月経が原因で怪我のリスクが高くなってしまう事はご存知でしょうか?
女性アスリート・思春期の女性が、継続的な激しいトレーニングによって
エネルギー量の不足や無月経などを引き起こしてしまい、
疲労骨折などの怪我を発生してしまいます。
今回は、月経がどのような怪我を引き起こすのか、女性アスリートに多いとされる怪我についてご紹介します。
【女性の運動器の特徴】
①骨盤が広い
女性は、妊娠・出産に対応出来るよう、男性に比べて骨盤の幅が広くなっています。
②X脚である
女性は男性より、上前腸骨棘と膝蓋骨の中心を通る線と膝蓋骨の中心と脛骨粗面を通る線の角度
(Q -angle)が大きいと言われます。(個人差あります)
③関節が柔らかい
全身の関節弛緩性が男性よりある状態です。
④筋力が弱い
成人女性の筋力は男性の60%〜65%と言われ、筋力が弱い状態です。
【女性に多いスポーツ外傷・障害】
●膝蓋骨の亜脱臼・脱臼、膝蓋軟骨軟化症
10〜20歳代に多い怪我で、女性は男性の3倍の発生率があると言われています。
女性はX脚傾向の方が多く、その為膝蓋骨を外に引く力が大きくなり膝蓋骨が外側に
外れやすかったり、膝蓋骨と大腿骨の関節面での軟骨が損傷されやすかったりします。
一度脱臼をしてしまうと、その後20〜50%の方が繰り返し脱臼を発生してしまいます。(反復性脱臼)
●肩関節の亜脱臼・脱臼
肩関節は受け皿である肩甲骨関節面が非常に小さいという特徴があり、構造上上腕骨頭が前下方に
逸脱しやすく、この方向に大きな外力が加わってしまうと脱臼する可能性があります。
肩関節の脱臼は、肩を挙げた状態で転んだ際に地面に手をついた時や、上腕が後方へ大きな外力が加わった際
などに起こり、肩関節を補強している関節唇や関節包・腱板や靭帯まで損傷してしまう事があります。
関節が男性より柔らかい女性は、脱臼を経験したことがない場合でも脱臼の不安感を感じることがあり、
不安感や不安定性があっても問題なくスポーツ活動を行えてしまうケースが多くあります。
このまま動かし続けると、関節の周りの靭帯や腱板などが損傷してしまう事がありますので、
肩関節の周囲筋(インナーマッスル)を強化していく必要があります。
●疲労骨折
無月経を伴う女性アスリートは、骨が脆くなり疲労骨折のリスクが高いとされており、
競技でも持久系や審美系のスポーツが特に多いという結果もあります。
下記記事の『女性アスリートの三主徴』にて疲労骨折について詳しく書いておりますので、是非ご覧下さい。
●膝前十字靭帯損傷
前十字靭帯は、大腿骨と脛骨を繋いでいる強力な靭帯で、
大腿骨に対して脛骨が前へ移動しないよう制御(膝の前後の安定性)したり、
捻った際に動き過ぎないよう制御(回旋の安定性)しています。
女性の前十字靭帯損傷は、男性の2〜8倍の発症と言われており、女性の方が単独プレー中に
受傷することが多いという報告もあります。(非接触型 約80%)
原因としては、
・X脚
・関節が緩い
・着地動作時のKnee -in・toe-out
などが挙げられます。
その為、着地時に膝が内側に入らないようエクササイズ・トレーニングを行っていく必要があります。
月経時は更に靭帯が緩みやすく、怪我をしやすい状況にあります。
思春期における激しい運動やトレーニング量・体重制限などが怪我に繋がってしまいます。
今一度、トレーニング量や正しい食事、正しい体の使い方を見直してみましょう。
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エネルギー不足になってしまうと無月経に繋がってしまい、怪我を引き起こしてしまいます。
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