執筆・監修:今西 博昭(宜野湾スポーツ接骨院 院長/柔道整復師/日本柔道整復接骨医学会 認定柔道整復師) プロフィールを見る ▼
先に結論
宜野湾・北谷・浦添など沖縄のどの接骨院でも、健康保険が使えるのは骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷(肉離れ)など原因のはっきりしたケガです。慢性の肩こりや腰痛、疲れ、病気が原因の痛みには使えません。
「接骨院で保険は使える?」「整骨院で保険が使えないと言われた」――宜野湾市・北谷町・浦添市・中城村・北中城村・沖縄市から来院される方からも、よくいただく質問です。健康保険のルールは全国共通で、厚生労働省と保険者(協会けんぽなど)が公開している原則に沿って決まります。この記事では、その原則を一覧表と具体例で整理します。
接骨院で健康保険が使えるケガ・使えない症状の一覧(表)
| 区分 | 具体例 | 健康保険 |
|---|---|---|
| 捻挫 | 部活で足首をひねった、突き指をした、膝をひねった | 使える【1】 |
| 打撲 | 試合で太ももを強くぶつけた、転んで肩を打った | 使える【1】 |
| 挫傷(肉離れ) | ダッシュで太もも裏を痛めた、ふくらはぎがブチッとなった | 使える【1】 |
| 骨折・脱臼 | 転んで手首を痛めた、肩が外れた | 使える。ただし応急手当のあとの施術は医師の同意が必要【2】【3】 |
| 単なる肩こり・筋肉疲労 | デスクワークの肩こり、練習の疲れをとりたい | 使えない(自費)【1】 |
| 原因のはっきりしない慢性の痛み | いつからか分からない腰痛・首の痛みが続いている | 使えない(自費)【2】 |
| 病気が原因の痛み | 神経痛、リウマチ、五十肩、関節炎、ヘルニアなどからくる痛み | 使えない【4】 |
| 整形外科で同じケガを通院中 | 同じ足首の捻挫で、病院と接骨院の両方に通う | 接骨院側は使えない【1】 |
| 交通事故 | 車同士の事故、自転車と車の事故 | 自賠責保険・任意保険で通院するのが一般的 |
| 仕事中・通勤中のケガ | 職場で荷物を持って腰を痛めた、通勤中に転んだ | 使えない。労災保険の対象【4】 |
どの区分に当たるかは、来院時にケガの状況をうかがい、状態を確かめたうえでご説明します。
使えるのは「原因のはっきりしたケガ」
厚生労働省の通知では、接骨院の施術で療養費(健康保険)の対象になるのは「急性又は亜急性の外傷性の骨折、脱臼、打撲及び捻挫」で、いわゆる肉ばなれも含まれるとされています【2】。わかりやすく言えば、「いつ・どこで・何をして痛めたか」がはっきりしたケガです。
部活でよくある足首のねんざ、突き指、打撲、肉離れ、膝の内側側副靭帯損傷などが代表例です。ほとんどの接骨院では、病院と同じように窓口で自己負担分だけを支払い、残りは接骨院が患者さんに代わって保険者へ請求します(受領委任)【1】。そのため、施術を受けるときに申請書へのサインをお願いしています。当院の保険施術の料金の目安(3割負担)は、初回2,100円、2回目1,050円、3回目以降650円です【5】。
骨折・脱臼は「応急手当のあとは医師の同意」が必要
柔道整復師法では、柔道整復師は医師の同意を得た場合のほか、脱臼・骨折の患部に施術をしてはならず、応急手当はこの限りでないと定められています【3】。保険の扱いでも、応急手当のあとの施術には医師の同意が必要です【2】。同意は患者さん自身が医師から得ても、施術者が医師から得てもよく、医師が患者さんを診察したうえで書面または口頭で与えるものとされています【2】。
当院では、骨折や脱臼が疑われるときは、当院でエコーで確かめ、必要なら当院から連携する整形外科へその日のうちにおつなぎします。医師の同意を得たあとは、固定の管理や、固定を外したあとのリハビリを当院で続けられます。
健康保険が使えない症状
「単なる肩こり、筋肉疲労」に対する施術は保険の対象外で、全額自己負担になります【1】。通知でも、内科的原因による疾患は含まれないとされています【2】。協会けんぽは、神経痛・リウマチ・五十肩・関節炎・ヘルニアなど病気からくる痛み・こり、慰安目的の利用、改善の見られない長期の施術、「ついで」の受診なども対象外として挙げています【4】。
いつからか分からない腰痛や首の痛みが長く続いている場合は、原則として自費の施術になります。ただし、同じ腰痛でも「部活中に急にひねって痛めた」ならケガに当たることがあります。どちらに当たるかは、状況をうかがって状態を確かめたうえでご説明します。
整形外科と同じケガで、同時に保険は使えない
病院・診療所に同じケガで通院している間は、接骨院で施術を受けても保険の対象になりません【1】。たとえば、同じ足首の捻挫で整形外科と接骨院に並行して通うと、接骨院側は保険が使えません。整形外科での通院が終わったあとに当院で続ける、骨折で医師の同意を得て当院で施術を続ける、といった形であれば問題ありません。今の通院状況は、受付でそのままお伝えください。
交通事故は自賠責、仕事中・通勤中は労災
交通事故のケガは、相手のいる事故であれば自賠責保険や任意保険で通院するのが一般的です。保険会社が当院での施術を認めた場合、窓口でのお支払いはありません(対象かどうかは保険会社が判断します)【5】。健康保険を使う場合は、第三者行為に当たるため、加入している保険者への連絡が必要です【4】。手続きの順番は交通事故のケガやむち打ちのページでご案内しています。
仕事中や通勤途中のケガには健康保険は使えず、労災保険の対象になります【4】。接骨院の施術にも労災保険の料金基準が定められています【6】。勤務先に報告のうえ、来院時に「仕事中(通勤中)のケガ」とお伝えください。
受付で聞かれること・来院の流れ(宜野湾スポーツ接骨院)
協会けんぽは「負傷の原因を正しく伝えましょう」と呼びかけています【4】。受付や問診では、次のことをうかがいます。
- いつ:ケガをした日と時間帯(例:昨日の部活の練習中)
- どこで:学校のグラウンド、体育館、職場、道路など
- 何をして:ジャンプの着地で足首をひねった、相手とぶつかった、など
- ほかの病院・接骨院に同じケガで通っていないか、仕事中・通勤中・交通事故ではないか
ケガで困ったら、まず宜野湾スポーツ接骨院へ。施術者全員が超音波エコーを使い、状態を確かめてから保険の区分と施術の計画をご説明します。皮膚が切れて出血している、手足にはっきりしたしびれがあるときは、まずお電話ください。その場で最適な受診先をご案内します。
当院は国道58号沿い、伊佐浜交差点のそば(宜野湾市伊佐2-7-11)で、駐車場があります。平日は10:00〜14:00/16:00〜21:00、土日祝は10:00〜13:00/14:00〜17:00(水曜午前は休診)で、部活や仕事のあとでも来院できます。夜間・休日の救急外来には整形外科の医師がいないことも少なくなく、当院はその時間帯のスポーツ外傷など運動器のケガの受け皿にもなっています。年末年始も営業日があります(日程はお知らせでご案内)。
よくあるご質問
Q. 整骨院と接骨院で、保険の使い方は違いますか?
Q. 骨折していても接骨院で保険は使えますか?
Q. 慢性の腰痛や肩こりは保険が使えませんか?
Q. 交通事故や仕事中のケガはどうなりますか?
保険が使えるか分からないときも、まずご相談ください
宜野湾スポーツ接骨院(沖縄県宜野湾市伊佐・国道58号 伊佐浜交差点そば)では、ケガの状況をうかがい、エコーで状態を確かめたうえで、保険の区分と施術の計画をご説明します。
受付時間:平日 10:00〜14:00/16:00〜21:00 土日祝 10:00〜13:00/14:00〜17:00(水曜午前は休診)
駐車場あり
参考文献
- 厚生労働省「柔道整復師等の施術にかかる療養費の取扱いについて(柔道整復師の施術を受けられる方へ)」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/jyuudou/index.html
- 厚生労働省保険局医療課長通知「柔道整復師の施術に係る算定基準の実施上の留意事項等について」(平成9年4月17日 保険発第57号)別紙 第一 通則 https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tb0408&dataType=1&pageNo=1
- 柔道整復師法(昭和45年法律第19号)第17条
- 全国健康保険協会(協会けんぽ)「柔道整復師のかかり方」 https://www.kyoukaikenpo.or.jp/benefit/judo_therapist/index.html
- 宜野湾スポーツ接骨院「料金」ページ(2026年9月時点) https://ginowanspolab.com/fee/
- 厚生労働省「労災保険柔道整復師施術料金算定基準について」 https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/gaiyou/rousaihoken-01.html













