が先。疑いがなければ、靭帯の傷み具合を確かめて固定と運動を組み立てられる接骨院が受け皿になります。当院は県内の医療機関と連携しており、エコーで骨折や重い損傷が疑われた場合はその場でご紹介します。
接骨院でできること:エコーで確かめ、固定と復帰を組み立てる
「骨に異常がない」と分かった後に大事なのは、靭帯がどれくらい傷んでいるかです。足首の捻挫の多くは、外くるぶしの前にある前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい、ATFL)が傷みます。この靭帯はレントゲンには写りません。
① エコーで靭帯の状態を確かめる
エコーは、皮膚の上から靭帯を直接映し出せる検査です。前距腓靭帯の損傷について、ストレスをかけたレントゲンの正確さが67%だったのに対し、エコーは91%、MRIは97%だったという報告があります(Oae ら、2010年)。その場で、痛みなく、繰り返し確かめられます。当院では初回の問診・触診の流れの中で行うため、エコーの費用はかかりません。
② 損傷の程度に合わせて、固定の強さと期間を決める
靭帯が伸びた程度なのか、一部が切れているのか、大きく切れているのかで、必要な固定は変わります。軽い損傷に強い固定をすれば動きにくさが残りやすく、大きな損傷をテーピングだけで済ませればゆるみが残ります。エコーで程度を確かめてから、固定の強さと期間を決めます。
③ 段階的に動かし、復帰の目安を共有する
固定の期間中も、痛みのない範囲で足の指や膝を動かし、体重をかける練習を段階的に進めます。ふらつきを減らすバランス練習は再発予防に大切です。競技への復帰は、痛みが消えたかどうかではなく、片脚でのジャンプや切り返しができるかなどを確かめて判断します(復帰の判断基準についてはこちら)。
当院の院内データ:損傷の程度別の競技復帰日数(117例)
2023〜2024年に前距腓靭帯損傷を施術した117例について、エコーでみた損傷の程度(Type)ごとに競技復帰までの日数をまとめました。従来の固定中心のプロトコルで目安とされてきた日数を併記します。
| 損傷の程度 | 当院の平均復帰日数(平均±SD) | 従来プロトコルの目安 |
|---|---|---|
| Type I(軽い) | 12.0±2.0日 | 42日 |
| Type II | 14.0±2.8日 | 42日 |
| Type III | 18.0±4.0日 | 49日 |
| Type IV | 24.0±5.2日 | 49日 |
| Type V(重い) | 26.0±4.5日 | 49日 |
院内調査(2023–2024年、前距腓靭帯損傷117例)/個人差があり、日数を保証するものではありません/医療機関での精査が必要だった例は含みません
この表は「この日数で戻れる」と約束するものではなく、損傷の程度を確かめてから固定と運動を組み立てると、回復が必要以上に長引きにくいことを示しています。詳しくは「足首の捻挫は何日で治る?院内データ117例でみる」と、ねんざの症状ページをご覧ください。
迷ったときの目安表:症状から行き先を選ぶ
ここまでの内容を、症状ごとの行き先としてまとめます。あくまで目安であり、不安が強いときは医療機関の受診を優先してください。
| いまの症状 | 行き先の目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 足首の形が明らかにおかしい | すぐに整形外科(夜間は救急外来) | 骨折・脱臼の可能性。医師の診察が必要 |
| まったく体重をかけられない、4歩歩けない | 整形外科でレントゲン | オタワ足関節ルールに該当 |
| くるぶしの骨、小指側の骨の付け根、舟状骨を押すと強く痛む | 整形外科でレントゲン | オタワ足関節ルールに該当 |
| 歩けるが、くるぶしの前や下が腫れて痛い | エコーのある接骨院、または整形外科 | 靭帯損傷の可能性。程度の確認と固定が必要 |
| 整形外科で「骨に異常なし」と言われたが、痛みや腫れが続く | エコーのある接骨院 | レントゲンに写らない靭帯の損傷を確かめ、固定と運動を組み立てる |
| 子ども(小学生〜中学生)の捻挫 | 整形外科、またはエコーで骨の表面まで確かめられる接骨院 | 成長板や裂離骨折が隠れることがある。疑いがあれば医師へ |
受傷直後に自分でできること(PEACE & LOVE)
受診までの間と、その後の数日間にご自身でできることがあります。以前は「RICE(安静・冷却・圧迫・挙上)」が知られていましたが、近年は「PEACE & LOVE」という考え方が提案されています(Dubois と Esculier、2020年)。最初の数日は PEACE、その後は LOVE です。
最初の1〜3日:PEACE
- P(保護):痛みが強い動きを避け、1〜3日は無理に歩き回らない。ただし完全に動かさないのは数日まで
- E(挙上):足首を心臓より高くして、腫れを引かせる
- A(抗炎症薬を避ける):炎症は修復に必要な反応なので、痛み止めや湿布に頼りすぎない。氷で長時間冷やし続けることも勧められていない。冷やすなら短時間に
- C(圧迫):弾性包帯やテーピングで軽く圧迫する。指先の色が変わるなら緩める
- E(教育):受け身の治療だけに頼らず、ケガの程度と見通しを施術者から説明してもらう
数日後から:LOVE
- L(負荷):痛みが許す範囲で、早めに体重をかける。適度な負荷は修復を促す
- O(楽観):不安になりすぎると回復が遅れることがある。見通しを知って前向きに取り組む
- V(血流):痛みの出ない範囲で、自転車こぎなど心拍数の上がる運動を数日後から取り入れる
- E(運動):可動域・筋力・バランスを取り戻す運動で、再発を防ぐ
やりすぎに注意したいこと
冷やしすぎ(氷を長時間・何日も当て続ける)と、固定のしすぎ(必要以上に長く、強く固定する)は、どちらも回復を遅らせることがあります。どれくらいの固定をいつまで続けるかは、靭帯の損傷の程度で変わります。だからこそ、エコーで程度を確かめることに意味があります。子どもの捻挫は「骨折かもしれない」と考える
小学生・中学生の足首は、大人と構造が違います。骨の端には成長板(骨が伸びる軟骨の部分)があり、靭帯より弱いことがあるため、大人なら靭帯が傷む場面で、成長板や骨の表面が小さくはがれる(裂離骨折)ことがあります。
カナダの研究では、レントゲンで骨折が写らなかった子どもの足首のケガ135例をMRIで調べたところ、成長板の骨折があったのは3.0%で、80%は靭帯の損傷でした(Boutis ら、2016年)。大部分は大人と同じ靭帯損傷ですが、一部には骨折が隠れており、レントゲンだけでは区別がつかないことがあります。
- 大人と同じく、くるぶしの骨そのものを押して痛がる、歩けないなら整形外科でレントゲンを
- レントゲンで異常がなくても、外くるぶしの先端を強く痛がる、腫れが引かない場合は、エコーで骨の表面まで確認してもらう
- 「子どもだからすぐ良くなる」と放置すると、ゆるみが残って繰り返す足首になることがある
当院では、お子さんの捻挫はエコーで靭帯と骨の表面の両方を観察し、骨折が疑われれば医師の診察をお願いしています。詳しくは「お子さんの捻挫、骨折かもしれません」をご覧ください。
宜野湾スポーツ接骨院の受付時間・アクセス
宜野湾市伊佐、国道58号「伊佐浜」交差点のそばにあります。部活や仕事の後でも来ていただけるよう、平日は21時まで、土日祝も受付しています。足首の捻挫は年間およそ200例を施術しており、施術者全員がエコーを扱えます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 〒901-2221 沖縄県宜野湾市伊佐2丁目7-11(国道58号「伊佐浜」交差点そば) |
| 受付時間(平日) | 10:00〜14:00/16:00〜21:00(水曜は午前休) |
| 受付時間(土日祝) | 10:00〜13:00/14:00〜17:00 |
| 駐車場 | 店舗前7台、第2駐車場4台 |
| 予約 | WEB予約・LINE・電話(098-975-9074)。予約なしでも受付しますが、予約の方を優先します |
| エコー観察 | 初回の問診・触診の流れの中で行うため、費用はかかりません |
よくあるご質問
Q. 整形外科で「レントゲンに異常なし」と言われたのに、まだ痛みます。
Q. 整形外科を受診したあとで、接骨院に通えますか?
Q. 接骨院で健康保険は使えますか?
Q. 部活の試合が近いのですが、間に合いますか?
Q. 湿布を貼って様子を見るだけではだめですか?
Q. 足首の捻挫は何日で治りますか?
Q. 予約なしで行けますか?
足首をひねったら、まず靭帯の状態を確かめませんか
宜野湾スポーツ接骨院(沖縄県宜野湾市伊佐・国道58号「伊佐浜」交差点そば)では、エコーで靭帯の損傷の程度を無料で確認し、固定と復帰の計画をご提案します。骨折が疑われる場合は医療機関をご紹介します。
受付時間:平日 10:00〜14:00/16:00〜21:00 土日祝 10:00〜13:00/14:00〜17:00(水曜午前は休み)
駐車場:店舗前7台・第2駐車場4台
参考文献
- Stiell IG, et al. A study to develop clinical decision rules for the use of radiography in acute ankle injuries. Ann Emerg Med. 1992;21(4):384-390. PMID: 1554175
- Stiell IG, et al. Decision rules for the use of radiography in acute ankle injuries. Refinement and prospective validation. JAMA. 1993;269(9):1127-1132. PMID: 8433468
- Bachmann LM, et al. Accuracy of Ottawa ankle rules to exclude fractures of the ankle and mid-foot: systematic review. BMJ. 2003;326(7386):417. PMID: 12595378
- Boutis K, et al. Radiograph-negative lateral ankle injuries in children: occult growth plate fracture or sprain? JAMA Pediatr. 2016;170(1):e154114. PMID: 26747077
- Oae K, et al. Evaluation of anterior talofibular ligament injury with stress radiography, ultrasonography and MR imaging. Skeletal Radiol. 2010;39(1):41-47. PMID: 19685050
- Chartier LB, et al. Use of point-of-care ultrasound in long bone fractures: a systematic review and meta-analysis. CJEM. 2017;19(2):131-142. PMID: 27916021
- Dubois B, Esculier JF. Soft-tissue injuries simply need PEACE and LOVE. Br J Sports Med. 2020;54(2):72-73. PMID: 31377722
- 宜野湾スポーツ接骨院 院内調査(2023–2024年、前距腓靭帯損傷117例)













