骨折を早く治したい方へ|固定・LIPUS・体外衝撃波の組み合わせ方(宜野湾スポーツ接骨院)

骨折を早く治したい方へ

執筆・監修:今西 博昭(宜野湾スポーツ接骨院 院長/柔道整復師/日本柔道整復接骨医学会 認定柔道整復師)プロフィールを見る ▼

先に結論

骨折を早く治す土台は「正しい固定」と「負担のかけ方」です。そのうえで当院では通常の骨折にはLIPUS(低出力超音波パルス)を固定期間中から、疲労骨折や骨がつきにくい状態には拡散型体外衝撃波を医師の同意のもとで組み合わせています。整形外科に通院中の方も医師の同意が得られれば当院で固定の管理とあわせて受けられます。

「ギプスが取れるまで何もできないの?」「疲労骨折と言われて走れない。少しでも早く戻りたい」。部活や仕事の予定がある方ほど骨折の治りを待つ時間はつらいものです。

この記事では、骨がつく仕組みと治りを後押しするために当院で使っている2つの機器(LIPUS・拡散型体外衝撃波)について研究で分かっていることと当院での使い分けをご説明します。接骨院と整形外科の役割分担や受診の流れは骨折したら接骨院に行っていい?にまとめています。あわせてご覧ください。

骨がつく仕組みと「早く治す」の正体

骨折した骨は、まず患部に血のかたまりができ、次にやわらかい仮骨(かりぼね)ができ、それが硬い骨に置き換わっていきます。この一連の流れは体がもともと持っている仕組みで、機器で無理に速めるものではありません。

骨がつく仕組み。血のかたまりからやわらかい仮骨を経て硬い骨に置き換わる流れと ずれたままの固定や早すぎる負荷が邪魔をし正しい固定や段階的な負荷とLIPUSや衝撃波が後押しすることを示す図

「早く治す」とは、この仕組みを邪魔しないことと、仕組みが働きやすい条件を整えることです。邪魔をするのは、ずれたままの固定、早すぎる負荷、喫煙や栄養不足などです。働きやすくするのは、正しい固定、段階的な負荷、そしてLIPUSや衝撃波のような「骨の修復を後押しする刺激」です。

骨折の診断と骨癒合の最終判断は医師が行います。柔道整復師は応急手当として整復・固定を行い、その後の施術は医師の同意を得て続けます(柔道整復師法17条)。当院は連携する整形外科と役割を分けて進めています。

土台は固定と荷重の管理

どんな機器より効くのが、ずれのない固定と、時期に合った負荷です。固定が甘いと仮骨が育たず、固定が長すぎると関節が硬くなります。当院では固定中にエコーで骨の表面と周りの腫れを観察し、固定の状態やむくみ、皮膚のトラブルを確かめながら、固定していない関節と反対側の手足を動かし続けてもらいます。

段階的な負荷の目安

  • 固定中:患部は安静。固定していない関節と反対側は毎日動かす
  • 固定が外れたあと:痛みのない範囲で関節の動きと筋力を戻す
  • 骨がついたと医師が判断したあと:ジャンプや切り返しなど競技の動きを段階的に

LIPUS(低出力超音波パルス):固定期間中から使える

LIPUSは、熱をほとんど生じない弱い超音波を1日20分ほど患部に当てる方法です。痛みはなく、ギプスに窓を開けて当てることもできます。

1990年代の比較試験では、すねの骨折で治癒までの期間が平均154日から96日に【1】、手首の骨折では98日から61日に短くなったと報告されました【2】。骨がつきにくい状態(偽関節)を対象にした2017年のまとめでは、LIPUSを使った人の約8割で骨癒合が得られています【3】。一方、髄内釘で手術したすねの骨折を対象にした2016年の大規模試験では差が出なかった報告もあり【4】、骨折の種類や状態によって効果の出方は異なります。

当院では、医師の同意と方針のもと、固定期間中から LIPUS(オステオトロン)を活用しています。通院時に当院で当てる形と、ご自宅で毎日当てる形があり、状態に合わせてご案内します。

拡散型体外衝撃波:疲労骨折・骨がつきにくい状態に

体外衝撃波は、患部に圧力波を当てて組織の修復を促す方法で、当院ではフィジオショックマスター(拡散型)を使っています。

骨への適応として研究が多いのは、疲労骨折と、骨がつきにくい状態です。長い骨の偽関節を対象にした比較試験では、衝撃波と手術で骨癒合率に差がなく、合併症は衝撃波のほうが少なかったと報告されています【5】。疲労骨折では、週1回を目安に3〜4回の衝撃波で早期に競技復帰できた報告【6】【7】があります。

当院の2つの機器。LIPUSは通常の骨折に固定期間中から1日20分ほど当てる方法で拡散型体外衝撃波は疲労骨折や骨がつきにくい状態に週1回を目安に使うことを示す図

当院では、疲労骨折に力を入れて衝撃波を活用しています。走る距離が増える秋から冬は疲労骨折のご相談が最も多い時期です。すねや足の甲の一点が痛む、走ると同じ場所がだんだん痛くなる、というときは我慢して走り続けず、まずエコーで確かめましょう。疲労骨折の見分け方と復帰の考え方は疲労骨折のページで詳しく解説しています。

成長期の骨端(成長軟骨)の近くには衝撃波を当てません。体外衝撃波の適応と注意点は沖縄・宜野湾で体外衝撃波を受けられる接骨院にまとめています。

骨折や疲労骨折で、少しでも早く戻りたい方へ

宜野湾スポーツ接骨院では、固定の管理を土台に、LIPUSと拡散型体外衝撃波を医師の同意のもとで組み合わせています。整形外科に通院中の方もご相談ください。平日は21時まで、土日祝も受付しています。

受付時間:平日 10:00〜14:00/16:00〜21:00 土日祝 10:00〜13:00/14:00〜17:00(水曜午前は休診)
駐車場は店舗前7台・第2駐車場4台

当院での使い分けと流れ

状態土台後押しする機器当院での位置づけ
通常の骨折(固定中)固定・固定していない関節の運動LIPUS医師の同意のもと固定期間中から
疲労骨折練習量と荷重の調整・栄養拡散型体外衝撃波(LIPUS併用も)力を入れている分野。週1回を目安
骨がつきにくい(偽関節の傾向)固定の見直し・連携整形外科での検査拡散型体外衝撃波・LIPUS医師と相談のうえ
固定が外れたあと関節の動き・筋力・動作の練習必要に応じてLIPUS継続復帰の時期を一緒に決める

来院から復帰までの流れ

  1. エコーで確認:骨の表面の段差やズレ、仮骨の様子、周りの腫れを観察します。エコー観察は初めの検査の流れで行うため別料金はかかりません
  2. 固定と連携:応急固定を行い、検査や手術の検討が必要な場合は当院から連携する整形外科へご案内します
  3. 医師の同意のもとで施術:固定の管理、LIPUS、必要に応じて衝撃波を進めます
  4. 復帰:医師の判断とエコーの経過を見ながら、部活や仕事に戻る時期を一緒に決めます

皮膚が切れて出血している、手足にはっきりしたしびれがある。この2つ以外の「骨折かも」は、整形外科より先に当院へお越しいただいて大丈夫です。

当院での来院から復帰までの流れ。エコーで確認・応急固定と連携する整形外科へのご案内・医師の同意のもとでの施術・復帰時期の相談を示す図

よくあるご質問

Q. LIPUSは骨折の種類を問わず使えますか?

A. 医師の同意を得たうえで、固定中から使えます。骨折の種類や状態で効果の出方は違うため、固定や運動療法と組み合わせて用います。まず現在の固定と骨の状態をエコーで確かめてからご案内します。

Q. 疲労骨折に体外衝撃波は何回くらい必要ですか?

A. 研究では週1回を目安に3〜4回の報告が多く、当院でも週1回を基本に経過を見ながら決めます。初めての方はまず初診で状態を確かめ、衝撃波が向いているかを含めてご説明します。

Q. 整形外科に通院中ですが、LIPUSや衝撃波だけ受けられますか?

A. 骨折の患部への施術は応急手当を除き医師の同意が必要です。担当の医師にご相談いただき、同意が得られれば固定の管理とあわせて当院で受けられます。

Q. 骨がついたかどうかは接骨院で分かりますか?

A. 骨癒合の最終判断は医師がレントゲンなどで行います。当院ではエコーで骨の表面の仮骨の様子を観察し、連携する整形外科の検査とあわせて復帰の時期を相談します。

Q. 費用はどれくらいですか?

A. 健康保険が使えるケガの固定管理は保険の範囲で行います。LIPUSや体外衝撃波の料金は料金ページをご覧いただくか、受付でご案内します。エコー観察は初めの検査の流れで行うため別料金はかかりません。

参考文献

  1. Heckman JD, et al. Acceleration of tibial fracture-healing by non-invasive, low-intensity pulsed ultrasound. J Bone Joint Surg Am. 1994;76(1):26-34. PMID: 8288661
  2. Kristiansen TK, et al. Accelerated healing of distal radial fractures with the use of specific, low-intensity ultrasound. A multicenter, prospective, randomized, double-blind, placebo-controlled study. J Bone Joint Surg Am. 1997;79(7):961-973. PMID: 9234872
  3. Leighton R, et al. Healing of fracture nonunions treated with low-intensity pulsed ultrasound (LIPUS): a systematic review and meta-analysis. Injury. 2017;48(7):1339-1347. PMID: 28532896
  4. TRUST Investigators writing group. Re-evaluation of low intensity pulsed ultrasound in treatment of tibial fractures (TRUST): randomized clinical trial. BMJ. 2016;355:i5351. PMID: 27797787
  5. Cacchio A, et al. Extracorporeal shock-wave therapy compared with surgery for hypertrophic long-bone nonunions. J Bone Joint Surg Am. 2009;91(11):2589-2597. PMID: 19884432
  6. Moretti B, et al. Shock waves in the treatment of stress fractures. Ultrasound Med Biol. 2009;35(6):1042-1049. PMID: 19243882
  7. Taki M, et al. Extracorporeal shock wave therapy for resistant stress fracture in athletes: a report of 5 cases. Am J Sports Med. 2007;35(7):1188-1192. PMID: 17293467
  8. Chartier LB, et al. Use of point-of-care ultrasound in long bone fractures: a systematic review and meta-analysis. CJEM. 2017;19(2):131-142. PMID: 27916021
  9. 柔道整復師法(昭和45年法律第19号)第17条 https://laws.e-gov.go.jp/law/345AC1000000019(2026年10月12日閲覧)
執筆・監修

今西 博昭(いまにし ひろあき)

宜野湾スポーツ接骨院 院長/柔道整復師
日本柔道整復接骨医学会 認定柔道整復師

資格・活動

  • 柔道整復師(国家資格)
  • 認定柔道整復師(一般社団法人日本柔道整復接骨医学会)
  • 基礎運動器系超音波技師/日本超音波骨軟組織学会 評議員
  • 柔道整復師専科教員免許/名桜大学 非常勤講師
  • JET(柔道整復師向け運動器エコー研究会)主宰。エコー観察歴19年

ケガで困ったら、まず宜野湾スポーツ接骨院へ

骨折かどうか分からない段階でも、エコーで確かめ、応急の固定から連携する整形外科へのおつなぎ、骨がついたあとのリハビリまで一貫してお手伝いします。宜野湾・北谷・浦添・中城・北中城・沖縄市から来院しやすい国道58号沿いです。

受付時間:平日 10:00〜14:00/16:00〜21:00 土日祝 10:00〜13:00/14:00〜17:00(水曜午前は休診)
駐車場は店舗前7台・第2駐車場4台

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