今回のブログでは野球選手に多いスポーツ障害野球肘について紹介していきます。
〈内容〉
- 野球肘とは?
- どんな動きで発症するのか
- どんな人に多いのか
の内容でご紹介させていただきます。
【野球肘とは?】
野球肘とは繰り返しの投球動作によって起こる肘障害(肘の痛み)の総称のことを指します。
野球肘は肘の痛みが出る部分によって肘内側障害、肘外側障害、後方障害に大別されます。
その中でも肘の内側に痛みが出る内側障害が最も多く発症します。
大人の骨に比べて小中学生の関節付近の骨は完全に骨になりきってない軟骨が多く、運動によってかかる負荷に弱くなっています。
そのため、成長期である小中学生での野球肘の発症率が大人よりも高くなっています。
【どんな動きで発症するのか】
野球の投球時動作には以下のようなパターンがあります。
ワインドアップ期:投球動作の始動からステップ脚(右投げの際の左足)の膝が最大まで上がるところまで
早期コッキング期:ステップ脚を投球方向に踏み出し接地するまで
後期コッキング期:ステップ脚接地から骨盤・体幹の投球方向への回旋が行われ、投球側の肩関節が最大外旋するまで
加速期:肩関節最大外旋から投球方向に加速しボールが指先から離れるボールリリースまで
フォロースルー期:ボールリリースから投球動作終了まで
特に投球動作の後期コッキング期には、手の甲側に前腕を倒す外旋という動きを行いボールリリースに向かいます。
その際に、肘関節の内側に筋肉や靭帯による『牽引力(引っ張る力)』がかかり、その引っ張る力により骨の一部が剥がれる「裂離骨折」や内側の靭帯損傷などが起こってしまいます。
肘の外側では骨同士の『圧迫力(ぶつかる力)』が加わったり、肘の後方では投げ終わりの際の骨同士の『衝突』の力が加わり徐々に痛みが出てきてしまいます。
【どんな人に多いのか?】
野球肘は投球障害肩とも同じように肩関節周囲の筋肉の硬さがあると発症しやすいと言われています。
特に投球を繰り返している野球選手などでは肩関節の内旋という動きが硬くなりやすくなります。
この動きに硬さが出てくると肩関節のみでなく肘関節にも負担がかかりやすく痛みが出るリスクになります。
野球肘などの投球障害は繰り返しの投球動作が原因として挙げられますが、肩関節や股関節、体幹の柔軟性不足によってもリスクとなります。
次回は今回紹介した野球肘の予防について紹介していきます!
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