執筆・監修:今西 博昭(宜野湾スポーツ接骨院 院長/柔道整復師/日本超音波骨軟組織学会 評議員) プロフィールを見る ▼
「病院でレントゲンを撮ったけれど、骨に異常はないと言われた。でも痛みが引かない」
このようなご相談を、当院では毎日のようにお受けします。
先に、いちばん大事なことをお伝えします。「レントゲンで異常なし」は、「ケガをしていない」という意味ではありません。
レントゲンは、骨のかたちを写す検査です。だから、靭帯(じんたい)や腱、筋肉は、そもそも写りません。さらに骨折であっても、骨がずれていなければ、写らないことがあります。
この記事では、レントゲンでは見つけにくいケガを、実際の研究の結果とあわせてご紹介します。そして、エコー(超音波)を使うと何が分かるのか、痛みが続くときはどこに相談すればいいのかを、柔道整復師の立場からお話しします。
この記事でお伝えすること
- レントゲンは骨のかたちを写す検査です。靭帯・腱・筋肉・軟骨は写りません。
- 骨折でも、ずれていない骨折、肋骨(ろっこつ)、子どもの小さな骨折は見つからないことがあります。
- 肋骨のヒビを調べた研究では、レントゲンで見つかったのは50人中6人。エコーでは39人に見つかりました。
- レントゲンで異常なしと言われた子どもの足首を調べたところ、心配されていた成長軟骨の骨折は100人中3人ほど。多くは靭帯のケガでした。
- 痛みが続くなら、エコーを使い慣れた柔道整復師に、まず相談するのが近道です。
目 次
なぜレントゲンで「異常なし」になるのか
レントゲンは「骨のかたち」を写す検査です
レントゲンは、体を通り抜けるX線を使って写真を撮る検査です。骨はX線を通しにくいので白く写り、それ以外の部分は黒く写ります。
つまりレントゲンが得意なのは、骨のかたちを見ることです。
逆に言えば、骨以外はほとんど写りません。靭帯、腱、筋肉、軟骨、半月板——どれもレントゲンには写らないのです。
足首をひねって靭帯が切れていても、肩の腱が傷んでいても、ふくらはぎの筋肉が切れていても、レントゲンの結果は「骨に異常なし」になります。
これは撮影の失敗でも、見落としでもありません。レントゲンでは、最初から見えないものだからです。
骨のケガでも見つからないことがあります
さらに、骨のケガであってもレントゲンに写らないことがあります。理由は大きく3つです。
① 骨がずれていない
骨にヒビが入っていても、ずれていなければ、写真の上では線として見えにくくなります。
特にケガをした直後は分かりにくく、数日から2週間ほど経ってから、ようやく線が見えてくることもあります。
② ほかの骨や臓器と重なっている
肋骨は体をぐるりと取り巻くように曲がっていて、しかも肺・心臓・肩甲骨と重なります。正面から1枚撮っただけでは、ヒビが隠れてしまうのです。
手首にある舟状骨(しゅうじょうこつ)のような、小さくて複雑な形の骨も同じです。
③ そもそも骨ではない部分
肋骨の前のほうは、骨ではなく「肋軟骨(ろくなんこつ)」という軟骨になっています。ここはレントゲンにほとんど写りません。
成長期の子どもの、骨が伸びる部分(成長軟骨)も同じで、写真では確かめにくい場所です。
ここを誤解しないでください
「レントゲンで異常なし」とは、「レントゲンで分かる範囲には異常がなかった」ということです。お医者さんが見落としたわけではありません。検査の得意・不得意の問題です。だからこそ、痛みが続くときは、別の方法で確かめる必要があります。
レントゲンで見落とされやすい6つのケガ
ここからは、実際に「レントゲンでは異常なし」と言われやすいケガを、研究の結果とあわせて見ていきます。
① 肋骨(ろっこつ)のヒビ・骨折
肋骨のヒビは、レントゲンで最も見つかりにくいもののひとつです。
咳やくしゃみ、寝返り、深呼吸で胸や脇腹がズキッと痛むのに「骨に異常なし」と言われたなら、まだ骨折の可能性は残っています。
これを調べた研究があります。胸を打って肋骨のヒビが疑われた50人を、レントゲンとエコーの両方で調べたところ——
レントゲンでヒビが見つかったのは6人(50人中)。エコーでは39人に見つかりました(Griffith ら、American Journal of Roentgenology、1999年)。
もっと新しい研究もあります。CT検査を「正解」として、エコーとレントゲンを比べたものです。
59人を調べたところ、CTでは136か所のヒビが見つかりました。同じ人たちを、エコーは122か所、レントゲンは42か所しか見つけられませんでした(Vassalou ら、Skeletal Radiology、2024年)。3倍近い差です。
なぜ、これほど差が出るのでしょうか。
肋骨は体を丸く取り巻いているので、正面から1枚撮ると、ヒビが斜めに重なって見えなくなります。しかも肺や心臓、肩甲骨とも重なります。
一方エコーは、痛いところに直接あてて、骨の表面がとぎれていないかをその場で見られます。
また、肋骨の前のほうにある軟骨(肋軟骨)の損傷は、レントゲンにはまったく写りませんが、エコーなら見ることができます。
「どうせ肋骨は治らないから」と放っておくと
肋骨のヒビは、多くの場合は手術をせずに治ります。ただ、骨折していると気づかないまま動き続けると、痛みが長引いたり、骨がずれてしまうことがあります。痛みをかばって浅い呼吸が続くと、肺炎などにつながることも知られています。
「折れているかどうかを知ったうえで生活する」ことには、ちゃんと意味があります。
② 足首の捻挫でいたむ靭帯
足首の捻挫で傷つくのは、多くの場合、骨ではなく靭帯です。そして靭帯はレントゲンに写りません。
足首の外側にある「前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)」は、足を内側にひねったときに最も傷つきやすい靭帯です。
この靭帯のケガを、どの検査がどれくらい正しく見分けられるかを調べた研究があります。実際に関節の中をカメラで見た結果を「正解」として比べたところ——
100回のうち正しく判断できたのは、レントゲン(引っぱって撮る方法)が67回、エコーが91回、MRIが97回でした(Oae ら、Skeletal Radiology、2010年)。
別の研究では、MRIを「正解」として、エコーは実際に傷ついていた人の94%を見つけられたと報告されています(Gün ら、Journal of Emergencies, Trauma, and Shock、2013年)。
注目していただきたいのは、エコーがレントゲンを大きく上回っていることです。靭帯そのものを直接見られるからです。
エコーには、もうひとつ大きな強みがあります。足首を動かしながら見られることです。
靭帯がゆるんでいないかを動かして確かめたり、痛くないほうの足と見比べたりできます。これは、止まった写真であるレントゲンやMRIにはできないことです。
足首の捻挫は「よくあるケガ」と軽く見られがちです。でも、最初の手当てが足りないまま競技に戻ると、足首がゆるんだままになり、何度も捻挫を繰り返す原因になります。
当院では足首の捻挫を年間およそ200例お受けしていますが、最初の対応がその後を大きく左右すると実感しています。
当院ではこの靭帯のケガについて、2023年から2024年の2年間に来院された方のデータをまとめ、学会と論文で報告しています。日々の記録を残し、外に出して検証してもらうことも、私たちの仕事だと考えています。
③ 子どもの外くるぶしの小さな骨折
ここは、保護者の方にぜひ知っておいていただきたいところです。
子どもが足首をひねって外くるぶしを痛がる。でもレントゲンでは異常なし。
この場合、これまでは「骨が伸びる部分(成長軟骨)の骨折だろう」と考えて、ギプスで固めることが一般的でした。成長軟骨の骨折はレントゲンに写らないため、「見えないけれど、たぶん折れている」という考え方です。
ところが、この考え方を確かめた研究で、意外な結果が出ました。
レントゲンで異常がなかった5〜12歳の子ども135人を、MRIで詳しく調べたところ——
| MRIで分かったこと | 人数 |
|---|---|
| 心配されていた「成長軟骨の骨折」だった | 4人(3.0%) |
| 靭帯のケガだった | 108人(80.0%) |
| 骨に打ち身があった | 27人(22.0%) |
| そのうち、レントゲンに写らない小さな骨折があった | 38人 |
(Boutis ら、JAMA Pediatrics、2016年)
つまり、「成長軟骨の骨折」と思われていたケガの正体は、そのほとんどが靭帯のケガだったということです。
その一方で、靭帯のケガとされた108人のうち38人には、レントゲンに写らない小さな骨折が隠れていました。靭帯が引っぱられて、骨のかけらをはがしてしまった状態です(裂離骨折といいます)。
このかけらは数ミリしかなく、レントゲンでは他の骨と重なって見えません。でもエコーなら、外くるぶしにあてることで、骨からはがれた小さなかけらや、靭帯のつき方の乱れを見つけられることがあります。
この研究では、1か月後の元気さに、骨折があった子となかった子で差はありませんでした。
だからこそ、全員をギプスで固めるのでもなく、全員をただの捻挫として放っておくのでもなく、一人ひとりの状態を確かめてから決めることに意味があります。
院長はこのテーマについて、小学生のスポーツ選手に、外くるぶしの小さな骨折のあとがどれくらい残っているかを調べ、学会と論文で報告しています。子どもの足首を数多く見てきたなかで、気になっていたことでした。
④ 足の裏・かかとの痛み(足底腱膜炎)
朝の一歩目にかかとが痛む「足底腱膜炎(そくていけんまくえん)」は、骨のケガではないので、レントゲンでは分かりません。
レントゲンでかかとの骨にトゲが見つかることはありますが、トゲがあるから痛い、とは限りません。
足底腱膜は、かかとから足の指の付け根へ広がる、じょうぶな膜です。傷んでくると、この膜が厚くなります。
エコーなら、この厚みをミリ単位で測れます。
この測定がどれくらい信頼できるかを調べた研究では、同じ人が何度測っても、別の人が測っても、ほぼ同じ数値になることが分かっています(誤差は5%未満)。(Park ら、Journal of the American Podiatric Medical Association、2023年)
これが実際になぜ役に立つかというと、良くなっているかどうかを数字で追えるからです。
「なんとなく良くなった気がする」ではなく、「はじめは◯ミリだったのが、今は◯ミリになりました」と、一緒に確認できます。
当院の装置は、厚みだけでなく組織の硬さも数値で見られる機能を備えているので、そちらも経過の目安にしています。
院長は2021年、日本超音波骨軟組織学会の学術総会で、足底腱膜炎に対する圧力波の施術と、エコーで見た変化・体の状態の変化について発表しました。エコーで経過を追う方法を、実際の症例をもとに検討したものです。
⑤ 手首の骨折(舟状骨)
これは、見逃したときのダメージがいちばん大きい骨折です。
転んで手をついたあと、親指の付け根に近い手首がずっと痛む。この場合、「舟状骨(しゅうじょうこつ)」という小さな骨の骨折を疑う必要があります。
骨折が疑われたのにレントゲンでは異常がなかった54人を、あとから追いかけた研究があります。
その結果、9%の人が、実際には骨折していました。強く疑われた人に限ると27%にもなりました(Hauger ら、American Journal of Roentgenology、2002年)。
問題は、見逃したあとに起きることです。
舟状骨は血のめぐりが少ない骨です。そのため骨折に気づかないまま手を使い続けると、骨がくっつかなくなったり、骨が壊れてしまうことがあります。そうなると手術が必要になり、治るまでの期間は何倍にも長くなります。
ではエコーはどうかというと、同じ研究で、骨折していた人を全員見つけられたと報告されています。別の研究でも同じ結果でした(Fusetti ら、Journal of Trauma、2005年)。
「手をついてから2週間たつのに、手首の痛みが引かない」——この場合は、様子を見ずに確かめることを強くおすすめします。
⑥ 疲労骨折
疲労骨折は、はじめのうちはレントゲンに写らないことが多いケガです。
1回の強い衝撃ではなく、走る・跳ぶといった動作の繰り返しで、骨が少しずつ傷んでいくものです。はっきりした線が写るのは、骨が治りはじめる数週間後になることも少なくありません。
足の甲やすねの疲労骨折が疑われた37人を、MRIとエコーの両方で調べた研究があります(Syrop ら、Journal of Ultrasound Medicine、2022年)。
その結果、エコーで「疲労骨折の疑いあり」と出た人は、9割以上が本当に疲労骨折でした。
ただし、ここは正直にお伝えします。疲労骨折に関して、エコーはMRIの代わりにはなりません。
同じ研究で、エコーで何も見えなくても、半数近くは実際には疲労骨折だったことも分かっているからです。「エコーで見えないから大丈夫」とは言えないのです。
そのため当院では、エコーだけで決めることはしません。痛みの出かた、練習量が増えていないか、押して痛む範囲、骨を軽くたたいたときの痛み——こうした情報を組み合わせて判断し、くわしい検査が必要だと考えたときは、医療機関におつなぎしています。
エコーは、いま医療の現場でどこまで評価されているのか
「エコーって、妊婦さんが受けるものでは?」と思われるかもしれません。
でも近年、体にその場であてて骨や筋肉を確かめるエコーは、救急の現場や整形外科で急速に広まっています。研究も積み重なってきました。ここでは、比較的新しい報告をご紹介します。
子どもの手首の骨折:「くじ引き試験」でレントゲンを上回った
医学の研究でいちばん信頼度が高いのは、患者さんをくじ引きで2つのグループに分けて比べる方法(ランダム化比較試験)です。
2024年、この方法でエコーとレントゲンを比べた研究が発表されました。
手首のあたりをケガした5〜15歳の子ども270人を、くじ引きで「まずエコーで見るグループ」と「まずレントゲンを撮るグループ」に分けます。あとから専門家チーム(救急医・小児の放射線科医・小児の整形外科医)が全ての画像と経過を見直して、正解を決めました。
| 正しく診断できた人数 | |
|---|---|
| エコーのグループ | 135人中132人(97.8%) |
| レントゲンのグループ | 135人中112人(83.0%) |
(Snelling ら、Annals of Emergency Medicine、2024年)
エコーのほうが正しく判断できたという結果でした。しかも、どちらのグループでも、見逃してはいけない骨折の見逃しはゼロでした。
子どもの上肢(腕や手)の骨折については、32件の研究をまとめた報告もあります。エコーは骨折を95%見つけ、骨折していない人を95%正しく「折れていない」と判断できました(Tsou ら、American Journal of Emergency Medicine、2021年)。
ただし正直に付け加えると、ヒジだけは少し成績が落ちます(間違えない力が87%)。エコーにも得意・不得意があるということです。
子どもにとって、放射線を浴びずに確かめられることの意味は小さくありません。
脱臼:ほぼ確実に見分けられる
肩が外れたかどうかを、エコーで見分けられるかを調べた研究のまとめがあります。
10件の研究・1,836回の検査を集計したところ、エコーは肩の脱臼を100%見分けました。さらに、脱臼といっしょに起きていた骨折も96.8%見つけています(Gottlieb ら、Academic Emergency Medicine、2022年)。
脱臼は、柔道整復師が古くからあつかってきたケガです。「本当に外れているのか」「戻ったのか」「骨折もしていないか」を、その場で確かめられることの価値は大きいと考えています。
大人の足首、子どもの前腕の骨折
手足の長い骨の骨折について、30件の研究(3,506人)をまとめた報告があります。
| 部位 | 骨折を見つける力 | 折れていないと正しく言える力 |
|---|---|---|
| 大人の足首 | 89.5% | 94.2% |
| 子どもの前腕 | 93.1% | 92.9% |
(Chartier ら、CJEM、2017年)
この報告は、「エコーはレントゲンに添えるものとして適切である」と結論づけています。どちらか一方ではなく、組み合わせるという考え方です。
肩の腱のケガ:MRIとほとんど変わらない
肩の腱が切れているか(腱板断裂)を調べる方法として、MRIとエコーを比べた大規模なまとめがあります。144件の研究、14,059人分のデータです。
| エコー | MRI | |
|---|---|---|
| 断裂を見つける力 | 81% | 84% |
| 切れていないと正しく言える力 | 82% | 86% |
| 完全に切れている場合を見つける力 | 87% | 91% |
(Liu ら、Orthopaedic Journal of Sports Medicine、2020年)
MRIのほうがわずかに上ですが、その差は数%です。
そしてエコーには、MRIにはできないことがあります。その場ですぐ結果が分かり、肩を動かしながら見られて、痛くないほうの肩とその場で見比べられることです。
ここまでをまとめると
エコーは「レントゲンやMRIの代わり」ではありません。それぞれ得意なことが違う、別の道具です。ただ、骨の表面・靭帯・腱・筋肉を、その場で、動かしながら、何度でも確かめられるという点では、エコーにしかできないことがあります。だからこそ、痛みが続くときの「最初の一手」として向いているのです。
レントゲン・エコー・MRIは何が違うのか
3つの検査は「どれがいちばん優れているか」ではありません。それぞれ得意なことが違うのです。
| レントゲン | エコー(超音波) | MRI | |
|---|---|---|---|
| 得意なもの | 骨のかたち・ずれ・全体像 | 靭帯・腱・筋肉・骨の表面 | 骨の中も含めてほぼすべて |
| 苦手なもの | 靭帯・腱・筋肉・軟骨 | 骨の中、体の深いところ | —(総合的に優秀) |
| 動かしながら見る | できない | できる | できない |
| 左右を見比べる | もう一度撮る必要あり | その場でできる | もう一度撮る必要あり |
| 放射線 | あり | なし | なし |
| 何度も確認する | 回数に注意が必要 | 何度でもOK | 費用と予約の問題あり |
| その場で結果が分かる | だいたい分かる | すぐ分かる | 後日のことが多い |
| 受けられる場所 | 病院 | 病院・接骨院 | 病院 |
エコーの弱点も、正直にお伝えします。
エコーは骨の中を見ることができません。骨の内側で起きている変化や、体の深いところにあるものは、MRIのほうが得意です。
そしてもうひとつ。エコーは、使う人の腕によって見えるものが変わります。
同じ装置を使っても、あてる角度、どこを見ればいいかという知識、そして「正常な状態」をどれだけ見てきたかで、得られる情報が大きく変わります。
だからエコーは、「置いてあるかどうか」ではなく「誰が、どれだけ使い込んでいるか」が大事なのです。
では、どこに相談すればよいのか
痛みが続いているのにレントゲンで異常がなかったとき、私たちがおすすめしたいのは——
エコーを毎日使っていて、ケガをたくさん見てきた柔道整復師に、まず相談することです。
柔道整復師にできること
柔道整復師は、骨折・脱臼・打撲・捻挫・肉離れをあつかう国家資格です。できること・できないことを、はっきりさせておきます。
できること:状態を判断して、応急手当をする
柔道整復師は、骨折や脱臼が疑われるかどうかを判断し、その場で応急手当をすることが法律で認められています(柔道整復師法 第17条)。
痛みの出かた、腫れかた、押して痛む場所、動かせる範囲。そこにエコーで見た情報を合わせて、今どうなっているのかを見きわめます。
できないこと:病名を確定する「診断」
病名を確定することは、お医者さんの役割です。柔道整復師は診断をしません。
この記事でも「診断」ではなく「判断」「確認」という言葉を使っているのは、そのためです。
お医者さんと連携が必要なとき
骨折・脱臼の患部への施術は、応急手当をのぞいて、お医者さんの同意が必要と法律で決まっています(同 第17条)。
ですから、骨折の疑いが強いときは、その場で応急手当をしたうえで、医療機関におつなぎします。
つまり、こういう流れになります
- 1. まず相談 痛みの経過をうかがい、手で確かめながらエコーで状態を見ます。
- 2. 判断 骨折や脱臼が疑われるか、靭帯や筋肉のケガか、当院で対応できる範囲かを判断します。
- 3-a. 施術 当院の範囲であれば、固定や施術、そして少しずつ動かしていくリハビリへ進みます。
- 3-b. 病院へおつなぎ くわしい検査やお医者さんの判断が必要なときは、連携している医療機関へご紹介します。
「病院に行くほどではない気がするけれど、放っておくのも不安」
このまま数週間が過ぎてしまうのが、いちばん避けたいことです。まずご相談いただければ、どちらに進むべきかを一緒に整理できます。
エコーのある接骨院を選ぶときの5つのポイント
エコーを置いている接骨院・整骨院は増えました。でも、使い方には差があります。相談先を選ぶときは、次の点を見てみてください。
1. どんな装置を使っているか
体の浅いところを細かく見るには、性能の高い装置が必要です。装置の名前を公開しているかは、ひとつの目安になります。
2. 誰が、どれくらい使っているか
エコーは腕がものを言う検査です。「正常な状態」をたくさん見てきた経験が、異常に気づく力になります。「最近入れたばかり」なのか「何年も使い続けている」のかは、大きな違いです。
3. 学び続けているか
エコーの使い方は、今も新しいことが分かり続けています。学会に入っているか、認定資格を持っているかは、学び続けているかどうかの目安になります。
4. 病院とのつながりがあるか
「うちで全部やります」ではなく、「必要なら病院におつなぎします」と言えるところを選んでください。適切に振り分けてもらえることが、結局いちばんの近道です。
5. 画面を見せて説明してくれるか
エコーの良さは、その場で一緒に画面を見られることです。痛くないほうと見比べながら説明してもらえるかで、そのお店がエコーをどう考えているかが分かります。
レントゲンで異常なしと言われたのに、痛みが続いていませんか
沖縄県宜野湾市の宜野湾スポーツ接骨院では、エコーで状態を確かめたうえで、これからどうするかをご提案します。
受付時間:平日 10:00〜14:00/16:00〜21:00 土日祝 10:00〜13:00/14:00〜17:00(水曜午前は休み)
宜野湾スポーツ接骨院の体制
ここからは、沖縄県宜野湾市の当院が、どんな体制でお迎えしているかをお伝えします。
使っているエコーの装置
当院では、キヤノンメディカルシステムズの「Aplio a Verifia(アプリオ エー ベリフィア)」という装置を使っています。同社の上位シリーズの技術を受け継いだ機種です。
体にあてる部分(プローブ)は、見る場所に合わせて3種類を使い分けています。
| プローブ | どんなときに使うか |
|---|---|
| 18MHz | 靭帯・腱・骨の表面など、ふだんの観察に。数字が大きいほど、浅いところを細かく見られます。 |
| 22MHz(細長いタイプ) | 指・手首・足首など、せまくてデコボコした場所に。小さく細長いので、くるぶしや指の間にもあてられます。 |
| 12MHz(硬さが測れるタイプ) | 組織の硬さを数値で見られます。足の裏やアキレス腱の経過を追うときに使っています。 |
接骨院で使われるエコーは10〜12MHzのものが多いなかで、22MHzの細いプローブを持っていることは、子どもの外くるぶしの小さな骨折や指のケガのように、せまい場所を細かく見たいときに効いてきます。
エコー歴19年の院長が対応します
院長の今西博昭は、19年間エコーを使い続けてきました。
エコーは、「正常な状態」をどれだけ見てきたかが判断の土台になる検査です。装置の性能と同じくらい、使う人の経験がものを言います。
また院長は、一般社団法人日本柔道整復接骨医学会の「認定柔道整復師」です。
この認定は、学会に3年以上入り、学術大会での発表や研修の受講を積み重ねて、決められた単位を取った人に与えられます。しかも5年ごとに更新が必要です。取ったあとも学び続けることが前提の資格です。
学会で発表し、柔道整復師にエコーを教えています
院長は、日本超音波骨軟組織学会の評議員を務めています。この学会は、体の中をエコーで見る技術について研究している学会です。
これまでに発表してきた内容の一部です。
| 年 | 学会 | 発表した内容 |
|---|---|---|
| 2021年 | 日本超音波骨軟組織学会 | 足底腱膜炎に対する圧力波の施術で、エコー所見と体の状態がどう変わるか |
| 2021年 | 日本柔道整復接骨医学会 | エコーで見たことが施術に役立ったヒラメ筋(ふくらはぎ)のケガの症例 |
| 2023年 | 日本超音波骨軟組織学会 | 手術をせずに治したアキレス腱断裂の、エコーでの経過の追い方 |
また院長は、JET(Judo therapist Echo study Team)という、柔道整復師のための運動器エコーの教育・研究コミュニティを主宰しています。全国の柔道整復師に向けて、エコーの使い方を教える立場です。
地元でも、沖縄県柔道整復スポーツ外傷勉強会を2020年から主宰し、これまでに38回以上開いてきました。
教育の場にも関わっています。柔道整復師を育てる専門学校で専任教員を務めたのち、現在は名桜大学の非常勤講師としても登壇しています。
なぜこのことをお伝えするかというと、エコーは、使う人によって見えるものが変わる検査だからです。人に教える立場であることは、それだけ多くの画像を見て、言葉にしてきたということでもあります。
スタッフ全員がエコーを使えます
当院では、院長だけでなくスタッフ全員がエコーを扱えます。「担当がいないので今日は見られません」ということがありません。
足首の捻挫は、年間およそ200例のご相談をいただいています。数多く見ているからこそ、「よくある捻挫」と「奥に骨のケガが隠れている捻挫」の違いに気づけると考えています。
病院との連携
レントゲン・CT・MRIでのくわしい検査や、お医者さんの判断が必要だと考えたときは、県内の複数の医療機関と連携して、すぐにおつなぎします。
自分のところで抱え込まないこと。必要な人を必要な場所へ送ること。それも、地域の接骨院の役目だと考えています。
平日の夜も、土日祝もあいています
ケガは平日の昼間に起きるとは限りません。当院は平日21時まで、土日祝も対応しています。部活のあとや、週末の試合でのケガも、その日のうちにご相談いただけます。
| 住所 | 〒901-2221 沖縄県宜野湾市伊佐2丁目7-11(駐車場:店舗前7台・第2駐車場4台) |
|---|---|
| 電話 | 098-975-9074 |
| 受付時間 | 平日 10:00〜14:00/16:00〜21:00 土日祝 10:00〜13:00/14:00〜17:00 |
| お休み | 水曜午前 |
よくあるご質問
【関連する症状ページ】
その痛み、「気のせい」でも「様子見」でもないかもしれません
エコーで見れば、今どうなっているのかを、一緒に画面で見ながら確かめられます。
宜野湾スポーツ接骨院(沖縄県宜野湾市伊佐)にご相談ください。
受付時間:平日 10:00〜14:00/16:00〜21:00 土日祝 10:00〜13:00/14:00〜17:00(水曜午前は休み)
参考文献
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※ 本記事は運動器のケガに関する一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断や治療方針を示すものではありません。症状の現れ方や経過には個人差があります。気になる症状がある場合は、医療機関または当院にご相談ください。













