【部活スタートのこの時期に注意!】成長期のケガ予防と早期対応の大切さ
春から新学期が始まり、小中高校では新たに部活動に参加する子どもたちが一気に増える時期です。
新しいスポーツに意欲的に取り組む姿はとても頼もしいですが、実はこの時期、ケガのリスクが特に高まるタイミングでもあります。
この記事では、「成長期のスポーツ障害とその予防・早期対応の重要性」について、保護者の方にもわかりやすく解説していきます。
沖縄県内でも多くみられる代表的な障害や、当院のサポート体制についても紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
1. なぜ春はケガが多いのか?
春は「体が慣れていない状態」で急に運動量が増えることが多く、体の準備が追いつかないままに無理をしてしまうことが増えます。
特に注意すべきポイントは以下の3つです。
- 運動に対する筋力や柔軟性がまだ不十分
- 正しいフォームや身体の使い方が身についていない
- 急な運動量の増加による負荷の蓄積
特に小中学生の成長期の身体は、骨や腱がまだ成熟しきっておらず、負荷の影響を受けやすいため、「成長期特有のスポーツ障害」が多く発生します。
2. 成長期に多いケガとスポーツ障害
ここでは、春に特に多く見られるケガを紹介します。
🔹オスグッド病(膝下の痛み)
成長軟骨に繰り返しの牽引力が加わることで発症します。
ジャンプやダッシュの多いスポーツ(サッカー・バスケ・陸上など)で頻発。
→ 対応が遅れると運動制限や骨の変形を起こす場合もあります(1)
🔹シーバー病(踵の痛み)
こちらも成長期に多い踵のスポーツ障害です。特にスパイクや裸足での運動が多いとリスクが高まります。
→ 足底腱膜やアキレス腱の柔軟性の欠如が関与(2)
🔹足関節捻挫(靭帯損傷)
部活を始めたばかりの選手がよく起こすのが「ジャンプや着地、方向転換時のひねり」です。
→ 捻挫の既往歴があると再発率が高くなるため、正確な評価と再発予防が重要です(3)
🔹疲労骨折(すねや足の甲)
急激なトレーニング量の増加や、休養不足により骨がストレスに耐えきれなくなり、微細な損傷が蓄積して骨折に至ります。
→ 特に女子中学生の陸上競技に多く、早期診断が競技復帰を左右します(4)
3. ケガを防ぐためにできること
部活やスポーツでのケガを予防するために、日々できることはたくさんあります。
・ストレッチとウォームアップの徹底
柔軟性の確保は、筋肉や腱への負担を軽減し、ケガの予防に直結します。
特に運動前後のダイナミックストレッチやクールダウンの習慣をつけることが大切です。
・ 睡眠と食事
成長期の回復力は、睡眠と栄養に大きく左右されます。
筋肉や骨の修復に必要なタンパク質やビタミン類をしっかりと摂るように心がけましょう。
・痛みや違和感の早期対応
「少し痛いけど動けるから大丈夫」と軽く見ていると、重大なケガにつながることもあります。
→ 48時間以内の受診が予後を左右するという研究もあります(5)
4. 痛みが出たらどうする?接骨院の役割
宜野湾スポーツ接骨院では、超音波エコーを活用した精密な評価に加えて、LIPUS(低出力パルス超音波)による治癒促進、状態に合わせたリハビリプログラムを提供しています。
また、保護者の方にも安心していただけるよう、エコー画像を一緒に見ながら説明するなど、**「見える診察」**を大切にしています。
特に以下のような症状は早めの受診をおすすめします:
- 膝や踵を押すと強い痛みがある
- 歩くと足の甲やすねがズキズキする
- ジャンプやダッシュで違和感がある
- 夜になると痛みが強くなる
5. 治すだけでなく「再発予防」までサポートします
当院ではケガを一時的に良くするだけでなく、
- 再発防止のトレーニング
- 正しい体の使い方の指導
- 自宅でできるリハビリメニューの提案
といった形で、その先の競技人生までを見据えたケアを行っています。
6. まとめ:部活スタートの春は「備えがカギ」
この時期に適切なケアをすることで、大きなケガを防ぐだけでなく、スポーツを長く楽しむことができます。
小さな痛みでも、「これは成長痛かな?」「疲れかな?」と自己判断せず、早めにご相談ください。
宜野湾スポーツ接骨院では、部活動をがんばる学生さんとご家族を全力でサポートしています。
まずはお気軽にLINEやお電話からご相談ください^^
📚参考文献
- Kannus P. et al. (2000). “Overuse injuries in children and adolescents”
- Micheli LJ et al. (1999). “Sever’s disease and differential diagnosis of heel pain”
- Fong DT et al. (2007). “A systematic review on ankle injury and sprain prevention”
- Nattiv A. (2000). “Stress fractures in female athletes: diagnosis and management”
- Ekstrand J. et al. (2011). “Injury occurrence and return-to-play in young footballers”