MPFL損傷(内側膝蓋大腿靱帯)とは、どのようなケガですか?

執筆・監修:今西博昭|柔道整復師・宜野湾スポーツ接骨院 院長

最終更新:2026年7月

スポーツ中に膝をひねったあと、「膝のお皿が外れた」「一瞬だけ外側にずれたような感覚があった」「膝のお皿の内側が強く痛む」といった症状が現れることがあります。

このような膝蓋骨の脱臼や亜脱臼に伴って損傷しやすい組織が、MPFL*1(内側膝蓋大腿靱帯)です。

MPFL損傷とは、どのようなケガですか?

MPFL損傷とは、膝蓋骨と大腿骨の内側をつなぐ靱帯が、引き伸ばされたり、部分的または完全に断裂したりした状態です。

MPFLは、膝蓋骨が外側へ移動し過ぎるのを防ぐ「シートベルト」のような役割を持っています。そのため、膝蓋骨が外側へ脱臼すると、高い確率でMPFLも損傷します。

急性外側膝蓋骨脱臼を対象としたシステマティックレビュー・メタ解析では、約94.7%にMPFL損傷が認められました。つまり、膝蓋骨が外側へ脱臼した場合、MPFLには何らかの損傷が生じている可能性が非常に高いと考えられます。[3]

ただし、MRI検査で「MPFL完全断裂」と診断されたからといって、必ず手術が必要になるわけではありません。

治療方針は、次のような要素を総合して決めます。

  • 初めての膝蓋骨脱臼か、何度も繰り返しているか
  • 骨や軟骨の損傷を伴っているか
  • もともと膝蓋骨が外れやすい骨格か
  • 脱臼後も不安定感が残っているか
  • 年齢や骨の成長段階
  • 競技種目や競技レベル

ESSKA*2による国際的なコンセンサスでも、初回膝蓋骨脱臼を一律に保存療法とするのではなく、骨軟骨損傷と再脱臼リスクを評価したうえで、治療を個別化することが重視されています。[5][6]

この記事の結論

知っておきたいポイント要点
MPFLの役割膝蓋骨が外側へ移動し過ぎるのを防ぐ主要な靱帯
主な損傷原因外側膝蓋骨脱臼・亜脱臼
保存療法の対象初回脱臼で、修復を要する骨軟骨損傷や高い再発リスクがない場合
手術を検討するケース反復性脱臼、骨軟骨損傷、関節内遊離体、高い解剖学的リスクなど
競技復帰経過月数だけでなく、痛み・腫れ・筋力・動作・心理面から判断
特に注意する症状急激な腫れ、ロッキング、伸展制限、荷重困難、脱臼が戻らない状態

この章の専門用語

*1 MPFL 「Medial Patellofemoral Ligament」の略で、日本語では「内側膝蓋大腿靱帯」と呼ばれます。膝蓋骨が外側へ移動し過ぎるのを防ぐ靱帯です。 *2 ESSKA 「European Society of Sports Traumatology, Knee Surgery and Arthroscopy」の略です。スポーツ外傷、膝関節外科、関節鏡手術などを専門とする欧州の国際学術団体で、治療方針に関するコンセンサスを公表しています。

目次

  1. MPFLはどこにあり、何をしている靱帯ですか?
  2. MPFL損傷は、どのようにして起こりますか?
  3. 膝蓋骨が外れやすい人の特徴
  4. 軟骨・骨軟骨損傷について
  5. MPFL損傷の検査
  6. 保存療法と外科的治療
  7. スポーツ復帰までの期間
  8. 競技復帰前の確認項目
  9. 再発予防
  10. よくある質問

1.MPFLはどこにあり、何をしている靱帯ですか?

MPFLは、大腿骨の内側と膝蓋骨の内側上部をつなぎ、膝蓋骨が外側へ外れるのを防いでいる靱帯です。

大腿骨側では、内側上顆と内転筋結節の間付近から始まり、膝蓋骨側では内側縁の上方へ幅広く付着しています。

ただし、MPFLはロープのような一本の太い靱帯ではありません。薄く幅のあるシート状・扇状の組織で、内側膝蓋支帯、大腿四頭筋腱、内側広筋などの周囲組織とも連続しています。

そのため近年では、MPFLだけを単独で捉えるのではなく、周囲の支持組織を含めた内側膝蓋大腿複合体*3として理解することも重要とされています。MPFLの付着部には個人差があり、特に手術では解剖学的な位置関係を正確に再現することが求められます。[1]

MPFLの役割は「膝蓋骨を内側に固定すること」ではありません

MPFLの主な役割は、膝蓋骨を内側へ強く引っ張り続けることではなく、膝蓋骨が外側へ動き過ぎたときに、その動きを制動することです。

膝蓋骨には、膝の曲げ伸ばしに伴う適度な移動が必要です。MPFLはその動きを完全に止めるのではなく、正常範囲を超えて外側へ移動しようとしたときに働きます。

膝蓋骨の外側移動に抵抗する内側軟部組織のなかでも、MPFLは主要な制動組織であることが、解剖学的・バイオメカニクス研究で示されています。[2]

MPFLは、膝のお皿を強く縛り付けるロープではなく、外側へ動き過ぎたときに作動する「シートベルト」のような靱帯です。

MPFLは、膝を軽く曲げた角度で特に重要です

膝蓋骨の安定性は、膝の曲がる角度によって変化します。

膝を伸ばした状態では、膝蓋骨は大腿骨滑車溝*4に十分にはまり込んでいません。そのため、膝伸展位から屈曲約20~30度程度までは、MPFLをはじめとする軟部組織による安定性が重要になります。

膝をさらに曲げると、膝蓋骨が大腿骨滑車溝へ入り込み、骨の形による安定性が高くなります。

ただし、滑車溝が浅い人や膝蓋骨の位置が高い人では、膝蓋骨が溝へ入り込むタイミングが遅くなるため、軽い屈曲角度でも不安定になりやすくなります。

膝蓋骨はMPFLだけで支えられているわけではありません

膝蓋骨の安定性には、MPFL以外にも次の要素が関係します。

  • 大腿骨滑車溝の深さと形
  • 膝蓋骨の高さ
  • 膝蓋腱の走行方向
  • 大腿四頭筋の働き
  • 股関節と体幹のコントロール
  • 大腿骨や脛骨の回旋
  • 外反膝
  • 全身的な関節の緩さ

したがって、MPFL損傷を評価するときは、「靱帯が切れているか」だけではなく、なぜ膝蓋骨が外側へ移動したのかまで考える必要があります。

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*3 内側膝蓋大腿複合体 MPFLだけでなく、膝蓋骨の内側を支える周囲の靱帯、支帯、腱膜などを含めた支持組織の総称です。 *4 大腿骨滑車溝 大腿骨の前面にある溝です。膝の曲げ伸ばしに合わせて、膝蓋骨がこの溝の中を動きます。溝が浅い場合、膝蓋骨は外側へずれやすくなります。

2.MPFL損傷は、どのようにして起こりますか?

MPFL損傷の多くは、膝蓋骨が外側へ脱臼または亜脱臼することで発生します。

膝蓋骨が完全に外れた場合だけでなく、「一瞬だけ外側へずれて自然に戻った」という場合でも、MPFLが伸ばされたり、部分的に断裂したりすることがあります。

スポーツ中に多いのは、非接触型の損傷です

代表的な発生場面は、次のような動作です。

  • ジャンプからの片脚着地
  • 急停止
  • 切り返し
  • 方向転換
  • 相手を避ける動作
  • 着地直後の再加速

足を地面に着いた状態で身体の方向を変えようとすると、大腿骨が内側へ回旋し、膝が内側へ入り込む動きが起こることがあります。この動きを動的外反*5と呼びます。

このとき、膝は伸展位から軽度屈曲位にあり、膝蓋骨はまだ滑車溝へ十分に入り込んでいません。

その状態で大腿四頭筋が強く収縮すると、膝蓋骨を外側へ移動させる力が大きくなります。MPFLを含む内側支持組織がその力に耐えられなくなると、膝蓋骨が外側へ脱臼し、MPFLが損傷します。

発生までの流れ

足部が地面に接地する

急停止・切り返し・ジャンプ着地を行う

大腿骨が内旋し、膝が内側へ入る

膝蓋骨に外側方向への力が加わる

膝蓋骨が外側へ移動する

MPFLが急激に引き伸ばされ、部分断裂または完全断裂する

相手との接触によって起こることもあります

MPFL損傷は、非接触動作だけでなく、膝蓋骨の内側から外側方向へ直接力を受けることでも発生します。

例えば、相手選手との衝突、タックル、転倒などで膝蓋骨が外側へ押されると、MPFLに強い牽引力が加わります。

サッカー、バスケットボール、バレーボール、ハンドボール、ラグビー、柔道など、着地、方向転換、接触動作の多い競技では特に注意が必要です。

MPFLが損傷する場所は一つではありません

MPFLは、次のいずれの場所でも損傷します。

  • 膝蓋骨側の付着部
  • 大腿骨側の付着部
  • 靱帯の中央部
  • 複数の部位

メタ解析では、膝蓋骨側と大腿骨側の両方に損傷が認められています。また、小児・若年者と成人では、損傷しやすい部位に異なる傾向があることも報告されています。[3]

そのため、「MPFL断裂」という診断名だけでなく、どこが、どの程度損傷しているのかを確認することが重要です。

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*5 動的外反 着地や方向転換の際に、膝が内側へ入り込むように見える動きです。股関節の内旋・内転、膝関節、足部の動きが組み合わさって起こります。 バイオメカニクス 身体の動きに対して、筋肉、骨、関節、靱帯などへどのような力が加わるかを力学的に考える分野です。

3.膝蓋骨が外れやすい人には、どのような特徴がありますか?

膝蓋骨脱臼は、外傷の強さだけで決まるわけではありません。

同じようなスポーツ動作をしても膝蓋骨脱臼を起こす人と起こさない人がいるのは、もともとの骨格や関節の形、関節の緩さなどが関係している場合があるためです。

大腿骨滑車形成不全

大腿骨滑車形成不全*6は、膝蓋骨が通る大腿骨側の溝が浅い、平らである、または形が不規則な状態です。

正常な滑車溝は、膝蓋骨が外側へ移動するのを防ぐ「壁」として働きます。滑車溝が浅いと、その骨性の壁が弱くなり、膝蓋骨が外側へ逃げやすくなります。

膝蓋骨高位

膝蓋骨高位*7は、膝蓋骨が通常よりも高い位置にある状態です。

膝蓋骨が高いと、膝を曲げても滑車溝へ入り始めるタイミングが遅くなります。その間はMPFLなどの軟部組織へ依存する割合が大きくなり、膝蓋骨が不安定になりやすくなります。

TT–TG距離の増大

TT–TG距離*8は、大腿骨滑車溝と脛骨粗面との位置関係を示す指標です。

この距離が大きいと、大腿四頭筋から膝蓋腱へ伝わる力が、外側方向へ働きやすくなります。

ただし、TT–TG距離だけで手術の必要性を判断するものではありません。大腿骨滑車形成不全、膝蓋骨高位、年齢、症状、回旋アライメントなどを組み合わせて評価します。

その他の再脱臼リスク

  • 外反膝
  • 大腿骨の過度な前捻
  • 脛骨の回旋異常
  • 全身性関節弛緩性
  • 骨端線が残っている成長期
  • 反対側にも膝蓋骨脱臼歴がある
  • すでに複数回の脱臼を経験している

ESSKAコンセンサスでも、一つの画像計測値だけで治療を決めるのではなく、複数の解剖学的リスク、年齢、症状、患者さんの活動レベルを総合して判断することが推奨されています。[5][6]

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*6 大腿骨滑車形成不全 膝蓋骨が通る大腿骨の溝が浅い、平らである、または形が不規則な状態です。英語では「Trochlear dysplasia」と呼ばれます。 *7 膝蓋骨高位 膝蓋骨が通常より高い位置にある状態です。英語では「Patella alta」と呼ばれます。 *8 TT–TG距離 「Tibial Tubercle–Trochlear Groove distance」の略です。脛骨粗面と大腿骨滑車溝の位置関係を、CTやMRIなどで測定する指標です。

4.MPFL損傷では、軟骨や骨も傷つきますか?

膝蓋骨が脱臼した際には、MPFLだけでなく、関節軟骨や骨軟骨も損傷することがあります。

膝蓋骨が外側へ脱臼する瞬間や、元の位置へ戻る瞬間に、膝蓋骨の内側面と大腿骨外側顆が強く衝突するためです。

その結果、次のような損傷を伴うことがあります。

  • 膝蓋骨内側面の軟骨損傷
  • 大腿骨外側顆の軟骨損傷
  • 骨軟骨骨折
  • 関節内遊離体
  • 骨挫傷
  • 膝蓋骨内側縁の剥離骨折

急性外側膝蓋骨脱臼では、軟骨・骨軟骨損傷が少なくないことがシステマティックレビュー・メタ解析でも示されています。MPFLだけを評価して、関節内の損傷を見落とさないことが重要です。[4]

早期に整形外科を受診した方がよい症状

次の症状がある場合は、骨軟骨損傷、関節内遊離体、骨折などを疑い、早期に整形外科で評価を受ける必要があります。

症状疑われる状態
受傷直後から急激に大きく腫れた関節血腫、骨軟骨損傷
膝が引っ掛かって伸びない関節内遊離体、ロッキング
膝の中で何かが動く感覚がある遊離した骨軟骨片
強い痛みで体重をかけられない骨折、骨軟骨損傷
膝蓋骨が外れたまま戻らない脱臼が整復されていない状態
軽い動作で脱臼した高い解剖学的リスク
脱臼を何度も繰り返している反復性膝蓋骨不安定症

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骨軟骨損傷 関節表面の軟骨と、その下にある骨が一緒に傷ついた状態です。 関節内遊離体 軟骨や骨軟骨の一部がはがれ、関節内を移動している状態です。引っ掛かりやロッキングの原因になります。 ロッキング 関節内の組織が挟まり、膝が途中で引っ掛かって、曲げ伸ばしできなくなる状態です。

5.MPFL損傷では、どのような検査が行われますか?

MPFL損傷では、受傷状況を確認する問診、膝の診察、X線、MRIなどを組み合わせて評価します。

MPFLが損傷しているかだけでなく、骨軟骨損傷の有無と、膝蓋骨が再び外れやすい骨格かどうかを確認することが重要です。

問診と身体評価

診察では、次の点を確認します。

  • どのような動作で受傷したか
  • 膝蓋骨が外側へ外れた感覚があったか
  • 自然に元へ戻ったか
  • 過去にも脱臼したことがあるか
  • 反対側の膝にも脱臼歴があるか
  • 受傷直後に大きく腫れたか
  • 膝に引っ掛かりがあるか

身体評価では、膝蓋骨内側から大腿骨内側にかけての圧痛、関節水腫、可動域、膝蓋骨の移動量、膝蓋骨を外側へ動かしたときの不安感などを確認します。

X線検査

X線検査では、次のような項目を確認します。

  • 骨折や剥離骨折
  • 膝蓋骨の高さ
  • 膝蓋骨の傾き
  • 膝蓋大腿関節の骨の形
  • 骨軟骨片の有無

ただし、X線検査では、MPFLそのものや関節軟骨の詳細を十分に観察することはできません。

MRI検査

MRI検査では、次のような組織を詳しく評価できます。

  • MPFLの損傷部位と程度
  • 骨軟骨損傷
  • 関節内遊離体
  • 骨挫傷
  • 関節軟骨
  • 大腿骨滑車の形
  • その他の靱帯や半月板

ESSKAコンセンサスでは、初回膝蓋骨脱臼でも、骨軟骨損傷と解剖学的な再脱臼リスクを確認するため、MRIを含めた画像評価の重要性が示されています。[5][6]

超音波エコーでは何が分かりますか?

MPFLは比較的浅い位置を走行しているため、超音波エコーでも観察できます。

エコーでは、次のような所見を確認できる場合があります。

  • MPFLの肥厚
  • 低エコー変化
  • 線維の不連続
  • 周囲の血腫
  • 関節液
  • 小さな剥離骨片
  • 健側との違い
  • 膝蓋骨外側移動の動的変化

高周波エコーとMRIを比較した研究でも、急性外側膝蓋骨脱臼後のMPFL損傷を、両方の検査で検出できることが示されています。[7]

ただし、エコーだけでは関節内の軟骨損傷、深部の骨軟骨片、大腿骨滑車形成不全、膝蓋骨高位などを十分に評価できません。

そのため、エコーはMPFLや周囲の内側支持組織を観察する有用な補助検査ですが、X線やMRIの代わりになるものではありません。

この章の専門用語

MRI検査 磁気と電波を利用して、靱帯、軟骨、骨の内部などを詳しく観察する検査です。放射線被ばくはありません。 骨挫傷 強い衝突によって、骨の内部に微細な損傷や出血が生じた状態です。通常のX線では分かりにくく、MRIで確認されることが多い所見です。 動的評価 関節を実際に動かしながら、組織の動きや不安定性をリアルタイムで観察する評価方法です。

6.MPFL損傷は、保存療法と手術のどちらで治療しますか?

初回脱臼で修復を要する骨軟骨損傷がなく、再脱臼リスクが低い場合は、保存療法が選択されることが一般的です。

一方、反復性脱臼、骨軟骨損傷、関節内遊離体、高い解剖学的リスク、保存療法後に残る不安定感などがある場合には、外科的治療を検討します。

「完全断裂=必ず手術」ではありません

MPFLが完全断裂しているかどうかは重要な情報ですが、治療方針を決める要素の一つに過ぎません。

治療方法は、次の項目を総合して決定します。

  1. 初回脱臼か、反復性脱臼か
  2. 修復が必要な骨軟骨損傷があるか
  3. 関節内遊離体があるか
  4. 解剖学的な再脱臼リスクが高いか
  5. 保存療法後も不安定感が残っているか
  6. 年齢、骨成熟度、競技レベルはどうか

ESSKAコンセンサスでも、画像上のMPFL損傷だけでなく、再脱臼リスク、合併損傷、患者さんの活動性を考慮した個別判断が推奨されています。[6]

病態別の治療方針

病態一般的な治療方針
初回脱臼・低リスク・骨軟骨損傷なし保存療法
初回脱臼だが複数の再発リスクがある保存療法と早期手術を個別に比較
修復が必要な骨軟骨骨折がある骨軟骨片の固定・修復を検討
関節内遊離体やロッキングがある外科的治療を検討
反復性脱臼・亜脱臼MPFL再建術を中心に検討
高度な骨性リスクがあるMPFL再建術と骨性矯正術を検討
骨端線が残る小児成長軟骨を保護した治療を選択

保存療法では何を行いますか?

保存療法とは、単に安静にして自然回復を待つことではありません。

痛みと腫れを抑えながら、関節可動域、大腿四頭筋の働き、片脚での安定性、着地や方向転換の動作を段階的に回復させる積極的な治療です。

受傷直後~約2週間

この時期は、痛みと関節の腫れを抑えながら、膝が固まることと大腿四頭筋の機能低下を防ぎます。

  • 疼痛・腫脹の管理
  • 必要に応じた装具の使用
  • 松葉杖による荷重調整
  • 膝伸展可動域の確保
  • 痛みに応じた屈曲可動域練習
  • 大腿四頭筋セッティング
  • SLR
  • 安全な歩行の再獲得

装具は、急性期の痛みや不安感を軽減する目的で使用されることがあります。ただし、長期間固定すれば再脱臼を確実に予防できるという明確な根拠はなく、過度な固定は筋力低下や可動域制限につながる可能性があります。[6]

約2~6週間

腫れと痛みが落ち着いてきたら、膝の曲げ伸ばしを回復させ、正常な歩行を取り戻します。

この時期から、大腿四頭筋全体、ハムストリングス、殿筋群、股関節外転筋・外旋筋、体幹などを含めたトレーニングを行います。

以前は「内側広筋だけを鍛えれば膝蓋骨が安定する」と説明されることもありましたが、一つの筋肉だけを鍛えればよいわけではありません。

大腿四頭筋全体の筋力に加え、股関節、体幹、足部を含めた下肢全体のコントロールを改善することが重要です。

約6~12週間

両脚のスクワットから、片脚スクワット、ステップダウン、ランジ、片脚立位などへ進みます。

この時期は、「運動ができるか」だけでなく、次の点を確認します。

  • 膝が内側へ入り込んでいないか
  • 大腿骨が過度に内旋していないか
  • 体幹が大きく傾いていないか
  • 骨盤が落ちていないか
  • 患側をかばっていないか

痛みや腫れがなく、可動域と筋力が回復し、片脚動作が安定してきたら、直線的なジョギングへの移行を検討します。

約3か月以降

ジョギングから、次のように段階的に負荷を高めます。

  • 加速と減速
  • 両脚ジャンプ
  • 片脚ジャンプ
  • 片脚着地
  • サイドステップ
  • 方向転換
  • 反応を伴うアジリティ
  • 競技特異的動作

直線走ができることと、試合に復帰できることは同じではありません。競技中の予測できない方向転換や、疲労した状態での着地まで確認する必要があります。

外科的治療は、どのような場合に行われますか?

  • 膝蓋骨脱臼を何度も繰り返している
  • 保存療法後も外れそうな感覚が残っている
  • 大きな骨軟骨片や関節内遊離体がある
  • ロッキングがある
  • 初回脱臼でも複数の高い再脱臼リスクがある
  • 競技レベルや将来的な関節軟骨への影響を考慮し、安定化が必要と判断された

MPFL再建術

反復性膝蓋骨脱臼に対する代表的な手術が、MPFL再建術*9です。

損傷して伸びたMPFLを単純に縫い合わせるのではなく、ハムストリング腱などの腱組織を用いて、新しいMPFLを作り直します。

外科的な安定化が必要な場合、現在の国際コンセンサスでは、単純な縫合・修復よりもMPFL再建術が中心的な選択肢とされています。[6]

ただし、MPFL再建術だけですべての膝蓋骨不安定症が改善するわけではありません。

高度な膝蓋骨高位、TT–TG距離の増大、大腿骨滑車形成不全、外反・回旋アライメント異常などがある場合には、次の手術を組み合わせることがあります。

  • 脛骨粗面移行術
  • 滑車形成術
  • 骨切り術
  • 骨軟骨片の固定
  • 軟骨修復術

また、骨端線が残っている小児では、成長軟骨を傷つけない術式を選択する必要があります。

この章の専門用語

*9 MPFL再建術 損傷したMPFLの代わりとなる靱帯を、患者さん自身の腱などを使用して作り直す手術です。 脛骨粗面移行術 膝蓋腱が付着する脛骨粗面の位置を移動させ、膝蓋骨へ加わる力の方向や高さを調整する手術です。 滑車形成術 浅い、または形が不規則な大腿骨滑車溝を形成し直し、膝蓋骨が安定しやすくする手術です。 骨端線 成長期の子どもの骨に存在する、骨が伸びるための部分です。成長軟骨とも呼ばれます。

7.MPFL損傷からスポーツ復帰するまで、どのくらいかかりますか?

合併損傷のない一般的なケースでは、保存療法後の試合復帰はおおむね3~6か月以降、単独MPFL再建術後はおおむね6~9か月以降が一つの目安です。

ただし、これは全員に当てはまる固定的な期限ではありません。

保存療法後の競技復帰時期は十分に標準化されておらず、手術後も術式、併用手術、筋力回復、競技特性によって大きく異なります。競技復帰は、経過月数だけではなく、客観的な機能評価に基づいて判断する必要があります。[8]

保存療法とMPFL再建術後の競技復帰イメージ

復帰段階保存療法の目安単独MPFL再建術の目安主な目標
疼痛・腫脹の管理受傷直後~約2週術後0~6週腫れの軽減、伸展回復、四頭筋再活性化
基礎筋力・歩行回復約2~6週約6~12週正常歩行、可動域回復、基礎筋力
ランニング準備約6~12週約12~16週片脚支持、筋力左右差の改善
直線走・軽いジャンプ約2~3か月以降約3~4か月以降痛みや腫れなく走れる
方向転換・競技動作約3~4か月以降約4~6か月以降加速、減速、カッティング
非接触練習・通常練習約3~5か月以降約5~7か月以降疲労下での動作安定
試合復帰おおむね3~6か月以降おおむね6~9か月以降機能・動作・心理基準を満たす

MPFL再建術後の競技復帰を調べたシステマティックレビュー・メタ解析では、何らかのスポーツへ復帰した割合は92.8%、手術前と同等以上のレベルへ復帰した割合は71.3%、平均復帰時期は約6.7か月でした。

ただし、「何らかのスポーツができたこと」と「受傷前と同じレベルで試合に出られたこと」は同じではありません。[9]

【図8挿入位置:保存療法とMPFL再建術後の復帰ロードマップ】

保存療法とMPFL再建術後のロードマップを横並びで示す。疼痛・腫脹管理、可動域・筋力、ランニング、ジャンプ・方向転換、非接触練習、通常練習、試合復帰の順に色分けする。期間は固定値ではなく幅のある矢印で示す。

「走れる」と「試合に出られる」は同じではありません

ジョギングができるようになっても、すぐに試合へ復帰できるわけではありません。

直線走と比べて、競技中には次のような高い負荷が加わります。

  • 急停止
  • サイドステップ
  • 片脚着地
  • 予測できない方向転換
  • 相手との接触
  • 疲労した状態での連続ジャンプ
  • 判断を伴う反応動作

競技復帰は、次の3段階に分けて考えると分かりやすくなります。

1.運動への復帰

自転車、ジョギング、直線走など、予測可能な基礎運動へ戻る段階です。

2.競技練習への復帰

ジャンプ、方向転換、ボール操作、非接触ドリルなど、競技特有の動作へ移行する段階です。

3.試合への復帰

接触を含む通常練習、実戦形式、練習試合を経て、公式戦へ戻る段階です。

8.競技復帰前には、何を確認する必要がありますか?

競技復帰前には、痛みや経過月数だけでなく、関節可動域、筋力、ホップ能力、動作の質、再脱臼への恐怖感を確認します。

痛みと腫れ

  • 日常生活で痛みがない
  • 運動中の痛みがほとんどない
  • 運動後に腫れない
  • 翌日に関節水腫が増えない
  • 膝蓋骨が外れそうな感覚がない

練習中は問題がなくても、翌日に腫れる場合は、現在の運動負荷に膝が耐えられていない可能性があります。

関節可動域

膝が完全に伸び、屈曲可動域も健側とほぼ同等であることを確認します。

わずかな伸展制限でも、大腿四頭筋の働き、歩行、着地、減速動作に影響することがあります。

筋力

大腿四頭筋、ハムストリングス、股関節周囲筋などを評価します。

MPFL再建術後の競技復帰では、一般的に大腿四頭筋筋力が健側比90%以上であることが一つの目安として提案されています。

ランニング開始については、次の条件が例として挙げられています。

  • 膝関節可動域が健側の95%以上
  • 痛みがない、または非常に軽い
  • 大腿四頭筋筋力が健側比70%以上

ただし、これは「走り始めるための目安」であり、「試合復帰の基準」ではありません。[10]

ホップテストとバランステスト

  • Single Hop Test
  • Triple Hop Test
  • Crossover Hop Test
  • 6m Timed Hop Test
  • Y-Balance Test
  • 片脚スクワット
  • Step-down Test
  • Side Hop Test

MPFL再建術後の復帰目標として、次の基準が提案されています。

評価項目目安
大腿四頭筋筋力健側比90%以上
ホップテスト健側比90%以上
Y-Balance Test総合スコア90%以上
関節可動域健側とほぼ同等
痛み・腫れなし、またはごく軽度

ただし、MPFL再建術後の競技復帰基準は、現時点でも完全には統一されていません。複数の評価を組み合わせることが重要です。[10]

動作の質

数値が90%以上でも、動作の質が悪ければ安全に復帰できるとは限りません。

  • 着地時に膝が内側へ入らないか
  • 大腿骨が過度に内旋していないか
  • 体幹が大きく傾いていないか
  • 骨盤が落ちていないか
  • 患側への荷重を避けていないか
  • 減速時に膝を適切に曲げられるか
  • 疲労するとフォームが崩れないか

競技復帰前には、あらかじめ決められた動作だけでなく、反応を伴う方向転換や、疲労した状態での連続動作も確認する必要があります。

心理的な準備

膝蓋骨脱臼を経験すると、「また外れるのではないか」という恐怖感が残りやすくなります。

身体機能が回復していても、着地や方向転換のたびに身体をかばっている場合、競技パフォーマンスが低下したり、ほかの部位に負担がかかったりします。

MPFL再建術後の競技復帰では、筋力や機能だけでなく、再受傷への恐怖、自信、競技への意欲などの心理的要素も重要とされています。[10]

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ROM 「Range of Motion」の略で、関節可動域を意味します。 LSI 「Limb Symmetry Index」の略です。患側の数値を健側の数値で割り、百分率で示します。 ホップテスト 片脚で跳ぶ距離、速さ、回数などを測定し、下肢の筋力と動的安定性を評価するテストです。 Y-Balance Test 片脚で立った状態から反対側の足を複数方向へ伸ばし、バランス能力や左右差を評価するテストです。 アジリティ 周囲の状況に応じて、素早く加速、減速、方向転換する能力です。

9.MPFL損傷の再発を防ぐには、何が重要ですか?

再発予防では、MPFLだけを鍛えるのではなく、膝蓋骨へ加わる力と下肢全体の動きを整えることが重要です。

大腿四頭筋全体の筋力を回復させる

内側広筋だけでなく、大腿四頭筋全体の筋力を回復させます。

股関節と体幹を強化する

股関節外転筋、外旋筋、殿筋群、体幹の機能を改善し、着地や方向転換時に膝が内側へ入り過ぎるのを防ぎます。

着地と減速動作を練習する

ジャンプの高さだけでなく、着地時の膝・股関節の曲がり方、荷重の左右差、体幹の位置を確認します。

予測できない動作まで練習する

決められた方向へ動くだけでなく、合図や相手の動きに反応して方向を変える練習へ進みます。

練習量を段階的に増やす

「痛みがないから一気に通常練習へ戻る」のではなく、練習時間、走行距離、ジャンプ回数、接触強度を段階的に増やします。

装具だけに依存しない

装具は不安感を軽減する補助にはなりますが、筋力、動作、骨格的リスクそのものを改善するものではありません。

保存療法とは、単に手術をしないことではなく、再脱臼リスクを評価しながら、筋力・動作・競技負荷を計画的に回復させる治療です。

MPFL損傷についてよくある質問

Q1.MPFLが完全断裂していたら、必ず手術が必要ですか?

必ずしも手術が必要とは限りません。

初回脱臼で、修復を要する骨軟骨損傷がなく、解剖学的な再脱臼リスクが低い場合には、完全断裂であっても保存療法が選択されることがあります。

手術の必要性は、断裂の程度だけでなく、初回か反復性か、骨軟骨損傷、不安定感、骨格的リスク、年齢、競技レベルを総合して判断します。[6]

Q2.MPFLは自然に治りますか?

急性損傷後に瘢痕組織が形成され、組織の連続性が回復することはあります。

ただし、画像上の連続性だけでなく、膝蓋骨が安定しているか、脱臼への不安感がないか、スポーツ動作に耐えられるかが重要です。

Q3.装具は長く着けた方が再脱臼を防げますか?

急性期の痛みや不安感を軽減するために、短期間使用することはあります。

一方、長期固定による再脱臼予防効果は明確ではなく、過度な固定は関節可動域制限や大腿四頭筋の筋力低下につながる可能性があります。使用期間は症状や画像所見に応じて判断します。[6]

Q4.エコーだけでMPFL断裂を判断できますか?

エコーでは、MPFLの線維、腫脹、血腫、周囲の関節液などを観察できます。

ただし、関節内の軟骨損傷、深部の骨軟骨片、大腿骨滑車形成不全などには限界があります。急性膝蓋骨脱臼では、必要に応じてX線やMRIを併用することが重要です。[7]

Q5.保存療法では、いつから走れますか?

一般的には、痛みと腫れがなく、可動域が回復し、片脚スクワットや着地動作が安定してから段階的に開始します。

時期だけで決めるのではなく、運動後や翌日に腫れないこと、膝蓋骨が外れそうな感覚がないことを確認する必要があります。

Q6.手術をすれば、必ず元の競技レベルへ戻れますか?

MPFL再建術後は高い割合で何らかのスポーツへ復帰していますが、全員が受傷前と同じレベルへ戻れるわけではありません。

メタ解析では、何らかのスポーツへの復帰率は92.8%でしたが、手術前と同等以上のレベルへ復帰した割合は71.3%でした。[9]

Q7.どのような症状があれば、すぐに医療機関を受診すべきですか?

  • 膝蓋骨が外れたまま戻らない
  • 急激に膝が大きく腫れた
  • 膝が引っ掛かって伸びない
  • 強い痛みで体重をかけられない
  • 膝の中で何かが動く感覚がある
  • 脱臼を何度も繰り返している

まとめ

MPFLは、膝蓋骨が外側へ動き過ぎるのを防ぐ、シートベルトのような役割を持つ靱帯です。

膝蓋骨が外側へ脱臼するとMPFLは高い確率で損傷しますが、MPFLが断裂しているという事実だけで、治療方針が決まるわけではありません。

初回脱臼で、修復が必要な骨軟骨損傷がなく、再脱臼リスクが低い場合には、保存療法が選択されることがあります。

一方で、次のような場合には外科的治療が検討されます。

  • 膝蓋骨脱臼を繰り返している
  • 関節内遊離体がある
  • 修復を必要とする骨軟骨損傷がある
  • 高い解剖学的再脱臼リスクがある
  • 保存療法後も不安定感が残っている

また、スポーツ復帰は「受傷から3か月」「術後6か月」といった経過期間だけで決めるものではありません。

痛み、腫れ、関節可動域、筋力、ホップ能力、着地や方向転換の動作、再脱臼への恐怖感まで確認し、基礎運動、非接触練習、通常練習、試合へと段階的に進めることが重要です。

なぜ膝蓋骨が外れたのか、再び外れる可能性がどの程度あるのか、安全に競技へ戻るために何が不足しているのかを総合的に考える必要があります。

宜野湾スポーツ接骨院からのご案内

宜野湾スポーツ接骨院では、膝の痛みだけでなく、受傷状況、関節の腫れ、可動域、膝蓋骨周囲の状態、片脚動作、着地や方向転換の動きを確認します。

超音波エコーは、MPFLや周囲軟部組織の状態を把握するための補助として活用します。ただし、急激な腫れ、ロッキング、強い荷重痛などがあり、骨軟骨損傷や関節内遊離体が疑われる場合には、整形外科でのX線・MRI検査を優先し、医療機関と連携しながら対応します。

膝蓋骨脱臼後は、「痛みが引いたから大丈夫」と判断せず、再脱臼リスクと競技動作まで確認することが大切です。

参考文献

  1. Aframian A, Smith TO, Tennent TD, Cobb JP, Hing CB. Origin and insertion of the medial patellofemoral ligament: a systematic review of anatomy. Knee Surg Sports Traumatol Arthrosc. 2017;25(12):3755-3772. doi:10.1007/s00167-016-4272-1
  2. Desio SM, Burks RT, Bachus KN. Soft tissue restraints to lateral patellar translation in the human knee. Am J Sports Med. 1998;26(1):59-65. doi:10.1177/03635465980260012701
  3. Kluczynski MA, Miranda L, Marzo JM. Prevalence and site of medial patellofemoral ligament injuries in patients with acute lateral patellar dislocations: a systematic review and meta-analysis. Orthop J Sports Med. 2020;8(12):2325967120967338. doi:10.1177/2325967120967338
  4. Yi Z, Jiang J, Liu J, et al. Prevalence and site of concomitant osteochondral injuries in patients with acute lateral patellar dislocation: a systematic review and meta-analysis. Orthop J Sports Med. 2024;12(1):23259671231220904. doi:10.1177/23259671231220904
  5. Blønd L, Askenberger M, Stephen JM, et al. Management of first-time patellar dislocation: The ESSKA 2024 formal consensus—Part 1. Knee Surg Sports Traumatol Arthrosc. 2025;33(5):1925-1932. doi:10.1002/ksa.12620
  6. Balcarek P, Blønd L, Beaufils P, et al. Management of first-time patellar dislocation: The ESSKA 2024 formal consensus—Part 2. Knee Surg Sports Traumatol Arthrosc. 2025;33(12):4197-4206. doi:10.1002/ksa.12637
  7. Zhang GY, Zheng L, Ding HY, et al. Evaluation of medial patellofemoral ligament tears after acute lateral patellar dislocation: comparison of high-frequency ultrasound and MR. Eur Radiol. 2015;25(1):274-281. doi:10.1007/s00330-014-3407-3
  8. Ménétrey J, Putman S, Gard S. Return to sport after patellar dislocation or following surgery for patellofemoral instability. Knee Surg Sports Traumatol Arthrosc. 2014;22(10):2320-2326. doi:10.1007/s00167-014-3172-5
  9. Platt BN, Bowers LC, Magnuson JA, et al. Return to sport after medial patellofemoral ligament reconstruction: a systematic review and meta-analysis. Am J Sports Med. 2022;50(1):282-291. doi:10.1177/0363546521990004
  10. Hsu CJ, Lee C, Christensen RS, Liu TY. Current concept review: medial patellofemoral ligament reconstruction: from rehabilitation to return to sport. Int J Sports Phys Ther. 2025;20(7):1074-1090. doi:10.26603/001c.141128

※本記事は、MPFL損傷と膝蓋骨脱臼に関する一般的な医学情報を提供するものであり、個別の診断や治療を目的としたものではありません。実際の治療法や競技復帰時期は、年齢、画像所見、骨格的リスク、合併損傷、競技種目などによって異なります。急激な腫れ、ロッキング、強い荷重痛、脱臼が戻らない状態がある場合は、速やかに整形外科を受診してください。

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