症状
腰痛(ぎっくり腰・慢性腰痛)
ぎっくり腰も長引く腰痛も、動きながら回復を目指します
「朝、顔を洗おうとしたら腰に激痛が走った」「何年も腰痛と付き合っていて、このままずっと続くのでは」――腰の痛みで、そんな不安を感じていませんか。
結論からお伝えすると、大人の腰痛の多くは、骨折やがんなどの重い病気が原因ではない「非特異的腰痛(ひとくいてきようつう)」で、ぎっくり腰のような急な腰痛の多くは最初の6週間ほどで大きく軽くなることがわかっています【1】【3】。世界の主なガイドラインでは、痛みの範囲で普段の生活を続けること、そして運動を中心にした対策が勧められています【4】【5】。一方で、ごく一部には急いで医療機関を受診すべき腰痛もあるため、当院ではまず「危険なサイン」がないかを確認します。
【ご予約・ご相談】
▶ WEBで予約する(24時間受付)LINEで予約・相談する☎ 098-975-9074
受付時間:平日 10:00〜14:00/16:00〜21:00 土日祝 10:00〜13:00/14:00〜17:00(水曜午前は休診)。お仕事や部活のあとの平日夜、土日祝もご来院いただけます。WEB予約ページでは空き状況をそのままご確認いただけます。初めての方は「初診」、2回目以降の方は「2回目以降」からお進みください。
来院前に「どちらに行けばよいか」「この症状で診てもらえるのか」といったご質問も、電話・公式LINEで承っています。「これくらいで行ってもいいのかな」という段階でも、相談だけのご来院でかまいません。
【腰痛とは?】
腰痛は、年齢を問わず多くの人が経験する症状で、世界で最も生活への支障が大きい健康問題のひとつとされています【1】。
腰痛のほとんどは、痛みの原因となっている場所を一つに絞り込むことができない「非特異的腰痛」です【1】【2】。骨折・感染・がんなど、はっきりした病気が原因の腰痛はごく一部で、急な腰痛でプライマリケア(かかりつけ医)を受診した1,172人を追跡した研究では、重い病気が見つかったのは0.9%でした【11】。
「ぎっくり腰」は、急に起こった強い腰痛(急性腰痛)の俗称です。発症から6週間未満を急性、12週間以上続くものを慢性腰痛と呼ぶのが一般的です。

【こんな症状はありませんか?】
・物を持ち上げた、前かがみになった瞬間に腰に強い痛みが出た
・朝起きたとき、立ち上がるときに腰が痛む
・長く座っていると腰が重だるくなる
・腰痛が3か月以上続いている、または何度も繰り返している
・腰だけでなく、お尻や脚にも痛みやしびれがある(坐骨神経痛については坐骨神経痛のページをご覧ください)
【なぜ起こるの?】
非特異的腰痛は、特定の一か所の「壊れた場所」で説明できるものではなく、体の状態、生活習慣、ストレスや睡眠、痛みへの不安などが重なって起こると考えられています【1】。身体的に負担の大きい仕事、喫煙、肥満、心身の持病がある方は腰痛を訴えやすいと報告されています【1】。
レントゲンやMRIで見られる「椎間板(ついかんばん)の変性」や「膨らみ」は、腰痛のない人にも多く見られ、年齢とともに増えます。腰痛のない20歳でも37%、80歳では96%に椎間板の変性が見られたとまとめられており、多くは自然な加齢変化と考えられています【10】。画像の変化がそのまま痛みの原因とは限りません。
【放っておくとどうなる?】
急な腰痛の多くは、治療の内容にかかわらず時間とともに改善していきます【3】【5】。ただし、再発はよくみられ、一部の方では痛みが長引くことがあります【1】。痛みが最初から非常に強い、気持ちの落ち込みや強い不安がある、体のあちこちに痛みがある、といった場合は長引きやすいと報告されています【1】。
また、痛いからとずっと横になっているよりも、できる範囲で動いていたほうが、痛みや日常生活の回復がわずかに良かったという結果が出ています【6】。「怖いから動かない」が続くことのほうが、回復を遅らせる一因になり得ます。
【こんな場合は医療機関へ】
次のようなサインがある場合は、接骨院ではなく、すぐに医療機関(救急を含む)を受診してください。
・尿が出にくい、尿や便をもらしてしまう
・お尻のまわりや股のあたりの感覚が鈍い、しびれる(サドル麻痺〈まひ〉)
・脚の力が入りにくい、力が弱くなってきている
・発熱をともなう腰痛
・がんにかかったことがある
・転落や交通事故など強い外傷のあとの腰痛
・原因のわからない体重減少がある
・ステロイド薬を長く使っている、高齢で転倒した
・安静にしていても、夜間も強く痛み続ける
排尿・排便の障害やサドル麻痺は、腰の神経の束が圧迫される「馬尾(ばび)症候群」のサインのことがあり、これらがある場合は速やかな検査が必要とされています【13】。がんの既往、強い外傷、ステロイド薬の長期使用、高齢は、骨折やがんの可能性を考える手がかりになると報告されています【11】【12】。当院でも、これらに当てはまる場合は医療機関へご案内します。詳しくはブログ「注意すべき腰痛『レッドフラッグサイン』について」もご覧ください。
一方、危険なサインがない腰痛では、最初からレントゲンやMRIを撮っても、撮らなかった場合と比べて痛みや回復に差がなかったと報告されています【9】。画像検査が必要かどうかは、症状に応じて医師が判断します。
【子ども・10代の腰痛は別に考えます】
このページは大人の腰痛を対象にしています。成長期の子ども、とくにスポーツをしている10代の腰痛は、大人とは原因の傾向が異なり、腰の骨の疲労骨折である「腰椎分離症」が隠れていることがあります。反ると痛む、2週間以上続くといった場合は早めに整形外科へご相談ください。詳しくはブログ「子供の腰痛は成長痛だけではありません|小学生・中学生に多い「腰椎分離症」を見逃さないために」で解説しています。
【当院での施術】
・問診と危険なサインの確認:いつから、どんな動作で痛むか、脚のしびれや力の入りにくさ、排尿の変化、既往歴などをお聞きし、動きや痛みの出方を評価します。危険なサインが疑われる場合は医療機関へご案内します。
・手技療法:痛みで硬くなった腰やお尻まわりをほぐし、関節を動かしやすくする施術を行います。急性の腰痛ではマッサージや脊椎への手技が選択肢として挙げられていますが、その根拠の質は低いとされています【5】。慢性腰痛では、ほかの推奨される治療と同程度の効果と報告されています【8】。手技療法だけに頼らず、動くこと・運動と組み合わせることを大切にしています。
・運動療法/トレーニング:慢性腰痛では、運動療法が何もしない場合や通常のケアに比べて痛みを減らすことが、多くの研究をまとめた報告で示されています【7】。痛みの程度に合わせて、体幹や股関節まわりの運動から始め、セミパーソナル/パーソナルトレーニングで段階的に負荷を上げていきます。自宅運動アプリ「リハサク」で、ご自宅での運動も続けやすくします。
・フィジカルチェック(6,600円):InBody・Sportip・footscanで姿勢や動作、足圧のバランスを評価し、運動メニューづくりの参考にします。
・アキュスコープ(微弱電流治療):痛みが強い時期に、微弱電流治療器「アキュスコープ80L」を活用しています。痛みをやわらげ、動きやすくするための方法の一つとして患者さんからも好評です。

【自宅でできること/予防】
・ぎっくり腰でも、痛みの範囲で歩く、家事をするなど普段の生活をできるだけ続ける【6】
・急性期は、温める(カイロや温かいタオルなど)と楽になることがあります【5】
・痛みが落ち着いてきたら、ウォーキングや体操など、続けられる運動を習慣にする【7】
・同じ姿勢を長く続けない。こまめに立ち上がって体を動かす
・睡眠をとり、ストレスをためこまない
ぎっくり腰になったときの対処は、ブログ「ぎっくり腰って何?急性腰痛の対処の方法」でも紹介しています。
【よくある質問】
Q. ぎっくり腰のときは安静にしたほうがいいですか?
A. 動けないほどの痛みのときに無理をする必要はありませんが、横になり続けるよりも、できる範囲で普段の生活を続けたほうが回復がわずかに良かったという報告があります【6】。
Q. レントゲンやMRIを撮ったほうがいいですか?
A. 危険なサインがない腰痛では、すぐに画像検査をしても回復に差がないと報告されています【9】。危険なサインがある場合や、なかなか良くならない場合は、医療機関で医師にご相談ください。
Q. エコーで腰痛の原因がわかりますか?
A. エコー(超音波画像診断装置)で腰まわりの筋肉の様子を観察することはできますが、多くの腰痛は画像で痛みの原因を一か所に絞り込むことができません【1】【2】。当院では、エコーは評価の参考の一つとして考えています。
Q. 慢性腰痛でも良くなりますか?
A. 慢性腰痛でも、運動療法によって痛みが軽くなることが示されています【7】。すぐにゼロにすることは難しくても、痛みと付き合いながら動ける体づくりを一緒に目指します。
【迷ったときは、相談だけでもどうぞ】
「これくらいで受診してもいいのかな」「整形外科と接骨院のどちらに行けばいいのか分からない」という段階でも、遠慮なくご相談ください。
当院では、問診と身体の検査、必要に応じてエコー(超音波画像診断装置)での観察で状態を確かめ、接骨院で対応できる状態かどうかをはっきりお伝えします。レントゲンやMRIなどの検査、手術や注射の相談が必要と考えられる場合は、症状に合った医療機関・専門の医師をご紹介します。
相談だけのご来院でもかまいません。お電話・公式LINEでも受け付けています。
【関連する症状ページ】
・腰椎分離症(成長期の腰痛)
・坐骨神経痛
・変形性股関節症・股関節の痛み
・交通事故後の痛み・むち打ち
・仙腸関節の痛み(腰の下・お尻の片側)
ご予約・ご相談は、公式LINEまたはお電話(098-975-9074)で承っています。
【参考文献】
1) Hartvigsen J, et al. What low back pain is and why we need to pay attention. Lancet. 2018;391(10137):2356-2367.
2) Maher C, et al. Non-specific low back pain. Lancet. 2017;389(10070):736-747.
3) da C Menezes Costa L, et al. The prognosis of acute and persistent low-back pain: a meta-analysis. CMAJ. 2012;184(11):E613-E624.
4) Foster NE, et al. Prevention and treatment of low back pain: evidence, challenges, and promising directions. Lancet. 2018;391(10137):2368-2383.
5) Qaseem A, et al. Noninvasive Treatments for Acute, Subacute, and Chronic Low Back Pain: A Clinical Practice Guideline From the American College of Physicians. Ann Intern Med. 2017;166(7):514-530.
6) Dahm KT, et al. Advice to rest in bed versus advice to stay active for acute low-back pain and sciatica. Cochrane Database Syst Rev. 2010;(6):CD007612.
7) Hayden JA, et al. Exercise therapy for chronic low back pain. Cochrane Database Syst Rev. 2021;9(9):CD009790.
8) Rubinstein SM, et al. Benefits and harms of spinal manipulative therapy for the treatment of chronic low back pain: systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials. BMJ. 2019;364:l689.
9) Chou R, et al. Imaging strategies for low-back pain: systematic review and meta-analysis. Lancet. 2009;373(9662):463-472.
10) Brinjikji W, et al. Systematic literature review of imaging features of spinal degeneration in asymptomatic populations. AJNR Am J Neuroradiol. 2015;36(4):811-816.
11) Henschke N, et al. Prevalence of and screening for serious spinal pathology in patients presenting to primary care settings with acute low back pain. Arthritis Rheum. 2009;60(10):3072-3080.
12) Downie A, et al. Red flags to screen for malignancy and fracture in patients with low back pain: systematic review. BMJ. 2013;347:f7095.
13) Dionne N, et al. What is the diagnostic accuracy of red flags related to cauda equina syndrome (CES), when compared to Magnetic Resonance Imaging (MRI)? A systematic review. Musculoskelet Sci Pract. 2019;42:125-133.
14) Iijima H, et al. Microcurrent Therapy as a Therapeutic Modality for Musculoskeletal Pain: A Systematic Review Accelerating the Translation From Clinical Trials to Patient Care. Arch Rehabil Res Clin Transl. 2021;3(3):100145.
15) Koopman JS, et al. Efficacy of microcurrent therapy in the treatment of chronic nonspecific back pain: a pilot study. Clin J Pain. 2009;25(6):495-499.
症状
-
離断性骨軟骨炎(肘・膝の骨と軟骨の障害)
成長期の肘や膝の骨軟骨障害
-
腓骨筋腱の痛み(外くるぶしの後ろ・足の外側の痛み)
外くるぶし後ろの腱の痛み
-
ド・ケルバン病(手首の親指側の痛み)
手首の親指側が痛む腱鞘炎
-
ばね指(指が引っかかる・伸ばすとカクンとなる)
指が引っかかるばね指
-
肩鎖関節損傷(肩の上の出っ張り・鎖骨の外側のズレ)
肩の上が出っ張る肩鎖関節のケガ
-
膝の内側側副靭帯損傷(MCL損傷)
膝の内側の靭帯を痛めるMCL損傷
-
むち打ち症(頚椎捻挫・外傷性頚部症候群)
交通事故後の首の痛み・むち打ち症
-
交通事故後の腰の痛み(腰椎捻挫)
交通事故後に続く腰の痛み・腰椎捻挫
-
交通事故後の頭痛・めまい
交通事故後に続く頭痛・めまい・ふらつき
-
骨がつきにくいとき(骨癒合遅延・偽関節)
骨折後に骨がつきにくい状態への対応
-
ハムストリング付着部の痛み(坐骨・お尻の下の痛み)
坐骨・お尻の下が痛むハムストリング付着部の痛み
-
大腿骨大転子部痛症候群(お尻の横・股関節の外側の痛み)
お尻の横・股関節外側の痛み
-
ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)
肘の内側が痛むゴルフ肘
-
手首の痛み・TFCC損傷(手首の小指側の痛み)
手首の小指側が痛むTFCC損傷
-
疲労骨折(すね・足の甲・腰など)
くり返しの負担で骨に起こる骨折
-
首の痛み(頸部痛)
続く・くり返す首の痛み(頸部痛)
-
肘内障(手を引っ張られた後に腕を動かさない)
手を引っ張られた後に起こる幼児の肘のケガ
-
モートン病(モートン神経腫)
足の指の付け根のしびれ・焼けるような痛み
-
仙腸関節の痛み(腰の下・お尻の片側の痛み)
腰の下・お尻の片側が痛む方に
-
鵞足炎(膝の内側の痛み)
膝の内側・少し下が痛む鵞足炎
-
打撲・筋挫傷(チャーリーホース)
ぶつけた筋肉のケガと正しい初期対応
-
グロインペイン(鼠径部痛・股関節周りの痛み)
サッカー選手に多い脚の付け根の痛み
-
ランナー膝(膝蓋大腿部痛・腸脛靭帯炎)
走ると膝の前や外側が痛むランナー膝
-
変形性股関節症・股関節の痛み(中高年)
中高年の股関節・足の付け根の痛みに
-
野球肩(投球障害肩)
投げると肩が痛む野球・球技の選手に
-
有痛性外脛骨(足の内側の出っ張りの痛み)
足の内側の骨の出っ張りが痛む成長期の障害
-
外反母趾(足の親指の付け根の痛み)
親指の付け根の痛み・変形と対策
-
腱板損傷・腱板断裂(肩の腱のケガ)
肩の腱(腱板)の痛み・損傷・断裂
-
ヘバーデン結節・ブシャール結節(指の関節の変形と痛み)・更年期の手の痛み
指の変形・こわばりと受診の目安
-
半月板損傷
膝の引っかかりや腫れが続く方へ
-
突き指(指のケガ)
突き指の種類と固定・受診の目安
-
膝蓋骨脱臼・MPFL損傷(お皿の脱臼)
膝のお皿の脱臼と再発予防のリハビリ
-
ジャンパー膝(膝蓋腱炎・膝蓋腱症)
ジャンプ競技に多い膝のお皿の下の痛み
-
前十字靭帯(ACL)損傷と術後リハビリ
切り返し・着地でのひざの大けが
-
アキレス腱の痛み(アキレス腱症・アキレス腱断裂)
ランナーや中高年に多いかかと上の痛み
-
石灰沈着性腱板炎(肩の石灰)
肩の腱に石灰がたまって起こる肩の痛み
-
変形性膝関節症(中高年の膝の痛み)
中高年の膝の痛み・こわばりが続く方へ
-
扁平足(子どもと大人の偏平足・足の痛み)
子どもと大人の扁平足、心配なサインと対策
-
シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎・MTSS)
ランナーに多い、走ると痛むすねの内側の痛み
-
シーバー病(踵骨骨端症)
成長期の子どもに多いかかとの痛み
-
腰椎分離症(成長期の腰痛)
成長期のスポーツ選手に多い腰の疲労骨折
-
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)
家事や仕事で肘の外側が痛むテニス肘
-
野球肘
投げると肘が痛い成長期の野球選手に
-
腰痛(ぎっくり腰・慢性腰痛)
ぎっくり腰から長引く慢性腰痛まで対応
-
寝違い
-
手根管症候群について
-
腱鞘炎
-
足底腱膜炎
朝の一歩目にかかとが痛む方へ
-
四十肩・五十肩
肩が上がらない・夜に痛む方へ
-
坐骨神経痛
長く続く坐骨神経痛もご相談ください
-
スポーツ外傷/障害
スポーツ障害は早期発見・予防が重要です
-
肉離れ
肉離れは評価と段階的な復帰が重要
-
骨折
骨折は早期の発見と初期対応が重要です
-
脱臼
脱臼は早期の整復・固定とリハビリが重要です
-
ねんざ
足首をひねった直後から復帰・再発予防まで
-
成長期の痛み オスグッド
成長期の膝下の痛みをエコーで評価
-
交通事故後の痛み・むち打ち
事故後の首・腰の痛みを評価し、分かりやすくご説明します


