症状
肩関節脱臼・反復性肩関節脱臼
肩の脱臼は「戻して終わり」ではなく、最初の整復・固定・復帰計画で再脱臼のリスクが変わります
「バスケの試合中に肩が外れた」「柔道で投げられて腕が上がらない」「一度外れてから、腕を上げる動きが怖い」――。肩関節脱臼(かたかんせつだっきゅう)は、体の中で最も脱臼しやすい関節のケガで、その約9割が前方脱臼です【1】。15〜29歳に多く、約半数がスポーツ中に起きています【2】。
大切なポイントは3つです。1つ目は、若い人ほど「癖」(反復性肩関節脱臼)になりやすいこと。2つ目は、外れた肩を自分や周りの人が力まかせに戻すのは危ないこと。3つ目は、整復のあとの固定と、復帰までのトレーニングが再脱臼の予防に直結することです。このページでは肩の脱臼に絞って、当院(宜野湾スポーツ接骨院)でできることと、医療機関と連携する流れを説明します。肘・指・膝など他の関節の脱臼は脱臼のページをご覧ください。
【ご予約・ご相談】
▶ WEBで予約する(24時間受付)LINEで予約・相談する☎ 098-975-9074
受付時間:平日 10:00〜14:00/16:00〜21:00 土日祝 10:00〜13:00/14:00〜17:00(水曜午前は休診)。部活や仕事のあとの平日夜、土日祝もご来院いただけます。年末年始にも営業日があります。肩が外れたまま(または外れた直後)の方は、来院前にお電話か公式LINEでひとことご連絡いただけると、到着後すぐにご案内できます。
【こんな症状はありませんか?】
・転倒や接触プレーのあと、肩の丸みがなくなり、腕を体につけられない
・腕を少し動かすだけで強く痛み、反対の手で支えていないとつらい
・以前に肩を脱臼したことがあり、腕を上げてひねる動き(投球・ブロック・寝返り)が怖い
・「抜けそうになって戻った」という感覚(亜脱臼)を何度か経験している
・整復してもらったが、その後の固定や復帰の進め方を相談できていない
【ケガをしたら、まず宜野湾スポーツ接骨院へ】
肩を脱臼したかもしれないときは、まず宜野湾スポーツ接骨院へご連絡ください。ただし、次の2つに当てはまる場合は、まずお電話ください。その場で救急外来など最適な受診先をご案内します。
・腕や手に「はっきりしたしびれ」や「動かない指」がある(神経・血管の損傷が疑われるとき)
・皮膚が破れて出血している(開放創があるとき)
それ以外の肩の脱臼は、当院で対応できます。夜間・休日の救急外来には整形外科の医師がその場にいないことも少なくありません。当院は平日夜間・土日祝も受付しており、宜野湾市とその周辺で夜間・休日に起きた運動器のケガの受け皿になっています。
【肩関節脱臼とは(前方脱臼が約9割)】
肩関節は、上腕骨の丸い骨頭(こっとう)が、肩甲骨の浅い受け皿(関節窩:かんせつか)に乗っている関節です。可動域が大きい代わりに、受け皿が浅いので外れやすい構造をしています。腕を横に上げて外にひねった姿勢(ボールを投げる直前や、相手を押さえ込む姿勢)で強い力が加わると、骨頭が前下方へ抜けます。これが前方脱臼で、肩の脱臼の約9割を占めます【1】。
外れるときに、受け皿のふちを覆う関節唇(かんせつしん)という軟骨と、それにつながる靭帯がはがれます(バンカート損傷)。同時に、骨頭の後ろ側が受け皿のふちにぶつかってへこむことがあります(ヒル・サックス損傷)。初回脱臼の時点で、このへこみがレントゲンで見えた人は54%にのぼり、へこみがある人は再発しやすいと報告されています【4】。さらに、腱板(けんばん:肩を動かす4つの腱)の断裂や、上腕骨の大結節(だいけっせつ)という出っ張りの骨折を合併することがあり、3,633人を調べた研究では33.4%に腱板断裂または大結節骨折が、13.5%に神経の障害がありました【8】。
【なぜ若い人は癖になりやすいのか】
初回脱臼のあとの再発率は、年齢で大きく変わります。15〜35歳の252人を追跡した研究では、2年以内に55.7%、5年以内に66.8%が再び不安定になり、再発した人の86.7%は最初の2年以内に起きていました【3】。スウェーデンの長期研究では、初回脱臼が12〜22歳だった人の34%が10年以内に再発のため手術を受けたのに対し、30〜40歳では9%でした【4】。10件の研究をまとめたメタ解析でも、40歳以下(オッズ比13.46)、男性(3.18)、関節がゆるい体質(2.68)が再発の危険因子で、逆に大結節骨折を合併した人は再発しにくい(0.13)という結果です【6】。
若い人ほど再発しやすい理由は、はがれた関節唇と靭帯が元の位置につきにくいこと、若い人は活動量が多く「同じ姿勢」に再びさらされやすいこと、の2つが大きいと考えられています。スポーツをしている若い人の再発率は、していない同年代より高く(82%対30%)【7】、25年後には手術を受けた人が27%いた一方で、43%は一度も再発しませんでした【5】。つまり「若いから必ず癖になる」わけではなく、「再発しやすい条件をどれだけ持っているか」を最初に見きわめることが大切です。
【先に答え:肩関節脱臼・反復性肩関節脱臼は接骨院で診てもらえる?】
Q. 肩関節脱臼・反復性肩関節脱臼は接骨院で対応できますか?
A. 対応できます。柔道整復師は骨折・脱臼・捻挫・打撲・肉離れなどのケガを扱う国家資格です。当院ではエコー(超音波)で靭帯・筋肉・骨の表面を確かめてから、固定や施術の内容を決めます。
Q. 健康保険は使えますか?
A. 「いつ・どこで・何をして痛めたか」がはっきりしたケガは、健康保険の対象になります。骨折・脱臼は、応急手当のあとの施術に医師の同意が必要です。詳しくは来院時にご説明します。
Q. どこに行けばいいか迷ったら?
A. ケガで困ったら、まず宜野湾スポーツ接骨院へご相談ください。エコー(超音波)でその場で状態を確かめ、固定・施術・復帰までの計画をお伝えします。骨折や重い損傷が疑われるときは、当院から連携する整形外科へすぐにおつなぎしますので、最初の窓口は当院で大丈夫です。平日は21時まで、土日祝も受付しています。皮膚が切れて出血している、手足にはっきりしたしびれがある、といったときも、お電話いただければその場で最適な受診先をご案内します。
【柔道整復師にできること:応急の整復と固定、その日のうちの連携】
柔道整復師は、骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷を扱う国家資格です。柔道整復師法第17条により、脱臼と骨折については「応急手当」として整復と固定を行うことができ、その後も施術を続けるには医師の同意が必要と定められています。当院ではこの建て付けに沿って、次の流れで対応しています。
・来院後すぐに、痛みの部位・腕の位置・神経の状態(腋窩神経:えきかしんけいが支配する肩の外側の感覚と、指の動き)を確認します
・エコーで骨頭の位置と、大結節骨折の有無を確かめます
・整復に問題がないと判断できれば、応急手当として整復を行い、その場でエコーで戻ったことを確認します
・三角巾や装具で固定し、その日のうちに(夜間はその日または翌診療日に)連携する整形外科でレントゲン等の確認を受けていただきます
・医師の同意のもとで、固定の管理・可動域の回復・筋力トレーニング・競技復帰までを当院で継続します
整復の方法は26種類以上が報告されていて、成功率は60〜100%と幅があります【10】。13研究のまとめでは、肩甲骨を回す方法(スカプラ・マニピュレーション)は成功率97%・平均1.75分・痛みが最も少なく、FARES法も92%と高く、古典的な牽引法は95%と高いものの時間がかかり痛みが強いと報告されています【11】。当院では、力で引っ張るのではなく、筋肉の緊張をゆるめて骨頭を導く方法を優先し、無理なときは繰り返さず医療機関へつなぎます。整復の遅れや、失敗した試みのあとは成功率が下がるためです【10】。
友人やコーチが「引っ張って戻す」のは避けてください。大結節骨折や腱板断裂を合併しているかどうかは外見では分からず【8】、神経の障害は診察だけでは見落とされることがあります。215人を筋電図で調べた研究では62%に異常があり、感覚や反射の検査だけでは見つけられませんでした【9】。当院でも整復の前後で毎回、感覚と指の動きを確認し、しびれや脱力があれば医療機関での評価を優先します。
【エコーで分かること】
当院はキヤノン製の超音波画像診断装置(Aplio a Verifia。18MHz・22MHz・12MHzのリニアプローブ)を使い、施術者全員がエコーを扱えます。エコー観察に別途の料金はかかりません。肩の脱臼では、次の場面でエコーを使います。
・整復前:骨頭が受け皿から外れている方向の確認と、大結節骨折の有無。10研究1,836回の検査をまとめた解析では、エコーは脱臼の判定で感度・特異度とも100%、合併骨折の検出で感度96.8%・特異度99.7%でした【12】
・整復後:戻ったことをその場で確認します。レントゲンの前に「戻った」と分かることは、患者さんにとっても安心材料になります
・ヒル・サックス損傷(骨頭のへこみ):エコーでも検出でき、関節鏡と比べた感度94%・特異度91%と報告されています【13】。へこみの有無は再発リスクの目安になります【4】
・腱板断裂:エコーが得意とする領域で、初回脱臼167人を早期にエコーで調べた研究では31.7%に完全断裂がありました【15】
・関節唇(バンカート損傷):エコーでの観察は限定的で、MR関節造影のほうが正確です【14】。関節唇の評価が必要なときは、医師にMRIを依頼します
エコーは「レントゲンの代わり」ではありません。骨折の全体像やレントゲンでしか分からない所見があるため、初回脱臼では医療機関での確認をお願いしています。エコーの役割は、その場で判断を早め、経過を追い、見落としを減らすことです。
【固定の期間と肢位】
整復後は三角巾やバンドで肩を休ませます。固定の「向き」については、長く研究が続いてきました。従来は腕を体の前で内側にひねる(内旋)姿勢で固定していましたが、秋田大学の井樋(いとい)先生らはMRIで、腕を外側にひねる(外旋)姿勢のほうがはがれた関節唇が元の位置に近づくことを示し【17】、198人のランダム化比較試験で再発率が外旋固定26%・内旋固定42%と報告しました【18】。
その後の追試では差が出ない研究もあり【19】、6件632人のメタ解析では有意差なし(リスク比0.69、95%信頼区間0.42〜1.14)【20】、コクランレビュー(7件704人)でも「確実性が非常に低く、結論を出せない」とされています【21】。一方、9件817人をまとめた2020年のメタ解析では外旋固定21.5%・内旋固定34.9%と外旋が有利で、特に20〜40歳で効果があり、20歳未満では差がありませんでした【22】。まとめると、外旋固定には理論的な根拠があるものの、効果の大きさは研究によって幅があり、「固定の向きだけで再発が決まるわけではない」というのが現時点の理解です。
固定期間は、多くの研究で3週間前後が採用されています【18】【19】。当院では、医師の方針を優先しつつ、年齢・競技・合併損傷・装具を守れる生活かどうかを踏まえて、固定の向きと期間を一緒に決めます。固定中も、手・肘・肩甲骨まわりは動かして、関節が固まるのを防ぎます。
【復帰の目安と、再脱臼を防ぐトレーニング】
「いつ部活に戻れますか」は、最も多いご質問です。競技復帰の判断について質の高い研究は少なく、多くは専門家の経験にもとづきますが、次の点では一致しています【23】【26】。
・痛みなく動かせること
・肩の可動域が、競技に必要な範囲まで戻っていること
・肩と肩甲骨まわりの筋力が、反対側とほぼ同じであること
・腕を上げて外にひねる姿勢で「抜けそう」という不安感(アプリヘンション)がないこと
・競技特有の動き(投球、ブロック、タックル、受け身、パドリング)を段階的にこなせること
期間の幅としては、手術をしない場合、シーズン中の選手は受傷から2〜3週間で復帰することが多いと報告されています【23】。大学のコンタクトスポーツ選手45人を追跡した研究では、73%が中央値5日の欠場で同じシーズンに復帰しました。ただし、復帰した選手の64%がシーズン中に再び不安定になり、再発なくシーズンを終えられたのは27%でした【24】。高校生129人の研究では、手術をしなかった選手の85%が翌シーズンを完走し、亜脱臼(抜けかけて戻った)の選手は完全脱臼の選手より復帰に成功する確率が約3倍高いという結果でした【25】。
つまり「早く戻れる」と「再発しない」は別の話です。シーズン中に戻るか、固定と訓練を優先するかは、年齢・競技・ポジション・シーズンの残り期間・合併損傷を踏まえて、ご本人・保護者・医師と一緒に決めます。1980年代の研究では、6週間以上スポーツを控えた人のほうが成績がよかったという報告もあります【7】。
当院の再脱臼予防プログラムは、次の順に進めます。
・第1段階(固定中〜固定除去後):肩甲骨を安定させる筋(僧帽筋下部・前鋸筋)と、腱板の等尺性トレーニング。手・肘の可動域維持
・第2段階:可動域の回復と、チューブを使った腱板・肩甲骨まわりの強化。外転90度・外旋の姿勢を、負荷をかけずに少しずつ慣らす
・第3段階:腕立て・ボール投げ・壁での支持など、体重や衝撃を受ける動き。左右差を筋力測定で確認
・第4段階:競技特有動作。コンタクト競技は接触を段階的に加え、投球競技は距離と球数を管理
手術後についても、6か月時点で筋力と機能の両方のテストを通過した選手は43人中5人だけだったという報告があり【28】、「時間が経ったから」ではなく「基準を満たしたか」で判断する重要性が示されています【27】。
【手術を考える目安】
手術をするかどうかは医師が判断しますが、相談の目安を知っておくと話が早くなります。
・若いコンタクトスポーツ・オーバーヘッド競技の選手:初回脱臼に対して関節鏡でのバンカート修復(はがれた関節唇を縫い付ける手術)を行った場合と、保存療法を比べた10研究569人のメタ解析では、再発率が9.7%対67.4%、競技復帰率が92.8%対80.8%でした【30】。一方で、22件のランダム化比較試験をまとめた解析では、手術をせず運動療法で経過をみた人の47%は再脱臼を経験していません【29】。手術は「若いコンタクト競技の選手で再発の条件がそろっている人」ほど利益が大きい、と考えるのが妥当です。30歳未満の高いレベルの選手や、ラグビー・アメフトなどリスクの高い競技では早期の手術を勧める研究もあります【31】
・繰り返している人:脱臼を繰り返すほど骨が削れていきます。受け皿(関節窩)の骨欠損が大きいと関節鏡手術後の再発率が4%から67%に跳ね上がり【33】、骨欠損13.5%を超えると成績が落ちる(サブクリティカル)という報告もあります【34】。骨欠損が大きい場合は、烏口突起(うこうとっき)という骨を移植して受け皿を広げる「ラタジェ法」などの骨性手術が選ばれ、バンカート修復より再発が少ないとされています【35】
・目安の点数:年齢20歳未満、コンタクト・オーバーヘッド競技、関節のゆるさ、ヒル・サックス損傷、受け皿の骨欠損などを点数化した「不安定性重症度指数(ISIS)」があり、7点以上では関節鏡手術後の再発率が70%と報告されています【32】
手術を受けた場合も、何らかのスポーツに戻れた人は81%、受傷前と同じレベルに戻れた人は66%というまとめがあり【36】、術後のリハビリが結果を左右します。当院では、手術の相談が必要と考える場合は肩を専門とする医師をご紹介し、術後の運動療法を医師と連携して担当しています。
【40歳以上の脱臼で注意すること】
40歳を超えると再脱臼は減りますが、代わりに腱板断裂の合併が増えます。60歳以上の前方脱臼108人を調べた研究では61%に腱板断裂があり、9.3%に腋窩神経の障害がありました【16】。3,633人の研究でも、60歳以上・転倒による脱臼では腱板断裂や大結節骨折が多いと報告されています【8】。腱板断裂は放置すると「腕が上がらない」「夜に痛む」原因になります。
見分けるサインとして、整復から2週間たっても腕を90度以上(肩の高さ以上)まで自力で上げられない場合は、腱板断裂の疑いが強い(76.7%)とされています【15】。当院では、整復時と2週間前後の2回、エコーで腱板を観察し、断裂が疑われる場合は早めに医師へつなぎます。腱板断裂の詳細は腱板損傷・腱板断裂のページをご覧ください。
【反復性脱臼が残す問題】
脱臼を繰り返すと、「抜けそう」という不安感で腕を上げる動きを避けるようになり、競技だけでなく日常生活(つり革、洗濯物、寝返り)にも影響します。構造面では、関節唇の損傷が広がり、受け皿と骨頭の骨が少しずつ削れて(骨欠損)、脱臼しやすさがさらに増す悪循環に入ります【33】【34】。
長期的には変形性関節症(軟骨がすり減る変化)の問題があります。初回脱臼から25年後にレントゲンを撮った研究では、関節が正常だった人は44%で、軽度29%・中等度9%・重度17%に関節症の変化がありました。再発を繰り返した肩では中等度以上が39%と、一度も再発しなかった肩の18%より多く、高エネルギーのスポーツで受傷した人や、初回脱臼が25歳より上だった人も関節症になりやすいという結果でした【37】。カナダの2万人規模の調査では、初回整復後に再整復が必要になった人は19%で、その41.7%が20歳以下、95%は5年以内に起きていました【38】。「最初の1回のあとの5年間」が勝負の期間です。
【当院の体制(夜間・土日祝・年末年始/認定柔道整復師/エコー)】
・受付時間:平日10:00〜14:00/16:00〜21:00、土日祝10:00〜13:00/14:00〜17:00(水曜午前休)。年末年始にも営業日があります。夜間・休日の運動器のケガの受け皿として、脱臼の応急手当に対応しています
・院長 今西博昭:柔道整復師、認定柔道整復師(一般社団法人日本柔道整復接骨医学会)、基礎運動器系超音波技師、柔道整復師専科教員免許。エコー観察歴19年。日本超音波骨軟組織学会 評議員。柔道整復師の運動器エコー教育・研究コミュニティ「JET」主宰。沖縄県柔道整復スポーツ外傷勉強会 主宰(2020年〜、38回以上)。名桜大学 非常勤講師
・認定柔道整復師は、学会の定める在籍年数と単位を満たして認定される資格で、県内でも数少ない有資格者です(2026年5月時点の学会名簿では沖縄県内2名)
・超音波画像診断装置 キヤノン Aplio a Verifia(18MHz/22MHz/12MHzリニア)。施術者全員がエコーを扱えます。エコー観察は無料です
・連携:県内の整形外科と連携し、初回脱臼の画像確認、手術の相談、術後の運動療法をつないでいます
・駐車場11台。〒901-2221 沖縄県宜野湾市伊佐2丁目7-11
【よくある質問】
Q. 肩が外れたまま夜になりました。朝まで待ったほうがいいですか?
A. 待たないでください。時間がたつほど筋肉の緊張が強くなり、整復が難しくなります【10】。受付時間内であればそのままお越しください。はっきりしたしびれや指の動かしにくさ、出血がある場合はまずお電話ください。その場で救急外来など最適な受診先をご案内します。
Q. 自分で戻してしまいました。もう行かなくていいですか?
A. 戻ったあとこそ確認が必要です。大結節骨折や腱板断裂、神経の障害は、戻ったあとも残ります【8】【9】。当院でエコーと神経の確認を行い、医療機関でレントゲンを確認していただいたうえで、固定と復帰の計画を立てます。
Q. 整復のあと、接骨院で通い続けられますか?
A. 通えます。脱臼の応急手当(整復・固定)は柔道整復師が行えますが、その後の施術を続けるには医師の同意が必要です(柔道整復師法第17条)。当院は連携する整形外科で確認を受けていただいたうえで、固定の管理から競技復帰までを担当しています。
Q. 部活に戻れるのはいつですか?
A. 一律の日数は言えません。手術をしない場合、シーズン中の選手は2〜3週間で復帰することが多いと報告されていますが【23】、復帰した選手の6割以上がシーズン中に再発したという研究もあります【24】。可動域・筋力・不安感・競技動作の4つを確認しながら、ご本人と保護者、医師と相談して決めます。
Q. 一度外れたら、もう治りませんか?
A. そんなことはありません。25年間の追跡では、若い年齢で初回脱臼した人でも43%は一度も再発せず、再発しても時間とともに安定した人が14%いました【5】。ただし若い男性・コンタクト競技では再発率が高く【6】、再発を繰り返すほど骨が削れて選択肢が狭まります【33】。1回目のあとにどう過ごすかが重要です。
Q. 子ども(小中学生)の肩の脱臼も対応できますか?
A. 対応しています。成長期は骨の端(成長軟骨)の損傷が隠れていることがあるため、エコーで確認したうえで、医療機関でのレントゲン確認をお願いしています。
【関連するコラム・ページ】
・脱臼(肘・指・膝など、全身の脱臼の応急対応)
・腱板損傷・腱板断裂(肩の腱のケガ)
・肩鎖関節損傷(肩の上の出っ張り・鎖骨の外側のズレ)
・沖縄・宜野湾でエコーのある接骨院|エコーで何が分かる?(まとめ)
・「レントゲンで異常なし」と言われたのに痛い|写らないケガをエコーで確認する
【迷ったときは、相談だけでもどうぞ】
「これくらいで受診してもいいのかな」「整形外科と接骨院のどちらに行けばいいのか分からない」という段階でも、遠慮なくご相談ください。当院では、問診と身体の検査、必要に応じてエコーでの観察で状態を確かめ、接骨院で対応できる状態かどうかをはっきりお伝えします。レントゲンやMRIなどの検査、手術や注射の相談が必要と考えられる場合は、症状に合った医療機関・専門の医師をご紹介します。相談だけのご来院でもかまいません。お電話・公式LINEでも受け付けています。
【参考文献】
1) Shah R, et al. Pitch-side management of acute shoulder dislocations: a conceptual review. BMJ Open Sport Exerc Med. 2016;2(1):e000116. PMID: 28879022
2) Zacchilli MA, Owens BD. Epidemiology of shoulder dislocations presenting to emergency departments in the United States. J Bone Joint Surg Am. 2010;92(3):542-549. PMID: 20194311
3) Robinson CM, et al. Functional outcome and risk of recurrent instability after primary traumatic anterior shoulder dislocation in young patients. J Bone Joint Surg Am. 2006;88(11):2326-2336. PMID: 17079387
4) Hovelius L, et al. Primary anterior dislocation of the shoulder in young patients. A ten-year prospective study. J Bone Joint Surg Am. 1996;78(11):1677-1684. PMID: 8934481
5) Hovelius L, et al. Nonoperative treatment of primary anterior shoulder dislocation in patients forty years of age and younger. A prospective twenty-five-year follow-up. J Bone Joint Surg Am. 2008;90(5):945-952. PMID: 18451384
6) Olds M, et al. Risk factors which predispose first-time traumatic anterior shoulder dislocations to recurrent instability in adults: a systematic review and meta-analysis. Br J Sports Med. 2015;49(14):913-922. PMID: 25900943
7) Simonet WT, Cofield RH. Prognosis in anterior shoulder dislocation. Am J Sports Med. 1984;12(1):19-24. PMID: 6703178
8) Robinson CM, et al. Injuries associated with traumatic anterior glenohumeral dislocations. J Bone Joint Surg Am. 2012;94(1):18-26. PMID: 22218378
9) Visser CP, et al. Electromyographic findings in shoulder dislocations and fractures of the proximal humerus: comparison with clinical neurological examination. Clin Neurol Neurosurg. 1999;101(2):86-91. PMID: 10467902
10) Gottlieb M. Shoulder dislocations in the emergency department: a comprehensive review of reduction techniques. J Emerg Med. 2020;58(4):647-666. PMID: 31917030
11) Alkaduhimi H, et al. A systematic comparison of the closed shoulder reduction techniques. Arch Orthop Trauma Surg. 2017;137(5):589-599. PMID: 28251280
12) Gottlieb M, et al. Ultrasound for the diagnosis of shoulder dislocation and reduction: a systematic review and meta-analysis. Acad Emerg Med. 2022;29(8):999-1007. PMID: 35094451
13) Farin PU, et al. Hill-Sachs lesion: sonographic detection. Skeletal Radiol. 1996;25(6):559-562. PMID: 8865491
14) Pavic R, et al. Diagnostic value of US, MR and MR arthrography in shoulder instability. Injury. 2013;44 Suppl 3:S26-32. PMID: 24060014
15) Berbig R, et al. Primary anterior shoulder dislocation and rotator cuff tears. J Shoulder Elbow Surg. 1999;8(3):220-225. PMID: 10389076
16) Gumina S, Postacchini F. Anterior dislocation of the shoulder in elderly patients. J Bone Joint Surg Br. 1997;79(4):540-543. PMID: 9250734
17) Itoi E, et al. Position of immobilization after dislocation of the glenohumeral joint. A study with use of magnetic resonance imaging. J Bone Joint Surg Am. 2001;83(5):661-667. PMID: 11379734
18) Itoi E, et al. Immobilization in external rotation after shoulder dislocation reduces the risk of recurrence. A randomized controlled trial. J Bone Joint Surg Am. 2007;89(10):2124-2131. PMID: 17908886
19) Liavaag S, et al. Immobilization in external rotation after primary shoulder dislocation did not reduce the risk of recurrence: a randomized controlled trial. J Bone Joint Surg Am. 2011;93(10):897-904. PMID: 21498489
20) Whelan DB, et al. Immobilization in external rotation versus internal rotation after primary anterior shoulder dislocation: a meta-analysis of randomized controlled trials. Am J Sports Med. 2016;44(2):521-532. PMID: 26116355
21) Braun C, McRobert CJ. Conservative management following closed reduction of traumatic anterior dislocation of the shoulder. Cochrane Database Syst Rev. 2019;5(5):CD004962. PMID: 31074847
22) Shinagawa K, et al. Immobilization in external rotation reduces the risk of recurrence after primary anterior shoulder dislocation: a meta-analysis. Orthop J Sports Med. 2020;8(6):2325967120925694. PMID: 32596407
23) Watson S, et al. A clinical review of return-to-play considerations after anterior shoulder dislocation. Sports Health. 2016;8(4):336-341. PMID: 27255423
24) Dickens JF, et al. Return to play and recurrent instability after in-season anterior shoulder instability: a prospective multicenter study. Am J Sports Med. 2014;42(12):2842-2850. PMID: 25378207
25) Shanley E, et al. Return to sport as an outcome measure for shoulder instability: surprising findings in nonoperative management in a high school athlete population. Am J Sports Med. 2019;47(5):1062-1067. PMID: 30865844
26) Kuhn JE. Treating the initial anterior shoulder dislocation--an evidence-based medicine approach. Sports Med Arthrosc Rev. 2006;14(4):192-198. PMID: 17135968
27) Ciccotti MC, et al. Return to play criteria following surgical stabilization for traumatic anterior shoulder instability: a systematic review. Arthroscopy. 2018;34(3):903-913. PMID: 29146162
28) Wilson KW, et al. Return to sport testing at 6 months after arthroscopic shoulder stabilization reveals residual strength and functional deficits. J Shoulder Elbow Surg. 2020;29(7S):S107-S114. PMID: 32643605
29) Kavaja L, et al. Treatment after traumatic shoulder dislocation: a systematic review with a network meta-analysis. Br J Sports Med. 2018;52(23):1498-1506. PMID: 29936432
30) Hurley ET, et al. Arthroscopic Bankart repair versus conservative management for first-time traumatic anterior shoulder instability: a systematic review and meta-analysis. Arthroscopy. 2020;36(9):2526-2532. PMID: 32389771
31) Kirkley A, et al. Prospective randomized clinical trial comparing the effectiveness of immediate arthroscopic stabilization versus immobilization and rehabilitation in first traumatic anterior dislocations of the shoulder: long-term evaluation. Arthroscopy. 2005;21(1):55-63. PMID: 15650667
32) Balg F, Boileau P. The instability severity index score. A simple pre-operative score to select patients for arthroscopic or open shoulder stabilisation. J Bone Joint Surg Br. 2007;89(11):1470-1477. PMID: 17998184
33) Burkhart SS, De Beer JF. Traumatic glenohumeral bone defects and their relationship to failure of arthroscopic Bankart repairs: significance of the inverted-pear glenoid and the humeral engaging Hill-Sachs lesion. Arthroscopy. 2000;16(7):677-694. PMID: 11027751
34) Shaha JS, et al. Redefining "critical" bone loss in shoulder instability: functional outcomes worsen with "subcritical" bone loss. Am J Sports Med. 2015;43(7):1719-1725. PMID: 25883168
35) Longo UG, et al. Latarjet, Bristow, and Eden-Hybinette procedures for anterior shoulder dislocation: systematic review and quantitative synthesis of the literature. Arthroscopy. 2014;30(9):1184-1211. PMID: 24907025
36) Memon M, et al. Return to sport following arthroscopic Bankart repair: a systematic review. J Shoulder Elbow Surg. 2018;27(7):1342-1347. PMID: 29622461
37) Hovelius L, Saeboe M. Neer Award 2008: Arthropathy after primary anterior shoulder dislocation--223 shoulders prospectively followed up for twenty-five years. J Shoulder Elbow Surg. 2009;18(3):339-347. PMID: 19254851
38) Leroux T, et al. Epidemiology of primary anterior shoulder dislocation requiring closed reduction in Ontario, Canada. Am J Sports Med. 2014;42(2):442-450. PMID: 24275862
症状
-
肩関節脱臼・反復性肩関節脱臼
肩関節脱臼・反復性脱臼の整復と固定、エコー観察、部活復帰の目安。夜間・土日祝も対応
-
離断性骨軟骨炎(肘・膝の骨と軟骨の障害)
成長期の肘や膝の骨軟骨障害
-
腓骨筋腱の痛み(外くるぶしの後ろ・足の外側の痛み)
外くるぶし後ろの腱の痛み
-
ド・ケルバン病(手首の親指側の痛み)
手首の親指側が痛む腱鞘炎
-
ばね指(指が引っかかる・伸ばすとカクンとなる)
指が引っかかるばね指
-
肩鎖関節損傷(肩の上の出っ張り・鎖骨の外側のズレ)
肩の上が出っ張る肩鎖関節のケガ
-
膝の内側側副靭帯損傷(MCL損傷)
膝の内側の靭帯を痛めるMCL損傷
-
むち打ち症(頚椎捻挫・外傷性頚部症候群)
交通事故後の首の痛み・むち打ち症
-
交通事故後の腰の痛み(腰椎捻挫)
交通事故後に続く腰の痛み・腰椎捻挫
-
交通事故後の頭痛・めまい
交通事故後に続く頭痛・めまい・ふらつき
-
骨がつきにくいとき(骨癒合遅延・偽関節)
骨折後に骨がつきにくい状態への対応
-
ハムストリング付着部の痛み(坐骨・お尻の下の痛み)
坐骨・お尻の下が痛むハムストリング付着部の痛み
-
大腿骨大転子部痛症候群(お尻の横・股関節の外側の痛み)
お尻の横・股関節外側の痛み
-
ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)
肘の内側が痛むゴルフ肘
-
手首の痛み・TFCC損傷(手首の小指側の痛み)
手首の小指側が痛むTFCC損傷
-
疲労骨折(すね・足の甲・腰など)
くり返しの負担で骨に起こる骨折
-
首の痛み(頸部痛)
続く・くり返す首の痛み(頸部痛)
-
肘内障(手を引っ張られた後に腕を動かさない)
手を引っ張られた後に起こる幼児の肘のケガ
-
モートン病(モートン神経腫)
足の指の付け根のしびれ・焼けるような痛み
-
仙腸関節の痛み(腰の下・お尻の片側の痛み)
腰の下・お尻の片側が痛む方に
-
鵞足炎(膝の内側の痛み)
膝の内側・少し下が痛む鵞足炎
-
打撲・筋挫傷(チャーリーホース)
ぶつけた筋肉のケガと正しい初期対応
-
グロインペイン(鼠径部痛・股関節周りの痛み)
サッカー選手に多い脚の付け根の痛み
-
ランナー膝(膝蓋大腿部痛・腸脛靭帯炎)
走ると膝の前や外側が痛むランナー膝
-
変形性股関節症・股関節の痛み(中高年)
中高年の股関節・足の付け根の痛みに
-
野球肩(投球障害肩)
投げると肩が痛む野球・球技の選手に
-
有痛性外脛骨(足の内側の出っ張りの痛み)
足の内側の骨の出っ張りが痛む成長期の障害
-
外反母趾(足の親指の付け根の痛み)
親指の付け根の痛み・変形と対策
-
腱板損傷・腱板断裂(肩の腱のケガ)
肩の腱(腱板)の痛み・損傷・断裂
-
ヘバーデン結節・ブシャール結節(指の関節の変形と痛み)・更年期の手の痛み
指の変形・こわばりと受診の目安
-
半月板損傷
膝の引っかかりや腫れが続く方へ
-
突き指(指のケガ)
突き指の種類と固定・受診の目安
-
膝蓋骨脱臼・MPFL損傷(お皿の脱臼)
膝のお皿の脱臼と再発予防のリハビリ
-
ジャンパー膝(膝蓋腱炎・膝蓋腱症)
ジャンプ競技に多い膝のお皿の下の痛み
-
前十字靭帯(ACL)損傷と術後リハビリ
切り返し・着地でのひざの大けが
-
アキレス腱の痛み(アキレス腱症・アキレス腱断裂)
ランナーや中高年に多いかかと上の痛み
-
石灰沈着性腱板炎(肩の石灰)
肩の腱に石灰がたまって起こる肩の痛み
-
変形性膝関節症(中高年の膝の痛み)
中高年の膝の痛み・こわばりが続く方へ
-
扁平足(子どもと大人の偏平足・足の痛み)
子どもと大人の扁平足、心配なサインと対策
-
シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎・MTSS)
ランナーに多い、走ると痛むすねの内側の痛み
-
シーバー病(踵骨骨端症)
成長期の子どもに多いかかとの痛み
-
腰椎分離症(成長期の腰痛)
成長期のスポーツ選手に多い腰の疲労骨折
-
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)
家事や仕事で肘の外側が痛むテニス肘
-
野球肘
投げると肘が痛い成長期の野球選手に
-
腰痛(ぎっくり腰・慢性腰痛)
ぎっくり腰から長引く慢性腰痛まで対応
-
寝違い
-
手根管症候群について
-
腱鞘炎
-
足底腱膜炎
朝の一歩目にかかとが痛む方へ
-
四十肩・五十肩
肩が上がらない・夜に痛む方へ
-
坐骨神経痛
長く続く坐骨神経痛もご相談ください
-
スポーツ外傷/障害
スポーツ障害は早期発見・予防が重要です
-
肉離れ
肉離れは評価と段階的な復帰が重要
-
骨折
骨折は早期の発見と初期対応が重要です
-
脱臼
脱臼は早期の整復・固定とリハビリが重要です
-
ねんざ
足首をひねった直後から復帰・再発予防まで
-
成長期の痛み オスグッド
成長期の膝下の痛みをエコーで評価
-
交通事故後の痛み・むち打ち
事故後の首・腰の痛みを評価し、分かりやすくご説明します


