執筆・監修:今西 博昭(宜野湾スポーツ接骨院 院長/柔道整復師/日本柔道整復接骨医学会 認定柔道整復師) プロフィールを見る ▼
先に結論
新チームが始まる秋は、投げる量が急に増えやすく、成長期の肘に負担がかかりやすい時期です。投げた後に肘の内側や外側が痛む、肘が伸びきらない、ボールに力が入らない――そんなサインがあれば、投球を続けずにご相談ください。肘の外側に起こる「離断性骨軟骨炎」は痛みが出にくいまま進むことがあり、エコーで早く見つけた研究ほど、保存療法(手術をしない方法)での回復が多く報告されています。当院では野球肘のエコー検査の予約枠を設けています。
夏の大会が終わり、上級生が引退すると、少年野球チームは新チームに切りかわります。沖縄でも秋は新人戦や練習試合が続き、「新しくピッチャーを任された」「キャッチャーに転向した」「試合に出る回数が一気に増えた」というお子さんが多い季節です。宜野湾市や北谷町・浦添市・中城村・沖縄市の保護者の方からも、この時期は「投げた後に肘が痛いと言っている」「休ませるべきか分からない」というご相談が増えます。
この記事では、少年野球の保護者・指導者の方に向けて、野球肘が新チーム期に起こりやすい理由、肘の内側と外側で何が違うのか、家庭で気づきたいサイン、投球数の目安、そしてエコーで早く見つけることの意味を、研究の数字とあわせて説明します。最後に、当院での野球肘のエコー検査の流れもご紹介します。
新チーム期に野球肘が増えやすい理由
野球肘は、ボールを投げる動作のくり返しによって肘に起こる障害の総称です。一回の大きなケガではなく、毎日の小さな負担が積み重なって起こるため、「いつ痛めたのか分からない」のが特徴です。そして、その負担が増えやすいのが、新チームが始まる秋なのです。
投げる量が「急に」増える
新チームでは、これまで控えだった選手が主力になります。新しくピッチャーやキャッチャーを任された選手は、投球練習や試合での登板が一気に増えます。また、新人戦や秋の大会に向けて練習試合が組まれ、週末に2試合続けて投げる機会も出てきます。体がまだその量に慣れていないうちに投げる量が増えることが、肘に負担がかかる大きな理由です。
9〜14歳のピッチャー476人を1シーズン追った研究では、半数がシーズン中に肘か肩の痛みを経験し、1試合の球数やシーズン全体の球数が多いほど、肘や肩の痛みが多くなっていました【2】。同じ年代のピッチャー481人を10年間追った研究では、5%が肘・肩の手術、または投球障害による引退に至り、1年に100イニングをこえて投げた選手ではその危険が3.5倍でした【3】。投げる量と肘の障害には、はっきりした関係があるのです。
ピッチャーとキャッチャーは特に注意
キャッチャーは、ピッチャーへの返球や盗塁阻止の送球で、1試合に投げる回数がとても多いポジションです。先ほどの10年間の研究でも、ピッチャーとキャッチャーを兼ねていた選手はケガが多い傾向がみられました(統計的にははっきりした差ではありません)【3】。新チームで「ピッチャーもキャッチャーもできる選手」が両方を任されている場合は、合計の投球量に気を配ってください。
成長期の肘は「骨の端」が弱い
小学生〜中学生の肘には、骨が伸びるための軟骨の部分(骨端線・成長軟骨)が残っています。この部分は、大人の骨や靭帯(じんたい:骨と骨をつなぐ丈夫なひも)に比べて引っぱりや圧迫に弱く、投球の負担がまずここに集まります。大人の野球選手では靭帯のケガが問題になりやすいのに対し、子どもでは骨や軟骨のケガが多いのはこのためです。
沖縄は一年中投げられる
沖縄は冬も暖かく、一年を通して屋外で練習や試合ができます。恵まれた環境である一方、意識しないと「投げない期間」がなくなりやすいことに注意が必要です。夏の大会で投げ込んだ肘を十分に休ませないまま、秋の新チームで再び投げる量が増える、という流れは、肘にとって負担が重なりやすい形です。
野球肘とは?内側と外側(離断性骨軟骨炎)の違い
ボールを投げるとき、肘には「内側は引っぱられ、外側は押しつぶされる」という力がかかります。このため、野球肘は痛む場所によって、起きていることがまったく違います。大きく分けると「内側型」「外側型」「後方型」があります。
内側型:いちばん多いタイプ
肘の内側の出っぱり(内側上顆:ないそくじょうか)には、手首や指を曲げる筋肉と、肘の内側の靭帯が付いています。投げるたびにここが引っぱられ、成長期では骨の端の軟骨がはがれかけたり、骨が分かれたように見える変化(分節化)が起こったりします。投げた後に肘の内側が痛む、内側の出っぱりを押すと痛い、というのが典型的な症状です。
9〜12歳の少年野球選手153人に、練習の場でエコーを行った研究では、33人に内側上顆の分節化がみられ、エコーの異常は肘の痛みの経験と関係し、ピッチャーに多くみられました【4】。内側型は、投球を休むことで骨がつき、野球に戻れることが多いタイプです(くわしくは第7章)。高校生以上になって骨の端が閉じてくると、同じ内側の痛みでも、靭帯そのものの損傷(肘の内側の靭帯損傷)が中心になっていきます。
外側型:離断性骨軟骨炎(OCD)に注意
肘の外側では、上腕骨(二の腕の骨)の先の丸い部分(上腕骨小頭:じょうわんこつしょうとう)と、前腕の骨(橈骨)がぶつかり合います。投球のくり返しでこの丸い部分の骨と軟骨が傷み、進むと骨軟骨の一部がはがれてしまうのが離断性骨軟骨炎(りだんせいこつなんこつえん、OCD)です。
外側型がやっかいなのは、初めのうちは痛みが出にくいことです。10〜12歳の野球選手1,040人を調べた研究では、離断性骨軟骨炎が見つかった22人のうち7人(31.8%)は、肘の痛みを経験したことがありませんでした【6】。徳島県で15年にわたってエコー検診を続けた研究でも、見つかった195人のうち肘の外側の痛みを経験していたのは21人(10.8%)でした【8】。「痛がっていないから大丈夫」とは言い切れないのが外側型です。
はがれた骨軟骨のかけらが関節の中で動くようになると、肘が急に動かなくなる(ロッキング)、肘が伸びきらない・曲げきれないといった症状が出て、手術が必要になることがあります。早い段階で見つけて投球を休むことが、何より大切なタイプです。
後方型
肘を伸ばしきるときに、肘の後ろの骨同士がぶつかったり、肘を伸ばす筋肉が付く骨の端が引っぱられたりして起こります。ボールを離す瞬間から投げ終わりにかけて肘の後ろが痛む場合に考えます。
| タイプ | 痛む場所・症状 | 注意点 |
|---|---|---|
| 内側型 | 肘の内側の出っぱり。投げた後に痛む、押すと痛い | 最も多い。休むことで骨がついて復帰できることが多い |
| 外側型(離断性骨軟骨炎) | 肘の外側。初めは痛みが軽いか、ないことも。進むと肘が伸びきらない・引っかかる | 早く見つけるほど保存療法での回復が多い。進むと手術になることも |
| 後方型 | 肘の後ろ。投げ終わりに痛む | 肘を伸ばしきる投げ方のくせも確かめる |
痛む場所はあくまで目安です。内側と外側の両方に変化があることもあります。
なお、投げる側の肩の付け根が痛む場合は、成長期の肩の骨端線の障害であるリトルリーグ肩の可能性もあります。肩と肘は一つの投球動作の中でつながっているため、当院では両方をセットで確かめます。
保護者が気づきたいサイン:チェックリスト
子どもは、痛みをうまく言葉にできなかったり、「試合に出られなくなるかもしれない」と思って痛みを隠したりすることがあります。保護者の方が、家庭での様子から変化に気づけることも多いのです。次のような様子がないか、ときどき確かめてみてください。
家庭で気づけるサイン
- 練習や試合の後、肘をさすっている、肘を曲げたまま腕をかばっている
- 投げた日の夜や翌朝に「肘が痛い」「肘がだるい」と言う
- 肘の内側または外側を押すと痛がる
- 左右の腕を比べると、投げる側の肘がまっすぐ伸びない、または深く曲がらない
- ご飯を食べるとき、顔を洗うときなどに肘を動かしにくそうにしている
- 肘が「カクッ」と引っかかる、急に動かなくなることがある
グラウンドで気づけるサイン
- 球速が落ちた、コントロールが定まらない
- 腕を振り切れない、投げ方が変わった(ひじが下がる、手投げになる)
- キャッチボールの距離を伸ばすのを嫌がる
- 以前より投げた後にアイシングをしたがる
簡単なセルフチェック:肘の伸び・曲がりを左右で比べる
お子さんに両腕を前に出して手のひらを上に向け、肘をまっすぐ伸ばしてもらいます。次に、両手の指先で肩をさわるように肘を曲げてもらいます。投げる側だけ伸びきらない、曲がりきらない場合は、肘の中で変化が起きている可能性があります。痛みがなくても、左右差があるときはご相談ください。
保護者の方へ
外側型(離断性骨軟骨炎)は、痛みがないまま進むことがあります。チェックリストに当てはまらなくても、ピッチャー・キャッチャーを任されている、野球歴が長い、といったお子さんは、一度エコーで肘の外側を確かめておくと安心です。京都の中高生2,433人を調べた研究では、野球を始めた年齢が早い、競技歴が長い選手に離断性骨軟骨炎が多くみられました【5】。すぐにご連絡いただきたいとき
投球中や転倒の後に肘が急に強く痛んで動かせない、肘が大きく腫れて変形している、という場合は、投球障害ではなく骨折や脱臼の可能性があります(子どもの肘の骨折・脱臼)。当院でエコーで確かめて応急の固定を行い、必要なら連携する整形外科へその日のうちにおつなぎします。手や指にはっきりしたしびれがある、指先の色が悪いといった場合は、まずお電話ください。その場で最適な受診先をご案内します。
投球数の目安:日本臨床スポーツ医学会の提言
「どれくらいなら投げてもいいのか」は、保護者・指導者の方から最も多くいただく質問の一つです。日本では、日本臨床スポーツ医学会が「青少年の野球障害に対する提言」で、学年ごとの練習日数と全力投球数の目安を示しています【1】。
| 学年 | 練習日数の目安 | 全力投球数の目安(試合を含む) |
|---|---|---|
| 小学生 | 週3日以内 | 1日50球以内、1週200球以内 |
| 中学生 | 週1日以上の休養日 | 1日70球以内、1週350球以内 |
| 高校生 | 週1日以上の休養日 | 1日100球以内、1週500球以内 |
出典:日本臨床スポーツ医学会「青少年の野球障害に対する提言」【1】。あわせて、1日2試合の登板は禁止、毎日の投球数を記録することが示されています。
表を使うときの3つのポイント
① 「全力投球」は試合だけではない:ブルペンでの投球練習、試合前の肩慣らしの中での強い球、キャッチャーの二塁送球なども含めて考えます。試合の球数だけを数えていると、実際の投球量を少なく見積もってしまいます。
② 1日だけでなく1週間で見る:土曜日に50球、日曜日に50球、平日の練習で強い球を投げれば、1週間の合計はすぐに200球に近づきます。新チーム期の連戦や練習試合が続く週は、特に週の合計を意識してください。
③ 記録をつける:提言でも、毎日の投球数を記録することが求められています【1】。スマートフォンのメモやノートに「日付・試合/練習・球数・痛みの有無」を書くだけで十分です。痛みが出たときに、どれくらい投げた後だったのかが分かり、来院時の大切な手がかりにもなります。
球数を守っていても痛むことはある
球数の目安は大切ですが、それを守っていれば安心というわけではありません。体の成長の時期には個人差があり、同じ学年でも肘の骨の端の状態は一人ひとり違います。投げ方のくせ、股関節や体幹の硬さ、疲れがたまっているかどうかでも、肘にかかる負担は変わります。「球数は守っているのに痛い」ときこそ、一度肘の状態を確かめてみてください。
エコーで早く見つけると何が違うのか:研究からわかること
日本では、少年野球選手の肘をエコーで調べる「野球肘検診」が各地で行われてきました。その研究からは、早く見つけることの意味がはっきり示されています。
どれくらいの選手に見つかるのか
- 10〜12歳の野球選手1,040人の研究では、エコーで肘の外側に異常があったのは33人(3.2%)で、レントゲンで確かめると22人が離断性骨軟骨炎でした(全体の2.1%)。その90.9%は、最も早い段階(ステージI)でした【6】。
- 京都の中学・高校の野球部員2,433人の研究では、エコーで82人(3.4%)に離断性骨軟骨炎がみられました【5】。
- 徳島県の地区大会に参加した1,605人では、約3割が肘の痛みを経験しており、エコーで外側に異常があった選手の約半数が、レントゲンで離断性骨軟骨炎と確かめられました【7】。
- 北海道で13,483人の少年野球選手を調べた研究では、離断性骨軟骨炎は男子の2.4%、女子の0.57%にみられ、内側上顆の異常は男子の24.0%、女子の16.4%にみられました。女子選手でも、ピッチャー・キャッチャーで内側の異常が多くみられました【9】。
つまり、外側の離断性骨軟骨炎は「数十人に1人」、内側の変化はさらに多くの選手にみられるということです。女子選手も例外ではありません。
エコーは「痛みの有無」より見つけやすい
徳島県の15年間の研究では、エコーによる検診で異常とされた選手のうち離断性骨軟骨炎と確かめられた割合は65.8%で、体の診察だけによる検診(1.9%)より大きく上回っていました【8】。小学生の離断性骨軟骨炎は4年生より前には見つからず、4年生から6年生にかけて少しずつ増えていました【8】。小学校高学年は、肘の外側を一度確かめておきたい時期といえます。
早い段階ほど、保存療法での回復が多い
最も大切なのがこの点です。離断性骨軟骨炎176人を調べた研究では、肘に強い負担をかける動作を少なくとも6か月控える保存療法で、早い段階(ステージI)の90.5%に骨の修復がみられたのに対し、一段進んだ段階(ステージII)では52.9%でした【10】。競技レベルの野球に戻れたのは、ステージIで78.6%、ステージIIで52.9%でした【10】。一方で、投球を控えるよう助言されても従わなかった75人では、修復がみられたのは22.7%にとどまりました【10】。
ただし、修復までの期間は平均でステージIが14.9か月、ステージIIが12.3か月と、長い時間がかかっています【10】。早く見つかれば「すぐに戻れる」という意味ではなく、「手術をせずに回復を目指せる可能性が高くなる」という意味です。この点は正直にお伝えしておきたいと思います。
内側型については、練習の場でのエコーで内側上顆の分節化が見つかり、投球を休んだ23人全員で骨がつき、野球に戻れたという報告があります【4】。同じ研究では、早い段階の離断性骨軟骨炎が見つかった2人が、骨軟骨のかけらがはがれる前に手術を受けていました【4】。
当院での野球肘のエコー検査
宜野湾スポーツ接骨院では、超音波エコー(キヤノン Aplio a Verifia)を使って、肘の内側・外側・後方の骨の表面や軟骨、靭帯の状態をその場で確かめています。院長のエコー観察歴は19年で、日本柔道整復接骨医学会の認定柔道整復師として、学会での症例発表も続けています。エコーは放射線を使わないため、成長期のお子さんでも安心して受けていただけます。
野球肘のエコー検査の予約枠があります
当院には、痛みがある方だけでなく、「痛みはないけれど一度確かめておきたい」という選手のための、野球肘のエコー検査の予約枠があります。WEB予約で「野球肘エコー検査」を選んでご予約いただけます。新チームでピッチャー・キャッチャーを任された、夏の大会でたくさん投げた、という選手は、秋のうちに一度確かめておくことをおすすめします。
来院したら行うこと
- 問診(お話をうかがう):ポジション、野球を始めた年齢、最近の投球量(1日・1週間)、痛みの場所と出るタイミング、過去の肘や肩の痛みなどをうかがいます。投球記録があればお持ちください。
- 肘の動きと押して痛む場所の確認:左右の肘の伸び・曲がりを比べ、内側・外側・後方のどこを押すと痛いかを確かめます。
- エコーでの観察:肘の内側上顆、外側の上腕骨小頭、後方の骨を、投げる側と反対側で見比べます。画面をお見せしながら、どこにどんな変化があるのかを説明します。
- 肩・股関節・体幹のチェック:肩の動き、股関節の柔らかさ、片脚立ちのバランスなど、肘に負担をかける原因になりやすい部分も確かめます。
- 今後の方針の相談:投げてよいのか、量を減らすのか、休むのかを、選手・保護者の方と一緒に決めます。ご希望があれば、指導者の方に伝えやすい形でまとめます。
レントゲンやMRIが必要なとき
エコーで離断性骨軟骨炎が疑われる場合や、骨の変化の段階をくわしく確かめる必要がある場合は、連携する整形外科へおつなぎし、レントゲンやMRIでの検査、医師の判断を受けていただきます。エコーは骨の表面を観察するのが得意ですが、骨の中の状態や段階の評価には、ほかの画像検査を組み合わせることが大切だからです。手術が検討される場合の相談も含め、整形外科と連携しながら進めます。
健康保険について
「この1球で痛めた」「スライディングで肘をついた」など、いつ・どこで・何をして痛めたかがはっきりしたケガは、健康保険の対象になります。投球のくり返しで起こる障害は、内容によって扱いが異なるため、来院時にご説明します。
痛みが見つかったら:休む期間と投球再開の考え方
野球肘で最も大切な施術は「投げる量を減らす・休む」ことです。そのうえで、休んでいる間に肘に負担をかける原因を一つずつ取り除き、段階的に投球を再開していきます。
内側型の場合
内側の骨の端に変化がある場合は、まず投球を休み、骨の状態をエコーで経過観察します。前述の研究のとおり、投球を休むことで骨がつき、野球に戻れることが多いタイプです【4】。休む期間は変化の程度や年齢で変わるため、エコーで骨の表面の変化を確かめながら、再開の時期を決めていきます。
外側型(離断性骨軟骨炎)の場合
早い段階で見つかった場合は、肘に強い負担をかける動作を長期間控える保存療法が中心になります。研究では少なくとも6か月の投球中止が行われ、修復までは平均1年以上かかっていました【10】。長い期間ですが、手術を避けられる可能性を高めるための大切な時間です。連携する整形外科で定期的に画像の変化を確かめながら、方針を決めていきます。進んだ段階で見つかった場合や、肘の引っかかりがある場合は、手術が検討されます。
休んでいる間にできること
- 下半身・体幹のトレーニング:投球は脚から始まる全身の動作です。股関節の柔らかさ、片脚で立つ力、体幹の安定を高めることは、肘にかかる負担を減らす土台になります。
- 肩や胸、肩甲骨まわりの柔軟性:肩の動きが硬いと、そのぶん肘で投げる「手投げ」になりやすくなります。
- 反対の腕での練習やバッティング:痛む動きを避けられる範囲で、チームの練習に参加し続けられるよう工夫します。どこまで参加してよいかは、肘の状態を確かめてから一緒に決めます。
投球再開の段階
- 日常生活や肘の曲げ伸ばしで痛みがない、押して痛む場所がない
- 短い距離のゆるいキャッチボール
- 距離と強さを少しずつ上げる
- ポジション別の練習(ピッチャーはブルペン、キャッチャーは送球)
- 試合形式の練習、登板の再開
各段階で、投げている最中だけでなく、その日の夜や翌朝に痛みが出ていないかを確かめてから次に進みます。痛みがぶり返したら一つ前の段階に戻ります。投げ方そのものに肘への負担が大きいくせがある場合は、フォームの見直しも並行して行います。
家庭とチームでできる予防
保護者の方にお願いしたいこと
- 投球数を記録する:練習・試合の全力投球数を、簡単でよいので毎日記録しましょう【1】。
- 痛みを言いやすい雰囲気をつくる:「痛いと言ったら試合に出られない」と感じると、子どもは痛みを隠します。「早く言ったほうが早く戻れることが多い」と伝えてください。
- 肘の伸び・曲がりをときどき確かめる:第3章のセルフチェックを、月に一度くらい行ってみてください。
- 睡眠と食事:成長期の骨や軟骨の回復には、十分な睡眠と食事が欠かせません。
指導者の方にお願いしたいこと
- ピッチャー・キャッチャーを複数の選手で分担し、一人に投球が集中しないようにする
- 1日2試合の登板を避ける【1】
- 連戦や練習試合が続く週は、ブルペンの球数も含めて週の合計を管理する
- 夏の大会の後や、シーズンの区切りに、投げない期間をつくる
- 投げ方が急に変わった、球速が落ちた選手には、痛みがないか声をかける
体づくりで負担を減らす
肩・股関節・体幹の柔らかさと安定性は、肘の負担に大きく関わります。当院では、ケガが落ち着いた後の再発予防トレーニングや、小学生を中心とした子ども運動教室「セミトレ」で、姿勢・ストレッチの習慣づくりも行っています(子ども運動教室「セミトレ」)。
当院は宜野湾市伊佐、国道58号の伊佐浜交差点のそばにあり、駐車場があります。受付は平日 10:00〜14:00/16:00〜21:00、土日祝 10:00〜13:00/14:00〜17:00(水曜午前は休診)です。平日は21時まで受け付けているので、練習の後にも来院いただけます。肘のことで迷ったら、ケガで困ったら、まず宜野湾スポーツ接骨院へご相談ください。
よくあるご質問
Q. 痛みがなくても、野球肘のエコー検査を受けたほうがいいですか?
Q. 1日に何球まで投げてもいいですか?
Q. 肘の内側が痛い場合と外側が痛い場合で、何が違いますか?
Q. 野球肘と言われたら、どれくらい休むのですか?
Q. 宜野湾で、平日の練習後や土日に肘を診てもらえますか?
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新チームの秋に、一度肘を確かめませんか
宜野湾スポーツ接骨院(沖縄県宜野湾市伊佐・国道58号 伊佐浜交差点そば)では、エコーで肘の内側・外側を左右で見比べ、投球量の調整と再開の計画をご提案します。WEB予約で「野球肘エコー検査」を選んでご予約いただけます。宜野湾・北谷・浦添・中城・北中城・沖縄市からも通いやすい場所です。
受付時間:平日 10:00〜14:00/16:00〜21:00 土日祝 10:00〜13:00/14:00〜17:00(水曜午前は休診)
駐車場あり
参考文献
- 日本臨床スポーツ医学会 学術委員会. 青少年の野球障害に対する提言(2005年). 内容は医師監修の解説記事で確認: メディカルノート(副島修医師 監修)https://medicalnote.jp/contents/160223-039-EE(2026年10月4日閲覧)
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